我が家のマダムが江戸っ子すぎる問題 | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

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ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

思わぬ寒さに悴(かじか)む指を叱咤激励しながらブログを書く鹿吉です。

こんばんは!

 

如何に寒い冬といえど日が当たれば暖かいものでございますが、厚い雲に覆われては暖かさも地上には届きにくいようで非常に冷え込んでおります。

 

こればかりは自然のことでございますので、致し方ございません。

ひたすら耐えるだけにございます。

 

夏の暑さには弱いのですが、冬の寒さは意外と平気な私でございますので、寒い寒いと言いつつ、その寒さを楽しんでおります。

 

さて本日は我が家のマダム・母に江戸っ子疑惑がある件についてひとつ。

 

母は決して東京の下町生まれでも育ちでもございません。そして実に洗練されたオシャレ感のある、完璧女子でございます。

 

私は生粋の田舎生まれの田舎育ちでございますから服の趣味も方言もそれなりに田舎風味がございますが、どういうわけか母にはその風味がございません。

 

話し方はまるで東京の大手企業の秘書のように見事な標準語でございますし、ファッションセンスは群を抜いて洗練されております。とくにちょっとマフラーを巻いただけ、という姿がスタイリストさんか!!!と思うほどに上手でオシャレさんなのでございます。

 

そんな母ですが、なぜか「ひ」が「し」になるという江戸っ子な気質をみせてくれることがございます。

 

アサヒスーパードライは「アサシスーパードライ」になりますし、避雷針は「しらいしん」になります。

 

毎回ツッコむのですが、母自身は意識せずに口にしてしまうようで、江戸っ子でもないのに不思議だな、と思っておりました。

 

ふいに言葉を発するときに出てくることが多い、この癖でございますが、実は非常に疲れているときにも頻発いたします。

 

先日、母の携帯に関してトラブルが発生し、その対応で母も私もぐったり疲労に包まれました。

結局は携帯会社に頼らざる得なくなり、母とふたりでショップにまで出掛け、3時間近い時間を費やしたのですが、問題は解決せず、修理を余儀なくされたのでございます。

 

疲労困憊で帰宅した母と私。

 

問題解決には至らずとも、解決への道程へ一歩踏み出したことは間違いなく、その後に起こるだろうと予期される様々な面倒はさておき、とりあえずはホッと一息、という気分でございました。当事者の母からすればせっかく自分好みにカスタマイズしたスマホが初期化されて戻ってくる現実に目を背けたい気分でしたでしょうし、戻ってきたらまたカスタマイズしなくてはならない労力と費やす時間を考えたら頭を抱えたい気分だったでしょう。

 

落ち込んだ様子ではございましたが、他に手はないのも間違いのないところで、私は母に掛ける言葉を見つけられないでおりました。

 

そんなとき諦めた様子の母が修理に送られた携帯を偲ぶように言葉をぽつりと発したのでございます。

 

「ケーテイ…」

 

江戸っ子かいッ!!!!!!

 

とうとう携帯をケーテイと言うほどに疲れ果ててしまったようにございます(笑)

 

その後、ふたりで大爆笑し、

 

「てやんでぃ!」

 

と何度も鼻を掌で啜るようにして楽しんでおりました~

 

疲れるとついつい江戸っ子が出ちゃうよね~と母を擁護する私は今日も元気に焼いております。

フィナンシェにございます。

 

焼きたてはふわふわカリッとしておりますが、お客様のお手元に届くころにはしっとりとした生地になっております。

アーモンドの香りと焦がしバターが美味しい焼菓子でございます。

 

卵白とバター、砂糖、アーモンドだけの実にシンプルな材料から生み出されたとは思えないほどの味わいのある焼菓子でございますので、是非一度ご賞味くださいませ~

もちろん無添加にございます。

 

ご興味を持っていただけた方はどうぞこちらへポチっとな、宜しくお願いいたします~

 

ちなみに私は「ひ」は「ひ」、「し」は「し」と発音できますが、なぜか「てやんでぃ!」と鼻を啜る仕草は抜群に上手にできます。本場の江戸っ子もビックリの出来栄えでございます。

 

普段の母は私が女性らしからぬ態度や仕草、言葉遣いをすると窘めるタイプにございますが、なぜかこの「てやんでぃ!」だけは好きらしく、やってほしい、と強請られます。

 

強請られればいくらでも応じるのが私でございますので、

 

「てやんでぃ!バーロー、畜生めがッ!!!」

 

と調子に乗ってやっております(笑)

 

そしてふと疑問に思うのでございます。

 

実際にこれを実演する江戸っ子という生き物は未だに存在しているのだろか…

 

と。

 

もしも現存しているのならば一度は遭遇したいと願う私にございます。

 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

またいらしてください~♪

お待ちしております!!!