I can`t stop! | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

「あら、お肉がないわね」
 
という母の一言で、本当に菜食主義な食卓だぁ…!と思った鹿吉です。
こんばんは!
 
こちらがその証拠画像になります。
稲庭うどんに、母特製お出汁、人参菜の天麩羅と茄子の天麩羅、玉ねぎの天麩羅。
菊花のお浸しに瓜の漬物、そしてデザートは梨という徹底ぶり(笑)
 
特に意識したわけではなく、作ってみたらこうだったという、食卓にございます。
 
そしてそれをいたく喜ぶ草食の私♪
 
おなかいっぱい、大満足の食事でした。
ご馳走様にございます!ありがとうございました~
 
今日も足りない材料があり、買い出しに出掛けました。
ついでなので母に電話して必要なものがあれば買っておくけれど、と伝えたところ
 
「葱、細葱と白葱ね、それから茄子…あとはちょっと良さそうな脂肪分の少なそうなミンチがあったら買ってきて、それから紅鮭ね!!!」
 
というラインナップを伝えられました。
 
ついでに良さそうなものはないか、と言われたのでモヤシが大特価だと伝えれば、欲しいとのことで…
 
ミンチに関しては鶏のムネとモモのミンチと、
 
「豚ミンチ、赤身のところ、ください」
 
と言って脂肪分の少なそうなところをいただいてきました。
ミンチで何を作るのか、わかりませんが、私の中ではミートボールスパか、鶏団子のスープに脳内変換されております(笑)
 
さらに母から
 
「なんでも好きなもの、買ってきていいわよ、欲しいもの、買ってきて」
 
と言われたので、喜び勇んで
 
大根1本
 
追加購入いたしました~♪
 
どこまでも草食人間、それが私にございます!!!!!
 
そんな私がお会計の際に妄想を掻き立てられた話をひとつ。
 
最近はどこのスーパーでもセルフレジが置かれるようになりました。
近くのスーパーもありまして、そこはクレジット専用と現金専用とわかれてセルフレジが置かれております。クレジット使用の方は少ないらしく、いつも現金の方が混み合っております。
置かれている台数も現金の方が3台も多いのに、この状態でございますから、それを目の当たりにしたときいつも
 
キャッシュレスといってもまだまだ現金社会だな
 
と思います。
 
さてそんなセルフレジ(現金バージョン)で会計をしていたときのことにございます。
 
私の隣には70歳前後の男性が会計をしておりました。
何が不満なのか、もしくは何か苛立つことがあったのか、彼の背中からは不穏としか表しようのないオーラが発されておりました。
 
そうでなければ私の意識を奪うはずもなく、妄想力が掻き立てられることもなく、さらにその妄想が止まらないこともなかったと思われます。
 
この異常気象だと気象庁が認める酷暑の中、彼は全身真っ黒の装いでございました。
しかも長袖長パンツ。
 
これだけならそれほど妄想もしないのですが、なんと彼は黒の手袋までしていたのでございます。しかも掌に滑り止め付きの!!!
つまり日常的に着けていて、あまり外すことがない、ということではないでしょうか?
 
さらにさらに彼は目深にキャップ帽を被り、マスクをし、その上サングラスまで掛けておりました。
 
なにより衝撃だったのが、彼のトップスにございました。
 
なんと見事な龍の刺繡が肩と背中、左右腹部にされていたのでございます!!!
 
ブツブツとなにかを呟きながらセルフレジでバーコードを読ませ、やはりブツブツと言いながら小銭をせっせとレジに投入しておりまして、その姿を見て、私はピンッ!と来たのでございます。
 
これはもしや逃亡犯??????
 
仮に警察から彼の人着(にんちゃく)を問われても
(警察用語「人着」:意味は犯人の人相・着衣のこと)
服装は事細かに伝えることができますが、人相は絶対にわかりません。
 
あまりにも表に出ている部分が少なすぎる上に、彼は常に俯いているからでございます。
 
夏に似つかわしくない手袋も指紋を残さないためのものだとしたら納得にございます。
それが布製であれば汗が染みてDNAの検出も可能かもしれませんが、
(もっとも彼が非分泌型であった場合は難しいかもしれません)
革では「革の手袋だった」ということしかわからないでしょう。
 
ロカールの法則に則って
(ものとものが接触した際には必ず微物の交換が行われ、証拠が残る)
彼の生活圏内の微物が見つかったとしても、比較するデータがなければどうにもなりません。
 
平静を装いつつも内心では興奮Maxに鼻息が荒くなっておりました。
きっとその時の私は恐ろしいほどの無表情だったと思われます(笑)
 
彼のあとを付けたい欲望をなんとか抑え込み、私はラボへと大人しく戻ってきました。
 
そして妄想を始めるのでございます。
 
彼はまず、何の罪を犯して逃げているのか。
雰囲気からして「強盗」が考えられます。それも「強盗殺人」ではないかと私は妄想しました。おそらくは小さな会社の事務所を狙った空き巣だったと思います。
 
