「くるり」の14年9月発表、11th「THE PIER」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源。

くるり11-1

くるり11-2

くるりは、岸田繁(ボーカル、ギター)と佐藤征史(ベース、コーラス、ボーカル)を中心とするロック・バンド。
この時点のメンバーは、ファンファン(トランペット、ボーカル)を加えた3人。

このアルバムは、11作目(オリコン4位)。
アルバム・タイトルは、ジャケット写真からも分かるように「桟橋」。

1曲目「2034」は、クラシカル&アンビエントなインストゥルメンタル・ナンバー。
2曲目「日本海」は、歌詞にアルバム・タイトルの「桟橋」が登場。
3曲目「浜辺にて」は、波や小鳥の鳴き声の効果音で始まり、シタールがサイケデリックな味わいを醸し出すロック・ナンバー。
4曲目「ロックンロール・ハネムーン」は、配信限定3rdシングル。チオビタ・ドリンク2013夏編CMソング。行進ドラムの軽快な曲。歌詞に「白無垢」が登場するので、曲名の「ハネムーン」と引っ掛けているようですが、何を言いたいのかもう一つ分かりません。
5曲目「Liberty&Gravity」は、14曲目のシングル・カップリング。色々な曲調が組み合わされて目くるめくように展開する壮大な曲。「ヨイショッ!」「アソーレ!」「POM」といった掛声も入るなど、メンバーも自認するかなり変わった曲。
6曲目「しゃぼんがぼんぼん」は、1分30秒ちょっとで終わる、性急なポップ・パンク。
7曲目「loveless」は、チオビタ・ドリンク2013~14通年編CMソング。「くるりとチオビタ」収録ヴァージョンより短いエディット・ヴァージョン。ストレートなロック・ナンバー。MVは、トヨタ自動車のプロジェクト「feat.CARS(フィーチャリングカーズ)」とコラボした作品で、佐野史郎と志田彩良がくるりの二人と共演しています。
8曲目「Remember me」は、26thシングル(オリコン10位)。NHK「ファミリーヒストリー」テーマソング。ノスタルジックなメロディーと歌詞のロック・バラード。イントロのチェロの演奏は、オアシスの「ホワットエヴァー(Whatever)」へのオマージュ(要はパクリ)。間奏のトランペットが切ないです。この曲は大好きです。
9曲目「遥かなるリスボン」は、チャラン・ポ・ランタンの小春が弾くアコーディオンが哀愁を帯びたメランコリーな曲。リスボンはポルトガルの首都なので、歌詞にも「Bom dia como voce esta Lisboa?」といったポルトガル語が登場します。
10曲目「Brose&Butter」は、これまたヨーロピアン調のアレンジの曲。
11曲目「Amamoyo」は、岸田とファンファンのデュエットによる流れるようなEDM。英語のセリフや泡のような効果音入り。
12曲目「最後のメリークリスマス」は、27thシングル(オリコン15位)。シングルより短いエディット・ヴァージョン。イントロは雑踏の効果音とファンファンのトランペットで始まり、エンディングにはベートーヴェン「歓喜の歌」のメロディと歌詞が挿入されています。
13曲目「メェメェ」は、羊の鳴き声が入った、わずか30秒のインタールード。
14曲目「There is(always light)」は、28thシングル(オリコン50位)。映画「まほろ駅前狂騒曲」主題歌。重厚なロック・ナンバー。

多国籍感あふれる、ヴァラエティに富んだ内容です。もっとも、アルバム全体では若干とっ散らかった感じも否めませんが…。
8曲目は、「ファミリーヒストリー」テーマソングにぴったりの曲で、聞いていると、亡くなった父母や昔の想い出が蘇ってきます。

Youtubeで「Remember me」のMV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「最後のメリークリスマス」のMV映像です。
 


同じくYoutubeの「There is(always light)」のMV映像です。
 


同じくYoutubeの「Liberty&Gravity」のMV映像とライヴ映像です。
 

 


同じくYoutubeの「loveless」のMV映像とライヴ映像です。
 

 


同じくYoutubeのライヴ・ビデオ「THE PIER LIVE」のトレイラー映像です。