対極の存在 | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

穏やかな気候が心地よい鹿吉です。

こんばんは!

 

今年2月頃でしたでしょうか?

母が奈良国立博物館で4月から空海展があると大興奮のメールを寄越してまいりました。

正倉院展でも有名な奈良国立博物館はコロナ禍において完全時間予約制での受け入れをしていた博物館でもございましたので、さっそく予約をしようとサイトへとお邪魔したのですが、どうやらコロナ禍対応とは違い、チケットさえあれば予約も要らないことがわかり、前売りチケットを購入するに留めました。

 

4月に行こうかと思っておりましたが行けず、今月には!と思っていたのになかなか時間が取れず、6/9までの会期でございますから、なんとしても今月中には!と母と必死に日程調整をしまして、昨日行くことが出来ました。

 

内容としては端的に言って「素晴らしい!」の一言にございます。

 

曼荼羅の世界観もさることながら、私としては空海さん直筆の書があまりにも感動で…!

必死に高速を走って行った甲斐があったと思いました。

 

本日はその道中にあった会話から話をひとつ。

 

行きも帰りもきっちりとやってくれちゃった母でございますので、どちらから書こうかと思っておりますが、まずは帰宅途中の会話から。

 

すっかり陽が落ちて暗くなってからの帰宅になりました。

それでも展示物の素晴らしさや空海さんの人非ざる能力の凄さなどに圧倒された母と私は空海さんの一生涯(といっても未だ高野山の奥の院にて禅定を続けておられます)を話しておりましたところ、信号待ちしていた車の前をトコトコと歩く可愛らしいミニチュアダックスがおりました。とても楽しそうに歩くその姿はスレンダー美人でございまして、きっとお散歩が好きで、しかも飼い主さんのケアがいいから太ることもなくご機嫌なわんちゃんなんだな、と感じられました。

 

だからこそ「可愛い~」と呟いてしまったのでございます。

 

「本当ね!可愛いわね!」

 

私の「可愛い」に母が前を過ぎていくわんちゃんに視線をやって同意の言葉を洩らしました。

散歩が楽しくて仕方ないと言わんばかりの態度に微笑ましくて頬も緩みます。

 

「でも、あれね、なんか、ほら、シルエットが…」

 

こちらからの車のライトと対向車の車のライトで確かにわんちゃんはシルエットでしか見えないときもございました。対向車のライトから外れて初めてその姿をしっかりと視認できたくらいでございますから、母の「シルエット」というセリフは間違いではございません。

 

「なんだっけ、ほらほら、ね?」

 

スレンダー美人なミニチュアダックスのシルエットが母には何か他のものに見えたようにございます。

 

「ほらほら、カワウソとか…」

 

確かに!

脚が短くて胴が長くて、シルエットだけみたらカワウソに見えなくもありません。

 

「ね?まるでバービーよね!!!!!」

 

バービー??????!!!!!

あのアメリカ人感満載の、手足長くて腰が細くて、金髪で目がパッチリの、あのバービー???

 

まさに対極の存在じゃあないですかッ!!!!!

 

ミニチュアダックスとカワウソとバービーに共通項なんてあるのかしら?と思った私ですが、大丈夫でございます。

 

ちゃんとツッコミさせていただきました。

 

「それってたぶん、ビーバーだと思う」

 

そしてごめんなさい。

 

ビーバーは短足で胴長じゃあないんだな♪

 

どちらかというとカピバラさん的な方向性なんだな!

スレンダーボディより我儘ボディのほうがイメージなんだな~

 

しっかりとツッコミさせていただいた私は今日は生地の仕込みをしております。

アメリカンクッキーにございます。

 

さっくりとした軽い食感。

ふんわり香るバターの風味。

ナッツの香ばしさにチョコチップの大人の味わい。

後味引くような旨味を珈琲で流せば、ついつい次のクッキーに手が伸びてしまう焼菓子でございます。

 

これからの季節は冷やして召し上がっていただくとバターの風味がしっかりとして、さらにはがっちりと固い食感になりますので、おススメでございます。

是非一度ご賞味くださいませ~

 

ご興味を持っていただけた方はどうぞこちらへポチっとな、宜しくお願いいたします~

 

ちなみに空海展のチケットは私が購入したのでずっと私が持っておりました。

絶対に忘れてはならないと前日の夜と当日の朝、確実に持っているか確認してから自宅を出発いたしました。

 

せっかく空海展を目的に行ったのにチケットありません、じゃあ、あまりにも悲し過ぎますし、お粗末でございます。

 

奈良は大好きでございますから、まったく全然、いるだけでも幸せでございますので、それならそれで幸せ時間は過ごせるかと思いますけども(笑)

 

高速に乗り、さらに次の高速に乗り換えようとしていたときにございます。

もう目的地まであと一時間、といったところだったでしょうか。

 

唐突に母が運転している私の方へ顔を向けて、真剣な声で言ったのでございます。

 

「ところでチケット、持ってきたわよね?????」

 

もちろんでございます。

持っております。

持っておりますけども……

 

確認するの、このタイミング~ッ???????????

 

「いや、今更言われても……」

 

戻るに戻れないところでの確認はご容赦くださいませ……

できれば車庫から車を出す前の確認を希望いたします。もしくは高速乗る前で…

 

そして問われた私は何度も確認したにもかかわらず

 

あら、私、本当にチケット、持ってるかしら?

 

と運転しながらちょっぴりだけ不安になってしまいました(笑)

 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

またいらしてください~♪

お待ちしております!!!