「ザ・バンド(The Band)」の72年8月発表、「ロック・オブ・エイジズ(イン・コンサート)(Rock of Ages)」を聴きました。

僕が持っているのは、04年発売の紙ジャケット、01年リマスター、2枚組、ボートラ10曲付。

ザバンド・ライヴ1-1
(ジャケット表)
DU特典帯付。

ザバンド・ライヴ1-2
(帯を外したジャケット表)


ザバンド・ライヴ1-3(ジャケット裏)

ザバンド・ライヴ1-4

ザバンド・ライヴ1-5
(内袋表裏)

ザバンド・ライヴ1-6
(帯表裏)

アメリカン・ロック・シリーズ第3弾として、ザ・バンドのアルバムを聴いていますが、今回は先日のトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ「ライヴ・アンソロジー(The Live Anthology)(1)(2)」に続く、ライヴ盤を聴くシリーズ第4弾として取り上げました。

ザ・バンドは、カントリー、フォーク、R&Bと言ったアメリカン・ルーツ・ミュージックに根差した渋い演奏が売りのロック・バンド。
メンバーは、ロビー・ロバートソン(ギター)、リチャード・マニュエル(キーボード、ボーカル)、リック・ダンコ(ベース、ギター、ボーカル)、ガース・ハドソン(キーボード、アコーディオン、サックス)、リヴォン・ヘルム(ドラムス、ボーカル)の5人組。

このアルバムは、「カフーツ(Cahoots)」に続く、71年12月28日からニューヨーク、アカデミー・オブ・ミュージックで行われた4日間のコンサートを記録した初のライヴ盤(全米6位)。
オリジナルも2枚組でしたが、このリマスター盤はDisc1がオリジナル盤収録の18曲、Disc2が4日間で演奏された未発表10曲で構成されています。
また、2013年には、さらに未発表音源を加えた拡大盤「ライヴ・アット・アカデミー・オブ・ミュージック 1971 ロック・オブ・エイジズ・コンサート(Live at the Academy of Music 1971)」も発売されております。

ザ・バンドのライヴと言えば、「ラスト・ワルツ(The Last Waltz)」が有名ですが、あちらは多彩なゲストを招いたお祭り的な解散コンサートなのに対し、こちらは全盛期に近い、ベスト盤的な構成の名ライヴ盤です。
ホーンのアレンジをアラン・トゥーサンが務めており、これも聴き所の一つだと思います。
以前書いたブログは、こちらです。

Disc1
1曲目「イントロダクション(Introduction)」は、ロバートソンによる演奏。
2曲目「ドント・ドゥ・イット(Don't Do It)」は、シングル・カットされて全米34位。マーヴィン・ゲイのカバー。
3曲目「キング・ハーヴェスト(King Harvest)」は、2nd「ザ・バンド(The Band)」収録曲。
4曲目「カレドニア・ミッション(Caledonia Mission)」は、1st「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク(Music From Big Pink)」収録曲。
5曲目「ゲット・アップ・ジェイク(Get Up Jake)」は、「ザ・バンド(The Band)」のアウトテイク。
6曲目「W.S.ウォルコット・メディシン・ショー(The W.S. Walcott Medicine Show)」は、3rd「ステージ・フライト(Stage Fright)」収録曲。
7曲目「ステージ・フライト(Stage Fright)」は、「ステージ・フライト(Stage Fright)」収録曲。
8曲目「オールド・ディキシー・ダウン(The Night They Drove Old Dixie Down)」は、は、「ザ・バンド(The Band)」収録曲。
9曲目「ロッキー越えて(Across the Great Divide)」は、「ザ・バンド(The Band)」収録曲。
10曲目「火の車(This Wheel's on Fire)」は、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク(Music From Big Pink)」収録曲。
11曲目「ラグ・ママ・ラグ(Rag Mama Rag)」は、「ザ・バンド(The Band)」収録曲。
12曲目「ザ・ウェイト(The Weight)」は、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク(Music From Big Pink)」収録曲。
13曲目「ザ・シェイプ・アイム・イン(The Shape I'm In)」は、「ステージ・フライト(Stage Fright)」収録曲。
14曲目「アンフェイスフル・サーヴァント(The Unfaithful Servant)」は、「ザ・バンド(The Band)」収録曲。
15曲目「カーニバル(Life is a Carnival)」は、4th「カフーツ(Cahoots)」収録曲。
16曲目「ザ・ジェネティック・メソッド(The Genetic Method)」は、ガース・ハドソンの即興によるオルガン演奏ですが、途中で「蛍の光」が挿入され、盛り上がります。この曲の収録日は12月31日の大みそかなので、新年を迎える演出です。
17曲目「チェスト・フィーバー(Chest Fever)」は、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク(Music From Big Pink)」収録曲。16曲目からそのままなだれ込むように始まる、新年1曲目の演出ですが、実際は別の日のテイクと差し替えているようです。。
18曲目「ハング・アップ・マイ・ロックン・ロール・シューズ((I Don't Want to) Hang Up My Rock and Roll Shoes)」は、チャック・ウィリスのカバー。

Disc2
1曲目「ラヴィング・ユー・イズ・スウィーター・ザン・エヴァー(Loving You Is Sweeter Than Ever)」は、フォー・トップスのカバー。
2曲目「アイ・シャル・ビー・リリースト(I Shall Be Released)」は、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク(Music From Big Pink)」収録曲。
3曲目「クリプル・クリーク(Up On Cripple Creek)」は、「ザ・バンド(The Band)」収録曲。
4曲目「うわさ(ザ・ルーマー)(The Rumor)」は、「ステージ・フライト(Stage Fright)」収録曲。
5曲目「ロッキン・チェアー(Rockin' Chair)」は、「ザ・バンド(The Band)」収録曲。
6曲目「タイム・トゥ・キル(Time To Kill)」は、「ステージ・フライト(Stage Fright)」収録曲。
7曲目「ダウン・イン・ザ・フラッド(堤防決壊)(Down in the Flood)」から4曲は、12月31日のボブ・ディランとの共演。この曲は、ディランの「グレーテスト・ヒット第2集(Bob Dylan's Greatest Hits Vol.Ⅱ)」収録曲。
8曲目「傑作をかく時(When I Paint My Masterpiece)」は、「カフーツ(Cahoots)」収録曲。
9曲目「ヘンリーには言うな(ドント・ヤ・テル・ヘンリー)(Don't Ya Tell Henry)」は、ディランの「地下室(ザ・ベースメント・テープス)(The Basement Tapes)」収録曲。
10曲目「ライク・ア・ローリング・ストーン(Like a Rolling Stone)」は、ディランの「追憶のハイウェイ61(Highway 61 Revisite)」収録曲。

Disc2を加えても未収録曲があり、収録順も実際の曲順とは異なっていたり、Disc1・17曲目のように差し替えがあったりするようなので、その辺の全貌を知りたい人は前述の「ライヴ・アット・アカデミー・オブ・ミュージック 1971 ロック・オブ・エイジズ・コンサート」を聴くしかありませんね。

Youtubeで「ドント・ドゥ・イット(Don't Do It)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「W.S.ウォルコット・メディシン・ショー(The W.S. Walcott Medicine Show)」のライヴ映像です。



同じくYoutubeで見つけた「ライヴ・アット・アカデミー・オブ・ミュージック 1971 ロック・オブ・エイジズ・コンサート(Live at the Academy of Music 1971)」のPV映像です。