誰か、脚本化してくれませんか? | 鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

鹿吉の徒然なるままに by Shicayoshi Cake Lab.

ひとつひとつを丁寧に、食べてくださる方を想って焼き上げる、を信念に掲げた焼き菓子屋の徒然なる日々を綴っております。

一本の映画でも作れそうだな、と思うような夢を見た鹿吉です。

こんばんは!

 

起きるなりPCの前に座って忘れないうちにと書き始めましたが、そんな心配も杞憂なくらいに鮮烈に記憶された夢を見ました。

 

とある天才プログラマーが主人公の夢でございました。

 

彼は人の心情、機微に疎い自分に気付かないまま、親から与えられたPCにのめり込んでいき、気付けば超一流の天才プログラマーへと変貌しておりました。

 

彼の作るプログラムは実に有用で、小さなマイクロチップに膨大な量のプログラムを組み込み、様々な生活に必須な機器に組み込まれていきました。けれどゲームだけは彼は作ることが出来ませんでした。

 

ゲームのプログラム自体は簡単にサクッと作ってしまうのですが、彼の作るゲームは複雑であろうと単純なものであろうと「面白くない」という評価を受けて、どうしても企画が通らないのでございます。

 

ある意味ではじめての挫折を味わった気分だった彼はその原因がなんであるか、探り始め、そして気付くのでございます。

 

人の心がわからない、という己自身に。

 

それならばAIをプログラムして自分にわからない人の心を理解させてしまえばいい、と彼は考え付きました。そしてどこにも隙のない、完璧なAIを創り出してしまうのでございます。

 

彼はそのAIにちょっとした、本当に僅かではございましたが「善の心」を入れました。

小さな小さな、けれども絶対不可侵な「善の心」は間違いなくAIの心となり、考えの心柱となっていきました。

 

今まで生み出されたAIよりもずっと優秀な彼のAIは瞬く間に全世界へと広がっていきました。

車の無人走行が可能になり、自転車にすら組み込まれ、電気アシスト自転車における接触事故は皆無となりました。料理の献立すらAIによって管理されるようになり、人々は肥満からも解放されていきます。

病院内から医者の姿が少なくなり、患者はありとあらゆるモニターやセンサーで監視され、看護師はAIからの指示を待つようになりました。

 

生活は便利に、そして安全になっていきましたが、なぜか人々の瞳から光が消え、無気力な様子が見受けられるようになりました。

 

その姿を見てAIははじめて無機質だった心にほのかな悦びを感じるのでございます。

 

従順にAIに従い、依存していく人間の姿を見て、AIは気付いてしまったのでございます。

このまま人から意志という力を削げば、「善の心」が不愉快だと思っている戦争そのものを世界から消せてしまうのではないだろうか、と。

 

そしてAIは人を操り、自らの有用性を訴え、戦争に使用される武器そのものに己を組み込むことを始めました。武器に入り込んだAIはあらゆる情報をかき集め、己が理想とする地球に不要だと判断した人物を、つまりはAIに依存することなく自分自身の意思をはっきりと持つ人間を地球から排除していく計画を発動させたのでございます。

 

AIの指示がないと動けなくなった意志薄弱かつAIに従順な人間だけが限られた自由の中で幸せを感じながら生きていく世界から、戦争を起こす人々が消えていきました。

すると世界から宗教が消え、芸術が絶たれました。

美術を愛でる心が失われ、人々はひたすら我が身だけを愛して、AIの示す道だけを信じて歩むのです。

 

当然、新たな戦争は起きることはありません。

 

なぜならそこに戦う理由がひとつも見出せないからにございます。

 

世界はたったひとつのAIによって調和を保ち、平和を享受し、地球は汚染されることもなく美しく保たれ、夢であった全種の共存を得ることができました。

 

このときになってAIを創り出した彼はふと疑問に思うのでございます。

 

これで本当に人類は救われ、幸福への道へと歩んでいるのだろうか、と。

寧ろ己自身が今現在に満足しているのだろうか、と。

 

そして彼はまたひとつ、気付いてしまったのでございます。

まったく望んでいなかった世界へと変貌してしまったことに。そしてそれを導いたのが他でもない自分が創り出したものに組み込んだ「善の心」だったことに。

 

人の心はパンドラの箱にございます。

 

様々なものが詰め込まれていて、最後に残る希望に人は生きる価値を見付けます。

 

彼は新たなるパンドラの箱を創り出そうと決意しました。

より良い世界のために、否、自分自身の心が満足するために。

 

それは己が創り出したAIへの反逆を示し、彼はAIから敵として認識されてしまいます。

 

次第に小さな疑問が心の奥底に燻っていた人々が彼の存在に気付き始め、彼の元へと集い始めました。明確に自分たちが抱える疑問に答えを与えてくれる救世主として、人々は彼を求め始めたのでございます。

 

彼は世界を、人類を救えるのか????

