あざと女子の育成過程を垣間見る | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

異世界系小説大好き鹿吉です。

こんばんは!

 

ちょっとした時間の隙間に楽しめるライトなものが好きでございまして、コメディタッチだととくに好物にございます。個人的には異世界転生乙女ゲームもののヒロインざまぁが読んでいて非常にある意味でお勉強になります。

 

悪役令嬢が異世界転生していなくてもいても構わないのですが、ヒロインには是非とも異世界転生した方であってほしくって、さらには性格が性悪であってほしい私にございます(笑)

 

ヒロインに翻弄されるイケメン攻略対象者たち、罪を捏造され、否応なしに悪役令嬢化される真っ直ぐ女子の、ちょっとヤキモキしてしまうくらいの話が好きでございます。

 

できればあまり残酷でない程度のざまぁが最後に待っていて、スッキリとさせてくれる物語であってほしいとも思っております。

 

正直者が馬鹿を見る、という世界観の中で、真っ当に一生懸命生きる少女がきちんと幸せになって、その頑張りをずっと見てきた人たちに救われていく様は励みにもなります。

だからこそヒロインのあざといくらいにあざと可愛いさを押し付けている姿に毎回の如く、

 

これを見抜けない男性がいるものなのか…

 

と思ってしまうのでございます。

 

とある事件で保険金目的で入籍した幼な妻から危うく命を奪われかけた男性がインタビューに答えているニュースがございまして、その際に

 

「騙されているかもしれないと思うこともあったけれど、それでもいいから彼女との未来を信じたかった」

 

という、なんとも切ないセリフを言っておられまして…

 

そういうものなのか、とそのとき妙に感心した記憶がございます。

それだけの熱量で人を信じ、愛することができるのはとても尊いことだと感じたのでございます。

 

本日はそんな男性心理を巧みに操る女性になるまでの過程の一部を垣間見てしまった話をひとつ。

 

先日、母とランチに行きました。

出先でのランチでございまして、時間も非常に遅くなってしまったことから選択肢の余地なくファミリーレストランでの食事となりました。

 

ファミレスのランチは17時までらしく、ランチメニューがまだございまして、ホクホクとしながら数あるメニューから選んでおりました。

 

普段のランチがどのような状況なのかは存じ上げませんが、すでにランチには遅い時間でございましたので、お客様はちらほらと見える程度にございました。年齢不詳のカップル一組、ビジネストーク中らしい男性だけのテーブルがひとつ、家族連れが3組でございました。

 

どの人たちもとくに私の意識を惹くような方々ではなく、妄想力を働かせるほどのこともなかったので、注文をしてから疲れた身体を休ませるように背凭れに預けた私はふと背後から聞こえてくる会話に耳を集中させることになりました。

 

私の座った席のひとつ開けた場所に座っているのは一組の家族連れにございました。

 

母親と父親、そして甘えた声で話す女の子ひとり。

 

すでに食事は終わっている様子で、女の子がずっと話をしているような状態でございました。

母親は声ひとつ立てません。

女の子は父親相手におしゃべりに夢中でございます。

 

私の背後でございますから、風体等はまったくわかりません。

女の子の舌足らずな甘い話し方だけで判断すれば40歳前後の夫婦に6歳くらいの子供、という感じでございましょうか。

 

暫くすると女の子が父親にコインを強請り始めました。

 

どうやらコインでなにかを作りたい様子にございます。

しきりに父親に「これをね、こうしたいから、お金、ちょーだい」と言い続けます。

 

ゴソゴソと小銭を出す気配がして、父親が無言でテーブルに置きました。

いくらのコインを出したのかは存じませんが、女の子にはちょっと不満なものだったようで

 

「違うの、これじゃあ出来ないの」

 

と甘えを過分に含んだ哀し気な声音で訴えます。

 

さすがに振り返ってまで何を作るつもりなのか、確認するわけにもいかない私の耳だけが180度回転してしまいそうなくらいには興味を惹かれました。

 

「できるよ」

 

ぼそりと呟かれる父親の低い声。

けれどもそこには娘の可愛さにメロメロな甘さがございます。

 

「できない~ッ!だってね!!!」

 

なにかをして見せたのか、小さく小銭の音が響きます。

 

「ほら!だからね!!!」

 

きっと女の子は上目遣いで、しかもちょっと頬を膨らませて、掌を出しておねだりしているんだろうな、と私の妄想力が働き始めました。それはきっと父親には堪らない可愛さでしょう。

 

「500円玉、ちょーだい!!!」

 

何を作っているのかは知らないけれど大きいコインを土台にすれば安定感増すものね~と思う私の耳に、渋る父親の声が聞こえてまいりました。

 

「やだよ、おまえ、だって、そのまま、ポケット、入れちゃうだろ?」

 

強奪かッ!!!!!!!

お小遣いの、新たなおねだり方法かいッ?????!!!!!

 

「しないよ、そんなこと…」

 

と消え入りそうな声音で答える女の子のセリフに

 

そのつもり満々だったな…

 

と確信した私は今日も元気に焼いております。

鹿吉のスイートポテトにございます。

 

今年はまだ芋の状態がいいので、もう暫くは続けられそうな気がいたします。

芋がいい限りは焼いていきますので、是非一度ご賞味くださいませ~

 

材料のほとんどが芋でございます。

高温で焼き芋を作り、その後しっかりと繊維を取り除くように丁寧に漉していきます。

できあがったペーストを炊くように練り上げていき、砂糖、卵、クリーム、バターを生地に含ませていき、最後にまたしっかりと高温で焼き上げてできるスイートポテトは濃厚滑らかにございます。もちろん無添加にございますので、お子様でも安心して召し上がっていただけます。

 

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ちなみにその後、結局は女の子の可愛さに負けて500円玉を渡す様子が見ていなくてもわかりました。父親というのは(もしくは男性というのものは)なんともあざと可愛さに弱い生き物だと思わず苦笑してしまいました。

 

これなら如何にも演技のあざとさにも可愛さを感じて嘘ばかりのヒロインを信じて愛してしまう攻略対象者たちの心理もわからないでもない、と思った私…

とくに誰にあざとさを披露することもないのですが、ちょっとお勉強して鏡の前で上目遣いのあざと可愛いと言われるきゅるん!仕草を練習しようかと思ったのですが……

 

おばちゃんがやっても可愛くねぇッ!!!!!!!

 

と思わず鏡を割りそうになった私にございます~(笑)

 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

またいらしてください~♪

お待ちしております!!!