「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)」の91年9月発表、5th「ブラッド・シュガー・セックス・マジック(Blood Sugar Sex Magik)」を聴きました。

僕が持っているのは、06年発売の紙ジャケット、オリジナル・マスター。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ5-1
(ジャケット表)

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ5-2
(ジャケット裏)

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ5-3

 

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ5-4

(内袋表裏)
17曲73分を超える大作なので、アナログは2枚組。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ5-5
(歌詞カード)
内袋に歌詞が印刷されておりますが、その拡大版。したがって、オリジナルLPには付属していなかったと思います。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ5-6

 

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ5-7

(帯表裏内側)
巻き帯仕様。日本盤LPは発売されていないので、巻き帯にした意味はありません。

80年代に続いて、90年代の名作もピックアップして聴いています。
ガービッジ「ヴァージョン2.0(Version 2.0)」に続いて、第18弾はレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズは、アメリカのカリフォルニア州出身のロック・バンド。
この当時のメンバーは、アンソニー・キーディス(ボーカル)、ジョン・フルシアンテ(ギター)、フリー(ベース)、チャド・スミス(ドラムス)。

このアルバムは、出世作となった5作目(全米3位・全英5位)。
プロデューサーは、リック・ルービン。
チーフ・エンジニア&キーボード・プレイヤーは、お馴染みのブレンダン・オブライエン。

1曲目「パワー・オブ・イコーリティ(The Power of Equality)」は、ラップロック。途中でちょっと緩いメロディーに変化する所が好きです。
2曲目「イフ・ユー・ハフ・トゥ・アスク(If You Have to Ask)」は、シングルカットされるも、チャートインせず。前曲から切れ目無く始まる、ファンキーなラップロック。
3曲目「ブレーキング・ザ・ガール(Breaking the Girl)」は、全米メインストリーム・ロック15位・全英41位。アコースティックギターで始まるワルツのバラード。オブライエンが演奏するメロトロン入り。終盤は変則的なアレンジで、エレクトリックな展開も見せます。
4曲目「ファンキー・モンクス(Funky Monks)」は、曲名通り、ファンキーなミディアムテンポの曲。間奏で一度曲が終わったように見せかけて、再び始まります。
5曲目「サック・マイ・キッス(Suck My Kiss)」は、全米モダン・ロック15位。ギター、ベース、ドラムスのユニゾンリフが印象的なヘビーロック。「白便 黒便 和田勉」の空耳でも有名です(笑)。PVでは、ジャケット写真の撮影風景が見られます。
6曲目「アイ・クド・ハヴ・ライド(I Could Have Lied)」は、アコースティックギター弾き語りで始まる静かなロック・ナンバー。ギターソロが渋いです。
7曲目「メロウシップ・スリンキー・イン・Bメジャー(Mellowship Slinky in B Major)」は、お得意のラップロック。歌詞は、好きな物を羅列。
8曲目「ライチャス&ウィッキド(The Righteous & The Wicked)」は、ミディアムテンポのヘビー・ファンクロック。
9曲目「ギヴ・イット・アウェイ(Give It Away)」は、全米73位・全英9位。ノリの良い、圧巻のラップロック。途中で、グラミー賞最優秀ハードロック・パフォーマンス・ウィズ・ボーカル賞を受賞。
10曲目「ブラッド・シュガー・セックス・マジック(Blood Sugar Sex Magik)」は、アルバム・タイトル曲のセックス賛歌。低音ボーカルと高音ボーカルをミックスしたヘビーロックです。
11曲目「アンダー・ザ・ブリッジ(Under the Bridge)」は、全米2位・全英13位。アルペジオのギターで始まり、途中まではほぼギター1本で聞かせますが、一転して終盤は、ゴスペル調のコーラスで盛り上がります。このコーラスは、フルシアンテのお母さんとその友人が担当しています。歌詞は、ロスの街と麻薬の使用体験について。
12曲目「ネイキッド・イン・ザ・レイン(Naked in the Rain)」は、ゴリゴリのベースで迫るファンクロック。ベースソロに圧倒されます。
13曲目「アパッチ・ローズ・ピーコック(Apache Rose Peacock)」は、ギターのカッティングも心地良い、ノリの良いラップロック。
14曲目「グリーティング・ソング(The Greeting Song)」は、畳み掛けるように疾走するラップロック。音階の下がるコーラスも印象的です。
15曲目「マイ・ラヴリー・マン(My Lovely Man)」は、初代ギタリストのヒレル・スロヴァク(88年没)に捧げられた曲のようですが、歌詞の内容はホモセクシュアルを想像させます。ギターとベースの絡みが最高。
16曲目「サー・サイコ・セクシー(Sir Psycho Sexy)」は、8分を超えるファンキーな曲。終盤は、オブライエンが演奏するメロトロンが入った、めくるめくようなインストゥルメンタルが続きます。この曲が事実上のラスト曲。
17曲目「ゼイアー・レッド・ホット(They're Red Hot)」は、ロバート・ジョンソンの短いカバー曲。ビートルズの「ハー・マジェスティ(Her Majesty)」のような感じです。

このCDはオリジナル・マスターですが、配信限定で14年リマスターが出ていたので、そちらを購入して聴きました。
やはり、リマスター効果で音の迫力が違います。
このアルバムはリアルでも聴きましたが、当時はこの手のラップロックやファンクロック系はどうも馴染めず、しばらくして手放してしまった記憶があります。
しかし、今改めて聴くと、確かな技術力に裏付けされた演奏力に圧倒されますね。

Youtubeで「ギヴ・イット・アウェイ(Give It Away)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「アンダー・ザ・ブリッジ(Under the Bridge)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「サック・マイ・キッス(Suck My Kiss)」のPV映像です。
 


同じくYoutubeの「ブレーキング・ザ・ガール(Breaking the Girl)」のPV映像です。