アメブロから「人懐っこいで賞」をいただきました鹿吉です。
こんばんは!
あなたの愛されポイントが書かれた表彰状を貰おう!という企画の一つらしいのですが、人見知りは自覚していても人懐っこいのは無自覚でしたので、ちょっぴりビックリ仰天な私にございます(笑)
いつもニコニコは心掛けておりますので間違いないところかと存じますが、世界中に友達がいることはないですね~
友人関係を築くのが非常に苦手なタイプですから、友人は少数精鋭でお願いしたいところにございます。
さて本日は鼻が利きすぎるというのもある意味罪ですね、という話をひとつ。
あれは数年前のことにございます。
お伊勢さんへお詣りに伺ったときの話になります。
私の祖父母は大変信心深い人でございました。
祖母に至っては施設に入るまでは毎日お宮さんにお詣りに行き、お墓参りも熟すような信心深さにございました。いつも小さなお膳を神様にお供えするために用意をしておりまして、こんもりと盛られたご飯が美味しそうで、作っているときにつまみ食いをしようとして何度か叱られたことがございます(笑)
お正月になれば決まって初詣をする神社仏閣があり、親族で車を連ねて早朝から出掛けたりもしておりました。
そんな祖父母ですから当然のことのように年に一度のお伊勢参りは欠かさずに行っておりまして、それは父が大人になってからの習慣だったとは思うのですが、父にもしっかりとその信心が刷り込みされまして、我が家も年に一度のお伊勢参りを有難いことに続けてまいりました。
今は毎年伺うことはしておりませんが、数年前までは本当に必ずお伊勢参りをさせていただいておりました。
外宮さん内宮さんの両詣りをいたしますので、一泊はどこかのホテルに泊まることにしております。決まった定宿はなく、いつもそのときの流れでホテルを決めておりますが、その年は少し家族全員疲れていたこともあり、癒しを求めて超高級バージョンのホテルへと宿泊することになっておりました。
さすがは超一流ホテルだけあってホテルスタッフの教育も行き届いており、レストランの食事も素晴らしく、ホテルの部屋の設えも見事の一言にございました。
唯一の問題は父のいびき問題だけでございます。
(参考記事はこちら「殺意芽生える騒音に注意!」)
父との宿泊の際は母と私の安眠のためにも必ず部屋が二部屋あるようなホテルを選んでおります。その分、金額は上がってしまうのですが、健康には代えがたい、と諦めております。
このときもベッドルームとは別にリビングルームのあるお部屋にしておりましたので、父はリビングに置いてあるソファに布団を運んで寝ておりました。
おかげで快適な朝を迎え、あまりにも快適だったため、チェックアウト時間ギリギリまで惜しむように部屋での時間を堪能しておりました。
時間になり、相変わらずの大量の荷物を運ぶお手伝いをホテルスタッフに電話で頼み、さて忘れ物はないか、と部屋をチェックして歩いていたときにございました。
父がふらりとトイレへと入っていきました。
玄関上がってすぐにトイレがあり、その奥にバスルームがございます。
バスルームにはベランダがございまして、それはそのままリビングへと繋がっておりました。
景色が一望できるようにリビングの窓は大きく、開ければ爽やかな風が部屋全体を通り抜けるような喚起の良さがございました。
トイレに入った父を一瞥しつつ、バスルームに忘れ物チェックに行った私の耳に激しいガス爆発の爆音が響いてまいりました。
鹿吉ブログの常連さんはご存じかと思いますが、このブログでガス爆発といえば
父の屁
のことにございます。ご了承くださいませ。
またガス爆発してる!と腹が立った私が父に文句を言った言葉を聞いた母が「わざわざトイレに自分から行ってしてるんだから大目に見てやって」と優しいセリフを吐いた直後のことでした。
スッキリと満足げな表情を浮かべて出てきた父に汚染された空気が纏わりつき、それが一気に私を襲ってきたのでございます。
あまりの強烈な悪臭に悲鳴を上げて逃げた私を見て、さらに今から荷物運びを手伝う予定のホテルスタッフが来ることに気付いてしまった父が臭いを薄めようと窓を開け放ちました。
これが大いなる失策でございました。
吹き抜ける風により、空気汚染が急激に部屋全体へと広がってしまったのです!!!
しかも臭いが薄れることもなく!!!!!
そんなガス、普通の腸内から発生するかぁ?????!!!!!