17時の終業時間後に、ほとんど残業をする社員がいないことをリサーチ済みだった彼は難なく事務所の施錠を解錠して入り込みました。
先程まで雑然と仕事をしていた人の気配が濃厚に残る、けれども静かな事務所。
社長室は無防備にも無施錠にございます。
電気など必要がないほどに閉められたブラインドから夕陽が入り込み、室内は充分に明るい状態で、彼は足音を立てないようにそっと社長室へと向かいました。
簡素な社長室は見ればわかるほどにわかりやすく金庫が置いてあります。
彼のリサーチでは明後日の給料日に合わせて、社員の給料分とボーナス分の現金がそこにあるはずにございました。
最近、社長が代替わりをした、この小さな会社はまだセキュリティ対策がなされていないはずで、彼は安心して金庫の前に座り込み、息を整えてから鍵を開ける準備を始めました。
 
そのときにございます。
 
ふと人の声がしたかと思うとけたたましいヒールの足音が響きました。
 
「もう!今日に限って忘れ物なんて、ツイてないわ!」
 
事務員の中でもお局的に幅を利かせている女性社員が大きな独り言を言いながら事務所のドアに鍵を差し込んでいたのでございます。
 
そして不自然に鍵が開いていることに気付いた彼女はよせばいいのに、そっと事務所のドアから顔を覗かせて「誰かいるの?」と声を顰めつつ、中を覗ってしまったのでございます。
 
金庫前で緊張に固まっていた彼は衝動的に身体を動かし、その場から逃げようとしました。
生憎社長室には窓はございません。
逃げるとすれば今まさに彼女のいるドアからしかありえませんでした。
 
女性社員は女性社員で、閉めたはずの社長室のドアが開いていることに気付き、空き巣の可能性を思い浮かべました。つい先日も警察官がパトロールの際に「事務所荒らしが横行しておりますので、その対策を」と社長に話していたばかりにございます。
そしてその警察官の言葉を真摯に受け止めた社長が念のためにと契約したセキュリティ会社が防犯ブザーを設置しに来たのは、まさにその日だったのございます。
 
彼女は慌てて事務所内に入ると、設置されたブザーを勢いよく押しました。
すぐにけたたましい警告音が鳴り響き、事務所の外に設置されたランプが緊急事態を告げて派手派手しく点灯いたします。
 
逃げようとしていた男は焦りました。
予想外のセキュリティがなされていたことに驚きが隠せません。
どうしようと思ったときには社長室から外の様子を覗うことなくパニックを起こしたまま飛び出しておりました。事務所の中に入ってブザーを押した彼女と当然のことながら鉢合わせいたします。
 
咄嗟に上げられる女性の甲高く耳障りな悲鳴は警告音以上の破壊力を持って事務所近辺に響き渡ります。
 
男はパニックに襲われ、気付けば女性を突き飛ばして事務所から逃げ去っておりました。
 
翌朝、自宅で前日の失敗に唇を噛みしめていた男の前のテレビからニュースが流れてきました。
それは自分が起こした強盗未遂のニュースでございました。
そして男は驚愕したのでございます。
 
突き飛ばした女性が、倒れた場所が悪かったらしく、頭部を強く打ったことによる脳内溢血で死亡したこと、そして慌てたあまりに男が金庫前に置いてきてしまった金庫破りの道具にべったりと指紋が付いていたことを知りました。
 
不法侵入及び強盗未遂に傷害致死、それが彼の罪状になりました。
そしてこの日から手袋を外せない逃亡生活がスタートしたのでございます。
 
あぁ、どうしよう…!
 
妄想が止まらないッ!!!!!!
 
「サスペンスの観過ぎじゃあない?」と母からツッコまれそうな私は今日も元気に焼いております。
相変わらず焼きたてはふわふわにございます。
ベイクドチーズケーキ「フロマージュ・キュイ」にございます!
 
この時点で食べてみたいと思って早十年以上は経ちますが、未だに経験したことがございません。いつかはスプーンでサクッと掬って食べてみたいと思っております(笑)
 
しっかり冷やして、みっちりとした生地に仕上げて出荷となります。
 
そうすることでチーズのたんぱく質が変性し、うまみ成分が熟成されていきます。
だからこそ日に日に味わいの変化するチーズケーキとなるのでございます。
 
ほぼほぼチーズのみの鹿吉のフロマージュ・キュイはおススメにございます!
是非一度ご賞味くださいませ~
 
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ちなみに「妄想が止まらない」をタイトルにしようと考えておりましたとき、不思議と杏里さんの「悲しみがとまらない I CAN`T STOP THE LONELINESS」が頭を流れました。
 
そして流れたまま、これまた
 
止まりません!!!(笑)
 
杏里さんのこの曲をご存じない方のために動画をリンクしておきます。
とってもいい曲です!!!
 
 
杏里さんのこの曲は心から愛していたはずの男性に親友を会わせたら、そのふたりが惹かれ合い、親友から「彼と別れて欲しい」と言われて悲し過ぎる、という内容なのですが、これまた私の妄想を掻き立ててくれまして、思わずそちらのストーリーまで考えてしまいました(笑)
 
高校からの親友で、いつもなにかを共有していたタイプの友人だったのかな、とか。
彼は別れる気はないけれどモーションを掛けられたら「据え膳食わぬは男の恥」状態で浮気しちゃったのかな?
それとも本気で好きになっちゃったのかな、とか。
彼との今までの思い出が走馬灯のように脳内を巡ったことで別れたくない!って想いに囚われてそれ以外の可能性を模索することすら放棄しちゃってる精神状態なのかな、とか。
 
もう考え出したら
 
これまた止まらなくなりました~(笑)
 
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
またいらしてください~♪
お待ちしております!!!