「ベイ・シティ・ローラーズ(Bay City Rollers)」の77年7月発表、5th「恋のゲーム(It's a Game)」を聴きました。

僕が持っているのは、08年発売の紙ジャケット、08年リマスター。

ベイシティローラーズ5-1
(ジャケット表)
日本初回盤LP帯再現。帯に書いてあるカラー・ピンナップは再現されず。

ベイシティローラーズ5-2
(帯を外したジャケット表)

ベイシティローラーズ5-3
(ジャケット裏)

ベイシティローラーズ5-4

 

ベイシティローラーズ5-5

 

ベイシティローラーズ5-6

(ジャケット内側)
歌詞カードを間に挟んだ仕様。サイズの関係か糊付け面積が広く、裏面のウッディとエリックが見にくいです。

ベイシティローラーズ5-7

 

ベイシティローラーズ5-8

(日本語解説書表裏)
当時のライナーノーツの写真を再現。

ベイ・シティ・ローラーズは、イギリス・スコットランドのエジンバラ出身のアイドル・ロック・グループ。
この当時のメンバーは、レスリー・マッコーエン(リード・ボーカル)、エリック・フォークナー(リード・ギター)、スチュアート・ウッディ・ウッド(ベース・ギター)、デレク・ロングミュアー(ドラムス)の4人。

昨年4月に、レスリーが65歳で亡くなりました(合掌)。
このアルバムは、4th「青春に捧げるメロディー(Dedication)」に続く5作目(全英18位・全米23位・オリコン1位)。
プロデューサーは、デヴィッド・ボウイの「ヤング・アメリカンズ(Young Americans)」「ステイション・トゥ・ステイション(Station to Station)」を手掛けたハリー・マスリン。

前作発表後に、イアン・ミッチェル(リズム・ギター)が脱退し、パット・マッグリンが加入。
パットはツアーに参加し、76年12月の初来日公演にも帯同しましたが、ほどなく脱退。
このアルバムのレコーディングにも参加していたはずですが、クレジットはされておりません。
また、ジャケット裏のレスリーの右側辺りにパットが半裸で写っていましたが、脱退を受けて急遽消されたという話もありました。
日本では、前作に引き続きオリコン1位に輝くなど人気の絶頂期でしたが、本国イギリスではパンクの余波により凋落の傾向が見え、これが最後のヒット作となりました。
このアルバムも、妹が日本盤LPを持っていて、盗み聞きをしたのを覚えております。

1曲目「恋のゲーム(It's a Game)」は、全英16位。イギリスのグループ、ストリング・ドリヴン・シングのカバー。この曲はカバーだったんですね。ずっと、オリジナルだと思っていました。PVには、パットも登場。
2曲目「夢の中の恋(You Made Me Believe in Magic)」は、全英34位・全米10位。ストリングスとホーンが入ったディスコ風バラード。
3曲目「ハートで歌おう(Don't Let the Music Die)」は、エリックとウッディの共作。日本でのみシングル・カット。レスリーが熱唱する、感動的なラブ・バラード。
4曲目「ラヴ・パワー(Love Power)」は、5曲目のシングルB面。60年代のアメリカのグループ、サンドペブルズのカバー。これまた、ディスコチックな曲。
5曲目「愛をささやくとき(The Way I Feel Tonight)」は、全米24位。日本では、3曲目のシングルB面。邦題通り、ストリングスをバックにささやくように歌われるバラード。
6曲目「冷たいあの娘(The Pie)」は、日本盤のみ収録されたサザーランド・ブラザーズのカバー。アダルトな雰囲気のアコースティック・ナンバー。
7曲目「ラヴ・フィーバー(Love Fever)」は、エリックとウッディの共作。レスリーの狂おしいボーカルが強烈な印象を残す、ストリングスやサックスがドラマチックに盛り上げる曲。
8曲目「スイート・バージニア(Sweet Virginia)」は、脱退したパットも加えた5人の共作。ギターのカッティングが目立つR&B。
9曲目「孤独の涙(Inside a Broken Dream)」は、エリック、ウッディ、レスリーの共作。異色のミュージカル風ナンバー。
10曲目「ダンス・ダンス・ダンス(Dance, Dance, Dance)」は、エリックとウッディの共作。1曲目の英シングル・2曲目の米シングルB面。ホーンやギターソロが決めるファンク・ロック。
11曲目「炎の反逆(Rebel Rebel)」は、デヴィッド・ボウイのカバー。前作に続いて、プロデューサーの手掛けたアーチストのカバーが収録されました。エリックのハスキーなリード・ボーカル。

時代的に、ディスコ風の曲が多くなるのは仕方ありませんね。
それでも、色々なパターンの曲に挑戦して、アイドルからの脱皮を図ろうと試行錯誤しているのが分かります。
残念ながら、それが功を奏することは無く、前述の通り、このアルバムで事実上の終焉となるのでした。

Youtubeで「恋のゲーム(It's a Game)」のPV映像とTVライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 

 


同じくYoutubeで見つけた「夢の中の恋(You Made Me Believe in Magic)」のTVライヴ映像です。
 



同じくYoutubeで見つけた「愛をささやくとき(The Way I Feel Tonight)」の音源です。