鼻のいい私にとってそれは拷問以外の何もでもなく、激しい吐き気に見舞われ、耐え切れずに逃げ場を失った私はベッドへと倒れ込み、「オェ~ッ!」と苦しみ身悶えておりました。
母はその様子を「大袈裟な…」と呆れつつも、やはり私同様に鼻のいい母ですから、盛大に顔を顰めて父から放たれた悪臭に耐えておりました。
父はさも可笑しそうにくつくつと肩を震わせて笑っておりましたが、そんなタイミングで来てしまったのでございます。非常に優秀な、しっかりと教育されたホテルスタッフの方が!
玄関の外に立つスタッフから呼びかけられた母は「すぐに出ますので、ちょっと待ってください」と応えたのですが、言葉通りにすぐ開けるわけにはいきませんでした。
部屋の中は鼻が曲がるどころではない悪臭に汚染されており、かつ私が意識を半ば手放しかけた状態でオェオェ苦しんでいる状況にございます。
するとスタッフは室内の異変に敏感にも気付いたようで
(というか、高級な割に安普請なホテルだったらしく私のオェオェが外にまで聞こえてしまっていたようでございまして…)
ドアをドンドンと叩きながら「大丈夫ですか?大丈夫なんですか?」と非常事態が起きたかのように切羽詰まった声で尋ねてきたのです。
これに焦ったのは母にございます。
何度も「大丈夫です、すぐに開けますから、ちょっと待ってください!」と玄関ドア前に立っているであろうスタッフに声を掛け、室内の空気汚染が緩和するのを待つのですが、一向に父の腸内から発されたガスは薄まる気配もなく、さらに私の吐き気が治まる様子もなく……
やっとドアを開けてスタッフを招き入れたときには随分と時間が経ってしまっておりました。
それでもまだ空気汚染の影響は色濃く残っていたようで、常に微笑みを浮かべるスタッフの鼻にうっすらと皺が寄りました。しかも私が涙目で息も絶え絶えに出ていったものですから、その姿にスタッフの方が困惑されたようでして、なんとも心配そうに瞳を揺らして「どうされました?大丈夫ですか?」と聞いてくださいました。
その温かい心には感謝しかありませんが、さすがの私も
「父のガス爆発からの空気汚染が酷すぎて呼吸困難で死ぬかと思いました」
とは素直に言うわけにもいかず、「すみません、もう大丈夫です」とだけお伝えしました。
絶対に部屋の中でなにが起きたのか、空気汚染の残り香だけでも把握できたはずなのにそれには一切触れずに笑顔で対応してくれたスタッフの姿を見て、素晴らしい教育の賜物だな、と感心しないではいられない私は今日も元気に焼いております。
鹿吉のサブレの中でも人気の高いサブレ・オ・ヴァニーユ(バニラ風味のクッキー)にございます。完全無添加にて焼き上げたこのサブレはバターの風味とバニラの香りが美味しい焼菓子にございまして、紅茶や珈琲のおともには欠かせないお菓子かと存じます。
是非一度ご賞味ください!
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ちなみに父のガス爆発騒ぎのなか、荷物をせっせと運んで下さったスタッフの方に母がとても快適に過ごせたこと、スタッフの方々の対応の素晴らしさに感謝を示し、
「また伺ってもいいかしら?」
と続けたそうなのですが、スタッフの方はにこやかな表情を崩さずにほんの僅かな困惑を眉根に刻んで
「あ、え、まぁ、え、あ、はぁ…」
と小さく、本当に小さく呟いておりました。
あとで母と素晴らしく教育の行き届いたスタッフだ!と感心していたのでございますが、きっと彼女は困ってしまったのだと思います。
ホテルスタッフとしては「またのお越しをお待ちしております」と応えなければならない場面だったのでしょうが、悪臭を部屋にまき散らすお客を果たしてホテルサイドとしてウエルカムすべきなのか、判断に困ってしまったのでしょう。
「来るな」とも言えず、「また是非どうぞ」とも言えないスタッフの、唯一口にすることができたのが
「あ、え、まぁ、え、あ、はぁ…」
という戸惑いの呟きだったのだと思います。
そして咄嗟にそこまで考えられるスタッフの素晴らしさに母と驚嘆したのでございます。
それでもホテルを後にするときにはホテルスタッフほぼ総出でお見送りをしてくださいまして、恥を忍んででもまた来たいね、と話しながら帰宅いたしました(笑)
次回の予約の際には父の名前だと拒否されるかもしれないから母の名前で予約を取ろうと決意した私にございます!
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
明日もまたいらしてください~♪
心からお待ちしております!!!