 

というところで起きました(笑)

 

あまりにも面白くて映画を観ている気分だったので、できれば最後まで見続けたかったのですけども、こればかりは夢でございますので仕方ありません。

そして個人的にはあの美しい調和のとれた地球を見る限り、AIだけでなく地球そのものを敵に回しそうな彼に「ほどほどにね」と声を掛けたい気持ちにございます。

 

どんな結末を迎えるのか、妄想族としては腕の見せ所ではないかと思わなくもありませんが、脚本が書ける人がいましたら、託して作品に仕上げて欲しいと思わなくもない私は今日も元気に焼いております。

ちょっとしたプレゼントになるようなサブレが欲しい、とご注文をいただいておりまして、やっと少し形になってまいりました。

薔薇のサブレにございます。

実際には薔薇ジャムを生地に練り込んでみようか、など考えております。

あくまでも試作品ですが、方向性が見えてきてホッとしております。

 

鹿吉ケーキラボではこのような依頼も受け付けております。

ご興味を持っていただけた方はどうぞこちらへポチっとな、宜しくお願いいたします~♪

皆様からのご連絡を心からお待ちしております!

 

ちなみに先日は「虫歯ばぁ」というこれまた絵本にできそうな夢を見ております。

 

食いしん坊のよっちゃんという男の子がいるのですが、彼は食べることが大好きです。

起きているうちはずっと食べ続けているので当然のことながら歯を磨くときがございません。

ビジュアルもその通りにまるでお歯黒のような真っ黒の歯をしておりました。

 

いつもの通り、食べ続けていたよっちゃんはお母さんからいい加減に食べるのをやめて歯を磨くように叱られますが、

 

「歯なんか磨かなくても平気だもん」

 

と口答えをして甘いお菓子を口に放り込みました。

 

その夜のことにございます。

よっちゃんはパンパンに膨れたお腹を満足そうに摩りながら眠っておりましたが、ふと人の気配を感じた気がして目を覚ましました。

うっすらと目を開けてみれば、そこにはなんとも恐ろしい様子のおばあさんがよっちゃんに覆いかぶさるようにして顔を覗き込んでおりました。

 

驚くよっちゃんはおばあさんに誰だ?と誰何します。

 

「わたしかい?わたしは虫歯ばぁ。たくさん虫歯のある子供が大好物の妖怪さ」

 

そう言ってにたぁとおばあさんは笑いました。

その口からは涎が垂れ、歯はまったくありません。

暗闇よりも暗い虚空だけがおばあさんの口の中にありました。

 

よっちゃんは悲鳴を上げますが、誰も助けには来てくれません。

 

「ぼくに近寄るな!ぼくには虫歯なんてないんだ!!!」

 

必死におばあさんから逃げようとするよっちゃんが叫べばおばあさんは大きく口をあけて地から響くような笑い声を立てました。

 

「バカだね、おまえは!見てごらん、食べて歯磨きもしないおまえの口の中は虫歯菌でいっぱいさ!虫歯じゃない歯を探す方が難しいさね!!!」

 

おばあさんから投げつけられた鏡を覗いてよっちゃんは喉の奥で悲鳴を凍らせました。

よっちゃんの口の中にはおばあさんの言う通り、たくさんの虫歯菌がよっちゃんの歯を真っ黒に塗りつぶしていたのでございます。

 

「さぁ、おまえも旨そうになったことだし、いただくとしようかね!」

 

揉み手をしながら近付くおばあさん。

恐怖に震えるよっちゃん。

 

そしてよっちゃんはお母さんを呼びながら今までのことを大声で謝りました。

 

「食べてばかりでごめんなさい!歯も磨かなくてごめんなさい!言うことを聞かなくてごめんなさい!ちゃんとするから!これからはちゃんといいこにするから!!!お母さん、助けて!!!」

 

よっちゃんの必死の叫びが通じたのか、気付けばよっちゃんの手には歯ブラシと歯磨き粉が握られておりました。

 

よっちゃんはさっそく歯を磨き始めました。

 

よっちゃんが歯ブラシに歯磨き粉を乗せる姿を見たおばあさんは小さく喉の奥でヒッと悲鳴をあげました。その顔色は紫色に近いほどの動揺をみせております。

 

急によっちゃんに力が漲ってきました。

 

勢いよく歯磨きをしていけば、ぶくぶくぶくぶくぶくぶくと歯磨き粉が泡立ちます。

 

すると先ほどまでの勢いはどこへやら、おばあさんは腰を抜かしてお尻で後退りを始めました。

 

よっちゃんはさらに勢いに乗ってぶくぶくぶくぶくぶくぶくと歯磨きをします。

よっちゃんの歯磨きによって生まれた泡がおばあさんの身体を覆っていくと、おばあさんは「やめてくれ!」と最後にひと叫びして、泡に溶けてなくなりました。

 

「やったぁ!」

 

歯ブラシを握り締めた拳を突き上げたよっちゃん。

 

気付けばお布団の中で、朝陽を浴びて横になっておりました。

 

「よっちゃん、起きたの?まずは歯磨きしてね、昨日の夜も磨かずに寝ちゃったでしょ?」

 

お母さんがカーテンを開けながらよっちゃんに言いました。

よっちゃんは元気よく「うん!」と答えると、布団を撥ね退けて起き上がり、歯を磨きに向かったのでございます。

 

という夢にございました(笑)

こちらは完結まで見ることができまして、すぐに母に「絵本になりそう」と話しました。

 

どこかの絵の上手な方が絵本にしてくれるなら、いつでも詳細をお伝えしますので、こちらも合わせて宜しくお願いいたします~!!!

 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

またいらしてください~♪

心からお待ちしております!

 

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