世間の認識に涙する | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

暖かい日が続いて油断していた鹿吉です。

こんばんは!

 

ずっと暖かい日が続いていたので、春の足音が聞こえるようだ、と油断していたら、余りの寒さに今朝は目が覚めました(笑)

気温がいったりきたりで暖かかったり寒かったりして春へと近付くのは重々承知しているのですが、毎年のようにこの「暖かい詐欺」に騙されております。まだまだコートは仕舞えませんね。

 

寒いな、と思っていたときに犬が二度寝をしに私の布団に潜り込んできたので、さっそく小さい犬から暖を取ってぬくぬくと微睡んでみました。

 

さて本日は世間の認識について知ってしまった話をひとつ。

 

先日、電車待ちのためにホームで日向ぼっこをしておりました。

電車が来るまで20分ほどの時間があり、天気も良かったことから日向で太陽光を浴びながら幸せホルモンセロトニンを放出して骨の強化を試みておりましたところ、同じように電車を待っている男女に私の興味が向かいました。

 

黒のロングコートを羽織り、編上げブーツに中途半端にパンツをインした25歳前後の男性と後ろ姿だけなら彼女かと思わせる若々しいファッションの53歳くらいの女性でございました。

 

後ろ姿しか見えなかったので関係性がまったくわからなかったのですが、顔を見れば親子だというのはDNA検査の必要性もないくらいにそっくりで、母親と出掛けられて嬉しいのか、もしくは出掛ける先に興奮しているのか、とにかく息子さんのほうのテンションがとても高く、人目を憚ることなく声高に話をしていたので、会話がよく聞こえたのでございます。

 

会話の内容からどうやらかなり久々に「おじさん」という方に会いに行くようにございました。

 

おじさんとの関係性はいまひとつわからないのですが、少なくとも母親の親族ではないようでございました。母親のピンクニットにパーカー、ジャージよりは幾分かオシャレなスエットパンツに服と合わせたらしいピンクのスニーカーという出で立ちから、あまり畏まって会いに行くような相手でもないらしい、と推察いたしました。

 

「ところでさ、おじさんっていくつになったのかな?」

 

唐突に息子さんが母親に聞きます。

すると母親は小首を傾げて「いくつになるのかしら…?」と呟きました。


「ずっと会ってないし、もう真っ白のしわくちゃおじいちゃんになっちゃったんじゃないの?」

息子さんの言葉に、おじさんというのは呼び名であって、どうやら実年齢は随分と上の人らしい、と私は思いました。「真っ白のしわくちゃ」であってもおかしくない年齢だとすれば80オーバーでしょうか?

 

最近の80オーバーは若い方は本当に若々しいですから、下手をすると90オーバーかもしれない、とやたらに健康を押し売りしているサプリメントのCMに出てくる筋肉マッチョの89歳男性を思い出していた私の耳に衝撃的なセリフが飛び込んできたのでございます。

 

「何歳だろう、もう40は超えてるよね???」

 

はぁぁああぁぁぁぁッ??????????

 

まさかの40オーバーッ???????!!!!!!!!

 

真っ白頭のしわくちゃ予想の「おじさん」が40越えただけの脂ののった、まさに今からの人でもおかしくない40オーバーってこと???????????

 

一体、世間の認識はどうなっているんだ??????

 

30代までは若人に入っていて、40を超えると「おじいちゃん」枠に入るって……

 

おじさん、おばさん、という中年世代はどこ行ったッ??????!!!!!!

 

もうすでにおばあちゃんか、と思わず肩を落とさないではいられなかった私は今日も元気に焼いております。

ヴィクトリアサンドイッチケーキにございます。

イギリス伝統のお茶会には必須の焼菓子でございまして、卵とバター砂糖という実にシンプルな材料から生まれた素晴らしいお菓子でございます。

間に挟むのは酸味の強いジャムでございます。鹿吉ではラズベリーにしておりますが、3月のひと月だけ滋賀県の高島で取れる希少なアドベリーのジャムをサンドしようかと考えております。ラズベリージャムよりも酸味と甘味が強く、色鮮やかでとても美味しいジャムでございます。

滅多に手に入らない実そのものが手に入りまして、ジャムにしてみたのですが、これがまた絶品!

 

絶対にヴィクトリアサンドイッチケーキに合うだろうと、手に入る限りは作っていこうと思っております。まずは来月ひと月お試しで販売いたします。

このチャンスに是非一度ご賞味くださいませ~

 

ご興味を持っていただけた方はどうぞこちらへポチっとな、宜しくお願いいたします~

 

ちなみに自分が20代だったときを思い返して、確かに40を超えるとすっごく大人に感じたな、と思い出しました。自分がなってみればまだまだ未熟だと感じてしまいますが、20代からすれば、落ち着いた大人の雰囲気満載で、憧れだったものにございます。

 

入ったばかりの職場のレクリエーションで行われた球技大会にも

 

「私はちょっと参加は見送るよ、もちろん応援はさせてもらうけどね」

 

と一言、飲み物でも買ってくるといい、と言ってさり気なく軍資金を渡してくれた上司の方がちょうど40半ばで、そのスマートな行いに目がハートになったりもしたものですけども…

 

今ならわかります。

 

軍資金渡してでも、参加はしたくないですよね……

 

20代そこそこの若い人たちと一緒に走って、投げて、打って…なんて

 

そりゃ、どんな苦行だ???????

 

状態になりますから(笑)

心臓、保ちませ〜ん!

 

その歳にならないとわからないこともあるものだ、と時を刻むことに感慨深さを感じる私にございます。

 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

またいらしてください~♪

お待ちしております!!!