「テイラー・スウィフト(Taylor Swift)」の20年7月発表、8th「フォークロア(folklore)」を聴きました。

僕が持っているのは、20年8月発売の日本独自企画盤、スペシャル・エディション(CD+DVD)。

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(ジャケット表)
前作と打って変わって、モノトーンの渋いジャケット。

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(ジャケット裏)

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(ブックレット裏、CDレーベル&トレイ下)

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(ブックレット)

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(ステッカー)
帯無しで、ステッカー貼付けのみ。

テイラー・スウィフトは、アメリカ・ペンシルベニア州出身の女性アーチスト。

このアルバムは、前作「ラヴァー(Lover)」から僅か1年のブランクで発表された8作目(全米初登場1位・全英1位・ビルボードジャパン8位)。
プロデューサーは、アーロン・デスナー(ザ・ナショナル)とジャック・アントノフ。
アルバム・タイトルのフォークロアとは、民間伝承や民俗学の意。

1曲目「ザ・ワン(the 1)」は、全米4位・全英10位。ピアノで静かに幕開けする曲。曲名では数字ですが、歌詞では「one」になっています。
2曲目「カーディガン(cardigan)」は、全米初登場1位・全英6位。
3曲目「ザ・ラスト・グレイト・アメリカン・ダイナスティ(the last great american dynasty)」は、レベッカ・ハークネスと言う実在した女性(作曲家、彫刻家、慈善家)をモデルにした歌。彼女がスタンダード石油の創業者一族であるビル・ハークネスと再婚したものの、7年後に夫を心筋梗塞で亡くした話や、ロードアイランドにある彼女の邸宅「ホリディ・ハウス」をテイラーが購入した話などがそのまま歌詞になっています。
4曲目「エグザイル(exile)」は、全米6位・全英8位。インディー・フォーク・バンド、ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンとの重厚な雰囲気のデュエット。歌詞は「君は危険信号を送ってもくれなかった」「私は何度も信号を送ったのに」という男女の「すれ違い」について。
5曲目「マイ・ティアーズ・リコシェ(my tears ricochet)」は、清涼なコーラスとクラシカルなアレンジの曲。
6曲目「ミラーボール(mirrorball)」は、曲名のミラーボールを擬人化した面白い曲。
7曲目「セヴン(seven)」は、ストリングスを絡めた流れるようなアレンジと共に、囁くように、また時には畳み掛けるように歌う曲。歌詞に「フォークソング」と言う言葉が登場。
8曲目「オーガスト(august)」は、浮遊感のあるシンプルな出だしから、徐々に重厚なアコースティック・サウンドに変わる曲。7曲目が「7」、そしてこの曲が「8月」なのは、意図的ですね。
9曲目「ディス・イズ・ミー・トライング(this is me trying)」は、せっかく良い雰囲気で盛り上がって来たのに、尻切れトンボで終わってしまう曲。
10曲目「イリシット・アフェアーズ(illicit affairs)」は、アコースティック・ギターによる非常に繊細なアレンジ。「密会」が歌詞のテーマ。
11曲目「インヴィジブル・ストリング(invisible string)」は、恐らく例の恋人(ロンドン・ボーイ)とのエピソード。歌詞の『交際3周年の記念旅行で訪れた湖水地方でランチした時のウェイトレス「アメリカ人の歌手に似てますね」』が面白いです。
12曲目「マッド・ウーマン(mad woman)」は、「今では口を開く度に、火を噴く私 あなたのヨットめがけて大砲を撃ちまくる」など、怖い歌詞を淡々と歌う曲。
13曲目「エピファニー(epiphany)」は、荘厳な曲調。ブックレット記載の「プロローグ」で、自身の祖父ディーンによる42年ガダルカナル島上陸について言及しておりますが、冒頭の歌詞「ヘルメットをしっかり被れ 死ぬんじゃないぞ 傷は浅い ほら、お前のライフルだ…」はその内容に触れたものだと思います。また、続く中盤の歌詞「医学校では教わらなかったこと 誰かの娘、誰かの母と 今はプラ手袋越しに手を握る」は、コロナ下の医療従事者に言及したものだと思います。
14曲目「ベティ(betty)」は、全米42位・全米ホット・カントリー・ソング・チャート6位。冒頭は渋いハーモニカ入りのカントリー調で、終盤は少し華やかな雰囲気。珍しく、恋の相手方(17歳の少年)の視点で書かれた歌詞で、カーディガンも再び登場。2曲目の返歌でしょうか?
15曲目「ピース(peace)」は、シンセらしき音をバックに静かに歌う曲。
16曲目「ホークス(hoax)」は、再び歌詞に「one」が登場。
ボートラ17曲目「ザ・レイクス(the lakes)」は、全米デジタル・ソング・チャート2位。ミュージカル映画のようなクラシカルな雰囲気の曲。ザ・レイクス=湖水地方とは、イングランド北西部の地域。歌詞に登場するワーズワースも、この地に居を構えた19世紀の桂冠詩人。

DVDは、2曲目のミュージック・ビデオ、ボートラを除く全曲のリリック・ビデオを収録。
PVもリリック・ビデオも、Youtubeで見られるので、通常盤でも良かったかもしれません。


本当は、昨年発表した「ラヴァー」を引っ提げて世界ツアーを行う予定でしたが、コロナにより全てキャンセル。
自宅での引き籠り生活を余儀なくされる中で、プロデューサーとリモートで曲のやり取りをして、制作を進めたようです。
ここの所、アルバムを出す度に音楽的に変貌を遂げますが、今回も異色のインディー系フォーク・アルバムとなりました。
元々、カントリー・ミュージック出身だけに、アコースティックな曲調は得意なはずですが、今回は過去のそれらとは別世界だと思います。
「プロローグ」で、視覚的なイメージから曲作りを進めたと自身で解説しているように、今まで以上に映画のワンシーン(それも白黒)が思い浮かぶような曲が多いです。
コロナで先行き不透明な時代だからこそ、心を穏やかにする曲を提供してくれたんだと思います。

Youtubeで「カーディガン(cardigan)」のPV映像2種類とリリック・ビデオを見つけたので、ご紹介しましょう。

 

 

 

 


同じくYoutubeの「ベティ(betty)」のライヴ映像です。
 

 

同じくYoutubeの「ザ・ワン(the 1)」のリリック・ビデオです。

 

 

同じくYoutubeの「ザ・ラスト・グレイト・アメリカン・ダイナスティ(the last great american dynasty)」のリリック・ビデオです。
 


同じくYoutubeの「エグザイル(exile)」のリリック・ビデオです。

 


同じくYoutubeの「ミラーボール(mirrorball)」のリリック・ビデオです。

 


同じくYoutubeの「セヴン(seven)」のリリック・ビデオです。

 

 

同じくYoutubeの「オーガスト(august)」のリリック・ビデオです。

 

 

同じくYoutubeの「ディス・イズ・ミー・トライング(this is me trying)」のリリック・ビデオです。

 


同じくYoutubeの「インヴィジブル・ストリング(invisible string)」のリリック・ビデオです。

 


同じくYoutubeの「エピファニー(epiphany)」のリリック・ビデオです。

 


同じくYoutubeの「ホークス(hoax)」のリリック・ビデオです。

 


同じくYoutubeの「ザ・レイクス(the lake)」のリリック・ビデオです。