熊谷守一美術館のあと友達と合流、お昼を済ませて向かったのが目黒の庭園美術館。
館内改装のため2年ほど休館、2014年11月にオープンしてから、まだ一度も行けていなかった。



この夏、改装を施した館内自体をみせる展覧会が開催されいて、平日のみ、館内撮影が可能カメラ
この機会にぜひと思っていて、好きそうな友人を誘って出かけてきました。

合格アール・デコの邸宅美術館
  建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS 2015/7/18~9/23(※第2・4"水曜日"休館)
  http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/150718-0923_artdeco.html

美術館は、旧朝香宮邸が前身となっています。
フランス帰りだったご夫妻は、当時の最高水準の装飾を日本での邸宅に施しました。

贅沢な家具も揃えた邸宅は、その後紆余曲折あって美術館となりました。
この邸宅での展覧会は、空間の持つ力もあいまって記憶に残る素敵なものが多いです。

(過去の庭園美術館記録)
・舟越桂「夏の邸宅」(2008/9)http://ameblo.jp/shibuyao/entry-10132944903.html
・有元利夫「天空の音楽」(2010/9)http://ameblo.jp/shibuyao/entry-10630573413.html
・20世紀のポスターと有元利夫展(2011/3)http://ameblo.jp/shibuyao/entry-10824491864.html

他にも、宝飾品やテーブルウェアなどの展覧会は、無機質な空間で見るよりずっと存在感があります。
今回は、その邸宅を改めてじっくり見せていただきましょう。



車寄せのある入口。外観はクリーム色でシンプルです。



車寄せから建物に入った正面のレリーフ。



入ってすぐ左手は、待合のスペース。



こちらも待合の部屋。グリーンで描かれた絵は、アーティストの手描きによるもの!



待合スペースに隣接する部屋のオブジェ「香水塔」と呼ばれています。
邸宅のためにフランスから取り寄せた塔、今回のリニューアルで大修復が完了。ほのかな灯り。



玄関から正面に進無場所にある部屋と廊下、2階への階段に続く部分。



パーティを開く大広間。



長方形の長辺部分がお庭に面しています。



大食堂。天井から下がる証明は、アールデコの申し子ルネ・ラリックの巨大作品。

ここまでは、公の場所。建物の奥と2階は、プライベートエリアです。

 
  
 
 

1階に比べれば質素だけれど、何とも言えない優美な空間。



私の大好きなテラス。黒と白の市松模様のタイルは、フェルメールの絵のようです(*^_^*)

 
 
 
 

調度品、照明もすてき。同じもので統一されているところがまったくない(笑)贅沢の限り!



ため息つきながら部屋を巡り、階段にて1階へ。藤棚の鮮やかな緑が家の中からも楽しめます。
そこから別館へ。今回のリニューアル期間に新たに増設されたスペースです。



渡り廊下のガラス窓がすてきでした。
表面がゆらゆらと、まるで水面を眺めているようで、視線の先の風景が歪む目隠し。



だけど、真横から眺めると向こう側がクリアに見える!すごいガラスです。



新たに増設された新館のカフェ、なにはともあれ吸い込まれて座ってしまいました(*^_^*)
お庭に面した明るいカフェ・・・気候が良ければテラス席、気持ちいいだろうねえ。



マンゴーチーズケーキを窓際でいただく幸せ。美術館のカフェ、大好きです。



一緒に行った友達のシフォンケーキも美味しかった(ちゃっかりお味見)
オリジナルのプレートやカップもデザインがすてきです。

新館には、映像を見るスペースとともに、展示スペースが2つあり、
アールデコの時代の家具、そしてガラス工芸品のコレクションが展示中でした。



新館にあらたにできたお土産スペースも、デザインの優れたものがたくさん。
迷いに迷って、お決まりのクリアファイルとポストカード。邸宅内の意匠がモチーフです。


改めて・・・普段の展覧会は、これらの借景の上で展示品を眺められるのですから、なんとも贅沢!
来年早々には、ガラス工芸品エミール・ガレ展があるようです。絶対行こう・・・。

合格アール・デコの邸宅美術館
  建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS 2015/7/18~9/23(※第2・4"水曜日"休館)
  http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/150718-0923_artdeco.html