「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley and the Wailers)」の78年3月発表、10th「カヤ(Kaya)」を聴きました。

僕が持っているのは、20年発売の紙ジャケット、01年リマスター、ボートラ1曲付。

ボブマーリー10-1
(ジャケット表)
英国初回アナログ盤ジャケットを再現。日本盤LP帯付。

ボブマーリー10-2
(帯を外したジャケット表)

ボブマーリー10-3
(ジャケット裏)
真ん中に描かれているのは、Wikipediaによれば、火がついて煙が立ち上る極太のスプリフと大麻の葉だそうです。

ボブマーリー10-4
(帯表裏)

ボブ・マーリーの生誕75周年を記念して、アイランド・レコード時代の紙ジャケットCDが10年振りに再発されました。
前回との違いは、日本盤再現帯を付属した代わりに、レーベルカードを削除した点です。まあ、ユニバーサルでよく見かけるパターンですが、それ以外は日本語解説書も含めて違いはないようです。

このアルバムは、9th「エクソダス(Exodus)」に続く、通算10作目(全英4位・全米50位・全米R&B50位)。
前作と同時期にレコーディングされ、その中から先に「エクソダス」がリリース、残った曲でこのアルバムがリリースされたようです。
したがって、この時点のメンバーは前作と同じく、ボブ・マーリー(ボーカル&ギター)、アストン・バレット(ベース)、カールトン・バレット(ドラムス)、タイロン・ダウニー(キーボード&パーカッション)、ジュニア・マーヴィン(ギター)、アルヴィン・パターソン(パーカッション)、アイ・スリー(リタ・マーリー、ジュディ・モワット、マーシャ・グリフィス)。

1曲目「イージー・スカンキング(Easy Skanking)」は、アイ・スリーとの緩い感じの掛け合いボーカルが心地良い曲。ボブ・マーリーの歌い方や声がボブ・ディランやキース・リチャーズに似ている気がします。
2曲目「カヤ(Kaya)」は、軽快なテンポの曲。冒頭のささやくようなコーラスもセクシーです。「カヤ」とは、マリファナのこと。ジャマイカ時代の曲のリメイク。 
3曲目「イズ・ディス・ラヴ(Is This Love)」は、全英9位。オリジナルの邦題は、「ラスタの恋」。
4曲目「サン・イズ・シャイニング(Sun Is Shining)」は、5th「キャッチ・ア・ファイア(Catch a Fire)」収録の「コンクリート・ジャングル(Concrete Jungle)」にも通じる、クールな雰囲気の曲。ジュニア・マーヴィンのギターもそんな感じです。これも、ジャマイカ時代の曲のリメイク。
5曲目「サティスファイ・マイ・ソウル(Satisfy My Soul)」は、全英21位。ホーンとアイ・スリーによる和やかな雰囲気のバラード。これまた、ジャマイカ時代の曲のリメイク。
6曲目「シーズ・ゴーン(She's Gone)」は、彼女は出て行ったと歌う別離の曲。ボブ・マーリーは多妻なので、そのうちの誰かとの別れを歌ったのでしょうか?
7曲目「ミスティ・モーニング(Misty Morning)」は、ホーンが高らかに鳴る曲。
8曲目「クライシス(Crisis)」は、緩い曲ですが、歌詞は「どんな危機に直面しても信じる道を突き進め JAHに感謝と賛辞を捧げよう」という力強い内容。オリジナルの邦題は、「危機(クライシス)」。この曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンが3曲目のシングルB面に収録。
9曲目「ラニング・アウェイ(Running Away)」は、何か眠たくなるような曲調ですが、ロンドンへの移住を逃げているという者に対し、俺は逃げていないと歌う返歌。
10曲目「タイム・ウィル・テル(Time Will Tell)」は、76年12月の銃撃事件を踏まえ、どことなく牧歌的に諭すように歌われる曲。オリジナルの邦題は、「時はすべてを語る」。
ボートラ11曲目「スマイル・ジャマイカ(Smile Jamaica(version))」は、5曲目のシングルB面。76年12月のチャリティ、スマイル・ジャマイカ・コンサートのための書下ろし作。

ボブの生前では、一番売れたアルバムです。
ただし、アナログA面に該当する5曲目までと比べ、B面に相当する6曲目以降がちょっと失速気味な感じがします。

Youtubeで「イズ・ディス・ラヴ(Is This Love)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeで見つけた「サティスファイ・マイ・ソウル(Satisfy My Soul)」の音源です。

 


同じくYoutubeで見つけた「イージー・スカンキング(Easy Skanking)」の音源です。

 


同じくYoutubeで見つけた「スマイル・ジャマイカ(Smile Jamaica)」の音源です。