「松任谷由実」の03年12月発表、セルフカバー・アルバム「Yuming Compositions: FACES」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源、18年リマスター。

松任谷由実セルフカバー

松任谷由実の全アルバム・全シングルがサブスクで配信でされているので、順に聴いています。

過去にレンタル等で手に入れた音源も持っているのですが、サブスク配信は全てGOH HOTODAによる最新リマスター。
オリジナル・アルバムだけで39作もあるので、大変な長丁場ですが、頑張って聴いています。

このアルバムは、32nd「Wings of Winter, Shades of Summer」から1年1ヶ月振りに発表された初のセルフカバー・アルバム(オリコン3位)。

1曲目「オーシャン・ブルー(ocean version)」は、84年の稲垣潤一への提供曲(オリコン26位)のカバー。
2曲目「日付変更線」は、78年の南佳孝への提供曲のカバー。作詞は松任谷由実、作曲は南佳孝。
3曲目「雨音はショパンの調べ」は、84年の小林麻美への提供曲(オリコン1位)のカバー。オリジナルはイタリアの歌手ガゼボの「I like Chopin」で、その日本語詞を松任谷由実が作詞。
4曲目「瞳はダイアモンド」は、83年の松田聖子への提供曲(オリコン1位)のカバー。作曲は呉田軽穂(くれだ かるほ、松任谷由実の変名)、作詞は松本隆。
5曲目「あの頃のまま」は、79年のブレッド&バターへの提供曲のカバー。作詞作曲は呉田軽穂。このペンネームを使用した最初の曲らしいです。歌詞にSimon & Garfunkelが登場しますが、ブレッド&バターが同じフォーク・デュオで、さらに別な歌詞に「卒業」が登場するので、それらに掛けたものだと思います。
6曲目「『いちご白書』をもう一度」は、75年のバンバンへの提供曲(オリコン1位)のカバー。作詞作曲は荒井由実。イントロに、学生運動のシュプレヒコールらしき音声が被ります。
7曲目「Woman“Wの悲劇”より」は、84年の薬師丸ひろ子への提供曲(オリコン1位)のカバー。映画「Wの悲劇」の主題歌。作曲は呉田軽穂、作詞は松本隆。
8曲目「やさしさに包まれたなら(Yumi Matsutoya with Yumi Arai)」は、アレンジを一新し、シングル・バージョンの歌声と新たに録音した歌声を組み合わせてデュエットとしてリメイクしたセルフカバー。
9曲目「星のクライマー」は、84年の麗美への提供曲のカバー。作詞は松任谷由実、作曲はREIMY。84年にマッキンリーで消息を絶った植村直己に捧げられた曲。
10曲目「ベルベット・イースター(beyond 30years)」は、音楽活動30周年を記念した、1st「ひこうき雲」からのセルフカバー。

初回プレス盤には、11曲目に「オーシャン・ブルー(blue version)」のタイトルで、1曲目のボサ・ノヴァ~バラード風ヴァージョンが収録されておりますが、配信はオミット。

Youtubeで「『いちご白書』をもう一度」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。