一夜明けるごとに報道される災害被害が大きくなっていくことに絶句する鹿吉です。
こんばんは。
鹿吉の徒然なるままに…は読んで下さる皆様に楽しんでいただくことを大前提として今までも、これからも書いていきたいと願っております。けれどもその気持ちはあれども、あれほどの惨状の能登地震を目の当たりにしてしまうと暢気にブログを書いていていいのか、という気持ちになってしまいます。
そのため、昨日はブログを書くことができませんでした。
言い訳になりますが、元旦にアップした記事は実は大晦日に書いたものでございまして、まさか元旦の夕方にあのようなことが起きるとは想定もしていない文章にございました。
実際、アップ前に書き直そうかと考えたりもしたのですが、気持ちが動揺してしまい、文章の再構築も難しく、遺憾ながらそのままアップすることにいたしました。
今もってなお、楽しく笑っていただけるブログを書くことに抵抗がございます。
ご飯を食べていても、お風呂に入っていても、お布団に潜り込んでも「ごめん!」という誰に対してなのかわからない罪悪感を抱いてしまいます。
けれども私がそう思ったとして、なにかが改善するわけではありません。
それなら少しでも、小さくてもいいから、クスっと笑える話のひとつでも書いた方が誰かのためになるのではないかと思い、本日はブログをアップすることにいたしました。
不謹慎でない程度に書いていこうと思っております本日は子供の発想力についてひとつ。
宜しければお付き合いくださいませ。
元旦。
薄曇りだった午前中はのんびりと過ごし、午後から射し始めた陽を眺めながら遠出にはなりますが、初詣に出掛けようという話になりました。ひたすら田んぼや畑が広がるような、まさに風光明媚な田園風景の中にポツンとある、お宮さんにお詣りすることにいたしました。
まだ一度も訪れたことのなかったお宮さんへ着いた頃には午前中のどんよりとした曇り空が嘘のように青空が美しく、地元の人らしき方々がそれぞれ初詣を楽しむように本殿にお詣りするための行列を作っておりました。
まずはご本殿さんよね、とその行列に加わった私はお正月でテンションが上がりまくっているらしい小さな男の子に目を遣りました。
元旦にしては暖かかったとはいえ、冬真っ盛りでございますから、それなりに着膨れて行った私を笑うような薄着の男の子にございました。小学二年生くらいでございましょうか。
長袖のTシャツに裏起毛らしいパンツを合わせただけの、コートやマフラーといった防寒具を一切身に付けていない、かなりの軽装の子でございました。
子供は風の子、を体現しているかのようなその子は寒がる様子などまったくなく、むしろ興奮に頬を赤らめているくらいで、目にするものすべてを言葉にしてはひとりでケラケラと笑っておりました。
その子があるマークを見て、如何にも子供らしいことを口にしたのでございます。
丸がみっつ、逆三角形に配置されたような神紋。
彼はそれを指さして興奮も露わに「見て見て!!!」と傍にいた父親の服を引っ張りました。
「逆さのミッキーさんがいるよ!!!あ、もしかしたらミニーちゃんかなぁ???!!!」
なんて可愛らしい発想…ッ!!!
逆さとはいえ、丸がみっつあるだけで夢の国の住人を思い起こさせるのはさすがは世界のミッキーマウス!といったところでしょうか!
なんて子供らしくて愛しいのだ、とほっこりしてしまった私の前で、話しかけられた父親は可愛い息子に一瞥も寄越すことなく、大人しく並んでいなさい、とでもいうように無言で男の子の襟首を捕まえて列へと戻しました。
一度は列に収まった男の子でしたが、すぐにくるくると回りながら列から外れると、もう一度神紋を指さして父親だけでなく、その隣に立っていた彼の祖母らしき人物に向けて訴えたのでございます。
「あれ~??でもさ、よく見ると、これ…」
なになに?
今度はどんな可愛いこと、言ってくれるの~???
おばちゃん、これ以上、可愛いことされると腰が抜けちゃいそうだけど~♡
彼から発されるほっこり言葉に多大な期待を抱いて、私はワクワクしておりました。
「これってさ~ばぁばのお尻そっくりじゃん!!!!!」
ばぁばのお尻~ッ????????
そんなこと、言われたら…
私の腰が抜ける前にあなたのおばあさんの腰が砕け散るわよ!!!!!
思わぬ孫の爆弾発言に驚いた彼の祖母らしき女性は斜めに掛けていたバッグでお尻を隠した後、そそくさと嫁らしき人物の前に進み、私の視界から外れてしまいました(笑)
そりゃ、話を聞いていた人たちの視線が気になりますよね~
確かに私だけでなく、神紋とその女性の臀部を往復する少なくない数の視線がありましたから(笑)
子供の思わぬ発想力の、恐ろしいほどの破壊力と罪の深さに笑わないではいられない私は本日から生地の仕込みを始めております。
明日から販売予定のプチタルト・オ・ショコラにございます。
しっとりとした味わいのタルトに、苦味と甘味のバランスを追求した香り高いヴァローナのチョコレート、そして大人だからこそ味わえるブランデー香るフルーツたち。
ひとつ食べて満足の焼菓子となっておりまして、紅茶との相性は抜群にございます。
もちろん珈琲にも合うかと存じます。
是非一度ご賞味くださいませ~
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ちなみに子供の発想力には脱帽いたしますが、大人の悪ふざけはいただけません(笑)
手水所で手を清めているときにございます。
私の隣で5歳くらいの男の子が母親から「まずは左手、それから右手、左手で水を掬ってお口を濯いで、また左手を洗って、終わり!」と教えられたまま、きちんと手を清めておりました。
上手に出来て偉いな、と感心しながら男の子を眺めておりましたら、そこへ男の子の父親がやってきて「ちゃんと洗えたか?」と聞いたのでございます。
男の子はドヤ顔で嬉しそうに父親に両手を広げてみせながら「ちゃんと洗った!」と報告をしたのですが、父親がちょっとだけ眉を顰めて腰に手を当ててから男の子を諭すように言ったのでございます。
「ダメだぞ、手だけでじゃなく顔と頭も洗わなきゃ!」
いや、それはちょっと、どうでしょうか…
神様は身を清めた人を怒ったりはしないでしょうけど、でもそれは作法的にアウトでは…?
言われた男の子はショックを受けたように口を噤み、竹筒から流れる水を睨むように見ておりましたが、すぐに母親から訂正が入り、大人しく手を引かれていきました。
ダメな大人だなぁ、と父親の冗談に小さく笑う私を見た母が小首を傾げて「どうしたの?」と聞いてきたので、見聞きしたことを説明いたしました。
すると母が真剣な表情で俯くと
「足を洗うのはありだと思うけど……」
と言ったのでございます!!!!!!
まぁ、足も身のうち、清めるのは大切なことかもしれません。
でも手水所で靴も靴下も脱いで清めているおっさんの姿を想像したら…
(おっさん限定、脚の綺麗なお嬢さんは妄想大歓迎にございます!)
なんだかちょっとイヤ……
(あのちゃん風にお願いいたします)
と思ってしまった私にございます(笑)
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
またいらしてください~♪
お待ちしております!!!
注釈
海外へ行った際、モスクに入るときに足を洗うように指示をされたことから母の中では足も清めることがあるのかもしれない、という認識がなくもないようにございます。
実際に足やら顔やら頭やらを清めることは母も私もいたしません(笑)
ただ夏のめっちゃめちゃ暑いときには
ついでに頭から水浴びで清めたいなぁ…
と不謹慎にも思うことはございます…(笑)