生きる強さを育てるには、保護者様の助けがなくても、お子様自身で生きていく力を
獲得できるように導くことが何より大切な保護者様の役割です。
そのためには、お子様がすることに手や口を出し過ぎてはいけません。
お子様には大きく成長しようとするタイミングがあります。
皆様は子育ての四訓をご存知でしょうか?
「乳児は肌を離すな。幼児は肌を離せ、手を離すな。青年は目を離せ、心を離すな」
というものです。
少しずつ、お子さまから手や目を離していき、自分の事はお子様自身が
自分で自ら実践するという自立心を育てることが何より大切です。
例えば、「宿題は済ませたの」と何度もお子様に聞くのは、言葉の過保護です。
この言葉を口にしないことで、その時は学校でしかられてしまうかもしれません。
しかし、自分自身の過ちは自分で責任を取るという自己管理能力が身につき、
長い目で見るとお子様のためになるものです。
お子様が初めてすることは、わからないのが当たりまえです。
最初は、保護者様がお手本を見せていきながら、「洗濯物はこんなふうにたたむのよ。」
などと、お子様に丁寧に教えてあげましょう。
ひと通り教えたら、今度はお子様一人で挑戦させます。
すぐには上手くいかないかもしれません。
しかし、何度も試行錯誤をするうちに慣れていき、できるようになるものです。
そのことで、「自分の力でできた」という自信を育て、心の成長にもつながります。
ここで重要なのは、保護者様の言葉かけです。
お子様が一人でお手伝いができたとき、「できるようになった」ことをほめるのではなく、
「頑張った」こと「努力」したことをほめてあげましょう。
たとえ失敗しても、頑張ったことをほめることで、お子様は、何度も挑戦し、
どんな困難に遭遇してもくじけない心の強さが育ちます。
また、生きる強さを育てる時に大切にしたいのは、国語・算数などの教科の知識よりも、
家庭科などの衣食住に関することです。
その中でも「食」については、特に気をつけて頂きたいものです。
食べ物が私たち人間の身体を作り、脳を作ります。
毎日の食生活を見直すことで、体調が悪い、やる気が出ないなどといった
不調を改善することができます。
和食中心の「まごわやさしい」を取り入れた食事を心がけるようにしていきましょう。
また、白砂糖の摂り過ぎは、低血糖や虫歯、視力低下につながる他、
体内のカルシウム不足を引き起こし、短期でキレやすくなると言われています。
白砂糖は化学式で表すことができる人工的なものです。
未精製の黒砂糖や天然の甘味料である果糖を利用するようにしましょう。
食生活は、健全な心身を育む基本となります。
正しい食事を心がけるだけでなく、お子様とお買い物をしたり、
料理を手伝ってもらうことを通じて、食の大切さを伝えていきましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。