前回、子育て三種の神器についてお伝えしました。
3つの神器とは、《愛》《厳しさ》《信頼》です。
その3つ目の《信頼》をつくるうえで、ぜひ実践していただいたいのが、
本日のテーマ、「子どもの見方」です。
ポイントは6つありますので、ぜひおさえて子育てをしていきましょう。
① 短所を見ない
子育てをしていると、どうしても【できないこと】に目が向きがちです。
また、苦手なことがあると、それをどうにかして解消しようと
躍起になってしまいがち。
でも、子どもの成長は人それぞれ。
短所に目をむけず、【できること】や【得意なこと】に目を向け、
長所を伸ばしていきましょう。
長所進展法で、子育てをしていくと、我が子の良いところが
たくさんみつかります。
みつけたら、たくさん誉めてあげましょう。
そして、長所を伸ばしていくと、
短所もいつのまにか改善されるもの。
短所に目を向けると、どうしてできないの?
と心のストレスにもなりかねません。
子育てを楽しむ秘訣は、長所に目を向けることです。
② 今の姿をできあがった姿と見ない、過程とみること
「子どもの良いところを10個書き出してみてください。」
という話をすると、すらすら書けない親御さんが意外と多いのにびっくりします。
それは、ここまでできないと、できたと言えない、
というように、どこかで子どもを厳しく見てしまっているから
ではないでしょうか。
子どもにはそれぞれの成長スピードがあります。
そして何より、好きなことや、得意とすることも違います。
成長している真っ最中で、成長の過程としてみてあげましょう。
そして、途中までできたことや、やってみようとチャレンジしたこと、
それを認めて、誉めてあげましょう。
我が子の良いところ、10個どころか、100個でも200個でも、
たくさんみつかるはずです。
③完全主義で育てない
「完全主義」って実は割と多くの親御さんがしてしまうように思います。
そんなことない!って思われる方もおられるかもしれませんが、
実は無意識にしてしまいがちなんです。
例えば、
食事の際に、こぼさずきれいに食べられたら…。
好き嫌いを言わず、全部残さず食べられたら…。
自分一人で着替えをして支度をすることができたら…。
一人でおもちゃを全部片づけることができたら…。
読んだ本をもとの棚の場所へしまうことができたら…。
お出かけのときに、駄々をこねずにずっと良い子にできたら…。
誰にでも元気よくご挨拶ができたら…。
完璧にできた姿を基準にして、考え始めてしまう…。
すると、できなかったときに、「どうしてできないの?」と、
マイナスから見てしまいます。いわゆる減点方式ですね。
子育ては、加点方式がいいです。
できることが増えていく、どんどん加点されていく、
そんな風に子どもと接していきましょう。
今日は、こんなことができるようになった!
すごいね~と、子どもをいっぱい誉めてあげましょう。
④比較しない
子育てをしていて、ついつい気になってしまうのが、ほかの子どもたち。
「あの子はできているのに…。どうしてうちの子はできないのかしら…。」
教室の中でも、あるいは幼稚園でも、お友達の子どもと一緒にいても、
いろんなところで比較してしまうことがあります。
でも、ここまでお読みいただいた方であれば、ご理解いただけると思いますが、
子どもの成長は人それぞれ。現時点で比較することに、なんの意味もありません。
むしろ、比較することで、我が子に
「自分は〇〇ちゃんよりできないんだ、私ってダメなのかな?」
と自己を否定してしまう、そんな気持ちをインプットしてしまいます。
それが積み重なっていくと、何をするにも
「自分にはできない、無理だ」と潜在意識が働き、
当然結果はうまくいかず、
「やっぱりダメなんだ」とさらに自己否定を深くしてしまいます。
重ねてお話しますが、今の姿ができあがった姿ではなく、
またできなくて当然というところから、我が子をみてあげましょう。
そして、比較をするなら、過去の子どもと比較しましょう!
昨日、一昨日、1週間前、1か月前、1年前と比較してみてください。
どうでしょう?そのころと比べると、すごい成長をしていませんか?
身長が伸びていくように、近くにいると、その伸びに気づかないことがあります。
でも、毎日毎時毎瞬、子どもは成長していきます。
その成長の喜びを感じ、子どもを誉めてあげましょう!
⑤学力中心で育てない
子どもが成長していくに連れ、どうしても気になってくるのが、
子どもの学力です。
学力というより、学校での成績やテストの点に意識が向きがちです。
小さなころは、学力よりも、心優しい、明るくて元気に育ってくれたら、
と願っていたのに、いつしか親御さんのほうが、成績に一喜一憂してしまう…。
もちろん、学力というのはとても大切です。
人間として生まれたからには、さまざまなことを学び、
吸収していく必要があります。
でも、学力だけに拘らず、大きな視点で子どもを見守ってあげてください。
そして、「成績のための学力」ではなく、
「志のための学力」として育てていきましょう。
大きくなってどんなことをしたいのか、
目標を達成していくための通過点に学校があり、
学力があるということを心に置いて、子育てをしていきましょう。
そして学力だけでは、計れない我が子の才能があるかもしれません。
何が好きなのか、何を得意とするのか、
親御さんは、見守ってあげましょう。
気がついたら、環境を用意してあげられると良いでしょう。
⑥そのまま100点とみることを学ぶ
子育ては「減点」ではなく、「加点」でみてあげてください。
子どもはいつでも100点としてみてあげましょう。
ともすると、ついつい減点で考えがち。
でも、思い出してみてください。
我が子が初めて生まれたときのことを。
生まれてきてくれたこと、それだけに感謝し喜びを感じたこと。
少しずつ、できることが増え、言葉を話し、
立ったり、歩きはじめたときのこと。
日々当たり前ではなく、毎日が感動の連続だということ。
子どもの成長につれ、それが当たり前になっていませんか?
ぜひ、我が子をまるごと愛してあげましょう。
子どもと向き合うということは、言わば自分と向き合うことです。
なぜなら、自分の心の動きが、子どもの心の動きにつながっていくからです。
そして、子育ては子どもの成長だけではなく、親としても成長していくもの。
成長の過程では、いろんなことが起こります。
素敵なこと、楽しいこともあれば、
時には、悩み悲しむこともあるかもしれません。
でも、いつも子どもと向き合うときには、
「子どもの見方6つのポイント」を実践してみましょう。
そういう見方で接してあげると、子どもとの深い信頼関係を
築いていくことができます。
何より、子育てがもっと楽に、子どもをもっと大好きに、
そして自分をもっと成長させてくれるものと思います。
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