朝陽の暖かさが心地いい鹿吉です。
こんばんは!
早朝の、まだ空気はひんやりと冷たいのに朝陽の柔らかな輝きにふんわりと包まれると、得も言われぬ心地いい暖かさを皮膚で感じて、
幸せだなぁ…
と思わずぽつりと口から言葉が漏れ出ました。
雨は雨の良さがありますが、やはりいいお天気というのはなにものにも代え難い最上だと実感いたします。
さて本日は「さすが大阪!」と思った話をひとつ。
家族で観劇に行きました。
母も私も観劇は好きでございます。父は無趣味な人でございますから「俺も行く」と言われたときには驚きました(笑)
場所が大阪だということが父には魅力的に映ったようでして、おそらく父の頭の中は大阪グルメでいっぱいになっていたのではないかと思っております。
演目は「マクベス」でございまして、あのドロドロとした復讐劇をミュージカル仕立ての喜劇に演出され、さらに出演される俳優さん方はどの方も一度はお目に掛かりたいと願う、テレビで大活躍中の方々ばかりだったので、絶対に面白い!と私はワクワクしておりました。
その舞台を知ったのが少し遅かったものですから、席は離れ離れの3席になりました。
そもそも席が残っていたことが奇跡で、即完売でもおかしくない舞台でございましたから、私はパソコンの前で泣いて喜んだものでございます。
チケットを取るのも非常に苦労しまして、それが製作関係の遊び心なのか、チケット購入までに暗号を解いたり、ちょっとしたミステリーを解明したりしなくてはならず、やっとチケットをゲットしたかと思えば、コンビニに支払いに行ってからでなければ席の指定が出来ない、などの面倒事もあったりして、その日に至るまでにはかなりの苦労がございました(笑)
そうして取ったチケットが3席。
前から10列目の真ん中の席がひとつ。
中央の席が一つ。
かなり後ろの方ながらもボックス席になっていて舞台全体を見下ろせる席がひとつ。
コロナ禍の影響か、一番前から3列は人を座らせない対策を取っていたので、前から10列目といってもほぼ一桁の列数で、ひと席とはいえ逆によく残っていたな、と思うくらいのいい席でございました。
電車で大阪へと家族3人で向かい、舞台前に駅で大阪グルメを堪能した私たちは意気揚々とホールへと足を踏み入れました。
新しく出来たばかりの劇場は美しく、そしてとても快適に造られておりました。
コロナのためか、ひと席が大きく、かつゆったりと配置されておりまして、カバンひとつくらいなら椅子の横に置けてしまうくらいには空間がございました。
どこに座っても見えるようになのか、かなり急勾配になっており、ボックス席に至っては高所恐怖症の私からしたら「座っても怖くて舞台に視線がやれない…」と思うほどにございました。
ホールに入るのにとりあえずでチケットを父と母に配りましたが、誰がどの席に座るのかはまだ決めておりませんでした。
私は高所恐怖症のためボックス席はご辞退したいところでございまして、やはり一番人気は前から10列目の席ではないか、と狙ってはいたのでございます。
さて席を決めるためにジャンケンでもしましょうか、と中央の通路で母と私は向き合いましたが、すでに父の姿がございません。
どこへ行ったのかと探せば、もうすでに一番人気の10列目の席に座っておりました。
無趣味で観劇なんて興味ないけどついてきてやったぜ感を隠しもしない父がその席に率先して座ったことに僅かに苛立った私は父を呼びました。すると呼ばれた父は席に座ったまま首だけをこちらに回して「なんだ?」と答えました。
「まだ席、決めてないからこっちに来て」
と叫ぶ私に
「チケットに書いてある席はここだったぞ」
と答える父。
動く気配、まったくなし。
「それは入るのにとりあえずで配っただけだから、とにかくこっちに来て!」
「俺はここでいいぞ」
ここでいいぞ、じゃねぇ!!!!!
私も母もそこがいいんだ!!!!!
