NSCA (National Strength and Conditioning Association)は本部がアメリカのコロラド州にある、ストレングストレーニングとコンディショニングに関する国際的な教育団体です。
僕はこの団体の、アスリートやスポーツチームの指導も行える高度な知識と指導技術を有するトレーナーを認定する、NSCAストレングス&コンディショニングスペシャリストという資格を保有しています。
日頃からアンテナを高く張り、常に最新の情報を取り入れてアップデートするのは当然ですが、今回のカンファレンスのように各分野のスペシャリストが集い、より専門的に情報を共有し、学べる機会はとても貴重です。
今回二日間で僕が選んだ講演は下記の内容でした。
◯コーチングの言語:動作指導の理論と実践
◯地域におけるトレーニング指導・啓蒙普及のあり方/地域における高齢者運動指導の実施とプロセス~ストレングス&コンディショニングを地域へ
◯地域におけるトレーニング指導・啓蒙普及のあり方/地域における高齢者運動指導の実施とプロセス~ストレングス&コンディショニングを地域へ
◯世界と戦うトップアスリートとどのように向き合うか~トップアスリートサポートのあり方とその内容〜
◯ストレングス&コンディショニング研究における非対称性の理解
◯東京2020選手村フィットネスセンターの活動とこれからのトレーニング指導者のあり方
◯オリンピックリフティングを用いたパワー発揮能力の向上~近年の研究動向と実践事例を踏まえて~
カンファレンスの内容はこんな感じで、登壇者は博士号や僕と同じコンディショニング&スペシャリストの資格を持っている各分野のスペシャリスト達です。
専門機関で長年研究をしていたり、スポーツの現場などで長年指導をしてきた人達からは、胡散臭い◯◯メソッドやら怪しいダイエット法やら◯分で腹筋を割るなんていう話は、当然1ミリも出ない訳です。
昨今のSNSでは、間違った情報や、トレーナーまがいやフィットネス系インフルエンサーの声の方が大きくなってしまっている印象が強いですが、今回のカンファレンスでは、スペシャリスト達がトレーニングの原理・原則にのっとった研究結果や発表がされていて、やっぱりこうじゃなきゃいけないよなと改めて感じました。
今の時代は特に良い情報も悪い情報も沢山溢れているので判断には注意が必要ですし、お客様側からするとそれが合っているか間違っているかの選択も難しく、この時代に正しい情報や良いトレーナーを探すのは、本当に大変だと思います。
トレーナーを生業としている方でも、変な情報に傾倒してしまったりしているのを目にすることがありますが、結局のところ勉強が足りていないため、情報の精査が出来ていないということ。
それに尽きます。
トレーナーとしてきちんと勉強をし尽くしていれば、正しい情報を掴む能力も上がりますし、自分で調べたり入ってくる情報の真偽を判断出来るようになるものです。
もちろん、自分も勉強を怠ればそうなってしまう可能性があるので、学び続けていかなければいけません。
今回のカンファレンスに参加し、改めて専門性を突き詰めていくことや、アンテナの感度を高くし情報をキャッチすること、常に自分の知識をアップデートしていくことが重要だと再認識しました。
これからパーソナルトレーニングを受けたいと考えている方は、上記の条件に加えて、指導人数が多かったり、指導経験も長い、しっかりとした専門家を探しましょう。