以前フロマージュ・キュイを購入してくださった方が誕生日のケーキに鹿吉ケーキラボを選んで下さり、あまりの喜びに興奮しまくっている鹿吉です。
こんばんは!
リピってこんなにも嬉しいものなんですね!
モノを売る、それも喜ばれて売るって人間の根本的な意味合いで本当に興奮するんだな、って実感しました。
ありがとうございます!!!
さて本日、なんかメタボは身体に悪いよ的なタイトルになっていますが、違います。
父の贅肉が私を危うく死なせるところだった話をさせてください。
まぁ、この話が父との間で出る度に笑い転げていて、まったく父の反省を促すことはできていませんが…(笑)
あれは私がまだ華奢で小さな可愛らしかった小学3年生の時。
それに比べて父と言えばやりたい放題の末に蓄えた腹の肉が立派なテーブルになるような男性でした。
テーブルという意味が理解できないでしょう?
想像もできないでしょ?
私もはじめてその瞬間を眼にしたとき、さすがに視神経とその伝達経路に疑問を持ちましたよ、幼いながらに。
お茶をくれ、と言われた幼気な子供だった私が言われるままに湯飲み茶わんにお茶を淹れて父のもとに持っていったんですよ。
父はソファに座ってテレビを見ていて、受け取って一口啜るなり、その茶碗を腹の出っ張りに置いたんです。
安定感抜群に!!!
そのときの感想ですか?
便利だな…
と、正直なところ、思いました。
だっていつでもどこでもモノが置けるテーブルが身体に装着されているようなものなんですよ!
それってかなり便利だと思いません???
話が逸れましたが、とにかく父は腹の大きな男性だったんです。
その父と東京ディズニーランドに遊びに行きました。
そりゃもう、興奮しきりの私です。両親は私を抑えつけるだけでもかなりの労力を割いたと思います。
そのくらい楽しみだったディズニー。
なにに乗ろうか、悩む私に父はビッグサンダーマウンテンを勧めてきました。たぶん、自分が乗りたかっただけだと思いますが。
はじめてのジェットコースターにわくわくが止まりません。
時折聞こえてくる悲鳴とも歓声ともつかない嬌声が否応なく私の胸を締め付けました。
期待と恐怖と、わくわくに心臓を口から吐きそうになりながら2時間、父とふたりで並んで順番を待ちました。
やっと順番が来て、ちょうど真ん中くらいの席に誘導されました。
当時のビッグサンダーマウンテンはベンチシートで二人掛けでした。
父と隣に並び、係員のお兄さんが安全バーを下ろしてくれました。
下ろしてくれ、ました…?
あれ、下ろして、あれ?
下りてこない???
あれあれあれ????
私の身体を守るはずの安全バーが途中で止まってしまって最後まで下りないんです。
30センチ以上開いた空間をなんとか埋めるため、バーに両手を置いて、渾身の力でググっと押しましたが、びくともしません。
このままでは危なすぎる!と子供でも分かる危険に鳥肌が立つ思いでした。
何度も何度も押します。
でもこれ以上は下がりません。
なんで?と恐怖に身を竦めた瞬間、隣から声がしました。
「く、く、苦しい…!」
見れば父の豊満な腹の肉に安全バーが食い込んでいました。
バーが降りないのは父の腹の肉のせいか!
そう理解した刹那、ビッグサンダーマウンテンは不安定な私を乗せたまま、優雅に出発したのです。
それからはもう恐怖しかないですよ、本当に。
下りの度に浮く身体を必死で縛り付けるようにバーにしがみつくしかなく、なんの余裕もありません。
父は私を捕まえるでもなく、バーを捕まえてひゃーひゃー叫んでいます。
えぇぇぇ…
私、飛ばされて死んじゃうのぉ……?
ビッグサンダーマウンテンが何度かぐるぐる回って上がって下がってしたあと、最大のロケーションに突入します。
最高端まで登り、最後の急降下があるのですが、そのときの一瞬、シンデレラ城が眼前に見えて、とても美しいのだそうです。
そんな余裕、あるわけもないですけど。
来たる浮遊感に備えて、飛ばされないように必死でしがみつかなければならない私にシンデレラ城を愛でる隙などあるはずもないです。
なのに、父は楽し気に言ったんです。
「おい、見ろ!きれいだぞ!!勿体ないから、ちゃんと見ろ!!!」
あんたの腹の肉で死にかけてんのに、見る余裕あるかぁ!!!!!!(怒)
これ以来、私はジェットコースターと名の付くものには一切乗らなくなりました。
父に騙されて(宇宙遊泳を疑似体験できるぞ、と言われた)ディズニーと富士急ハイランドのスペースマウンテンには乗せられましたが、それ以外は一度も乗っていません。
すでにトラウマです。
あの浮遊感を思い出すだけで胃の腑が抉れるように気持ち悪くなるんです。
そんな九死に一生を得た私は今日も元気に焼いています!
純白のおくるみを纏う直前のシュトーレンたち。
これから彼らは真っ白な粉糖に包まれてお休みするんです。
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