「とにかく席を決めるから!」
「いいよ、俺はここで」
相変わらず動く気配をまったく見せず、さも面倒そうに掌をひらひらと振った父にとうとう私の苛立ちが頂点に達し、噴火いたしまして…
「いい加減にして!!!チケット取るだけでもかなり大変で、席を確保するのも本当に大変で、でもそれだけのことをしてでも観たかった舞台で、すっごく楽しみにして来たんだから!!!!パパは興味もなくて、ただついてきただけじゃない!!!!!とにかく席を決めたいからこっちに来てってば!!!!!」
と客席中央の通路で力いっぱい叫んでおりました。
如何にも舞台開始前の雑踏に包まれていた客席が私の悲痛の叫びで耳が痛くなるほどの静寂を得ました。そのとき顔から火が噴くほどの羞恥心が突如として身に湧きおこり、私は我に返ったのでございます。
しまった!と後悔の念を抱く暇もなく、思わず言葉を迸らせてしまった口を両手で押さえたときでございました。
会場を震わすほどの拍手喝采と「いいぞ!いいぞ、言ってやれ~!!!」という声援が大波のように起こり、私を包みました。
さすが大阪、ノリがいい!!!と思った刹那、私は目を覚ましました。
なんとも不思議な夢を見たものでございます(笑)
あまりにもリアルな夢で、父にチケットを渡す際は席を決めてから渡そうと思う私は本日は定休日にございます。
イベントのお茶タイムに鹿吉のサブレを使いたいという有難いご依頼をいただきまして、先日商品をお届けしてまいりました。
やはりハートをお届けしたいとのことでございましたので、うさぎの抱っこちゃんにいたしました。注文から納期までが非常に短く、間に合うかとドキドキとしたのですが、なんとか期日に間に合わせることができまして、ホッといたしました。
鹿吉はご注文をいただいてから生地を仕込むところから始めますので、どうしてもお日にちをいただいてしまいます。それだけにご注文いただいたお客さまだけのための焼菓子ができあがり、フレッシュな焼菓子をお手元にお届けできます。
着色料保存剤を一切使用せず、熱による滅菌及び手指の80%アルコールによる消毒を徹底して安心安全な無添加にこだわって焼き上げております。
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ちなみにこの夢の話を母にしましたら
「どれほど大変でも今は楽よね、昔なんて本当に大変だったもの!」
と言われまして、その後に続くお言葉に時代を感じてほんわかとしてしまいましたので、こちらで書かせていただきたいと思います。
この話にはわかる人にはわかる苦労、そして理解できないデジタル世代があるかと存じます。
母は人差し指を突き出して
「昔は何度も電話をして、全然繋がらなくて、何時間と電話の前に座って粘って取ったものなのよ!本当に大変だったの!!!おかげで指が腫れて穴に入らなくなったのよ、最後はッ!!!」
と苦労話をしてくだるのでございますが…
皆さん、お聞きになりまして???
指が腫れて穴に入らないんですってよ???
どんだけ懐かしい昭和のダイヤル式電話やね~んッ!!!!!
そうそう!と同意いただける方もいらっしゃるかとは存じます。
けれども最近のスマホに慣れてしまった方、そしてそれ以外をご存じない方のためにご説明申し上げたいと思います。
じゃじゃ~ん!
こちらがレトロクラシックなダイヤル式電話でございます。
私が小学生くらいまではこのタイプのアナログな電話が主流にございました。
もちろん我が家の電話もこのタイプでございまして、だから母は何度もダイヤルを回して指が腫れたと訴えるのでございます。
確かにかなり重いダイヤルだったと記憶しております。
ダイヤルを回す度に「ジーコロコロコロ」と音を立てる電話が懐かしいです。
たったの数十年でこれほどまでに世の中がデジタル化され、変化するというのは実に貴重な経験で、未曽有の時代に生きているのだな、としみじみと実感いたしました。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
またいらしてください~♪
お待ちしております!!!