七田式教育が目指すものは、お子様の知識を増やし優秀な学力を身につけて

一流大学・一流企業に勤める人材を育てることではありません。

人間性を育て、人の役に立ちたいという目標へ邁進できる人材を育てることです。

しかし、保護者様はつい「学力が他の子どもよりも上であってほしい」と思ってしまいます。

しかし、学力や知性が中心の教育に偏ってしまうと、物事を自分の中心にしか考えられない、

心の小さな人間に成長してしまいます。

人の役に立ちたいという気持ちを育てるためには、人と人とのつながりや人間関係を

築くことの大切さを教えていかなければなりません。

そのためには、どのようにすればよいのでしょうか。

お子様にとって、「これには自信がある」と思えることを伸ばしてあげることです。

お子様は一人ひとり得意なことは違います。

足が速いお子様、絵を描くことが得意なお子様、人前で話すことが得意等々。

お子様の興味を持っていることに気づき、それを伸ばすための環境を整えてあげることが大切です。

また、お子様の得意なことや好きなことに対して、保護者様が興味を示してあげると、

さらにやる気が増し、より熱中して取り組むようになるでしょう。

人は、自分に何も得意なことがないと、「自分は何の役にも立たない」と感じ、

自分の存在に自信を持てなくなってしまいます。

逆に言えば、誰にも負けないと思えることがあると、自分に自信が持て、

それを人に教えてあげたりすることで、人の役にたったという達成感にもつながります。

皆が全ての科目について平均的な成績を修めることができるように教育するというのでは、

個性のないお子様に育ちます。

しかし、たとえ平均以下の苦手なことがあったとしても、何か一つ、他の人よりも

飛び抜けた才能を持つ人が集まった社会の方が、活気があるのではないかと思います。

何でも平均的にできる人の集まりでは、それぞれ自分である程度できてしまうので、

誰かに頼らなくても生きていけます。

しかし、できないことがあっても。何かが特別優れている人の集まりだったら、

自分の得意なことは人の役に立てることができますし、できないことは、

それが得意な人に助けてもらうことができます。

つまり、得意なことでは人の役に立つ喜びを感じることができますし、苦手なことでは、

助けてもらって感謝するという共存の気持ちを育てることができるのです。

全てに平均的な能力を求めるのではなく、多少できないことがあっても、

「これだけは誰にも負けない」というものを特化して伸ばしていただきたいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。