「ポール・マッカートニー&ウイングス(Paul McCartney & Wings)」の73年4月発表、2nd「レッド・ローズ・スピードウェイ(Red Rose Speedway)」を聴きました。

僕が持っているのは、18年発売のボーナス・ディスク付2枚組スペシャル・エディション(国内輸入盤仕様)、18年新規リマスターです。
デラックス・エディション(3CD+2DVD+Blu-ray)も発売されておりますが、今回も2枚組にしました。

ポール・マッカートニー&ウイングス2-1
(ジャケット表)

ポール・マッカートニー&ウイングス2-2
(ジャケット裏)
点字(We love you)の刻印。

ポール・マッカートニー&ウイングス2-3

ポール・マッカートニー&ウイングス2-4
(ジャケット内側)

ポール・マッカートニー&ウイングス2-5

ポール・マッカートニー&ウイングス2-6

ポール・マッカートニー&ウイングス2-7

ポール・マッカートニー&ウイングス2-8

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ポール・マッカートニー&ウイングス2-11

ポール・マッカートニー&ウイングス2-12

ポール・マッカートニー&ウイングス2-13
(ブックレット写真)
ジャケット内側左部分に綴込み。オリジナルに付属していた写真集からの転用写真が多いです。

ポール・マッカートニー&ウイングス2-14
(帯表裏)

ポール・マッカートニーのアーカイブ・コレクション・シリーズですが、待望のウイングス初期2作品が再発されました。
これで、ウイングス時代は「ロンドン・タウン(London Town)」と「バック・トゥ・ジ・エッグ(Back to the Egg)」の後期2作品を残すところのみとなりましたね。

このアルバムは、先日聴いた「ウイングス・ワイルド・ライフ(Wild Life)」に続く、ウイングスの2作目(全英5位・全米1位)。
当時のメンバーは、ポール&リンダ夫妻、デニー・レイン(ギター)、デニー・シーウェル(ドラムス)、ヘンリー・マカロック(ギター)の5人。
以前、旧リマスターの紙ジャケットで書いた記事は、こちらです。

Disc1
1曲目「ビッグ・バーン・ベッド(Big Barn Bed)」は、元気でノリの良いファンキー・ロック。
2曲目「マイ・ラヴ(My Love)」は、全英9位・全米1位。ブラコン的なバラード。印象的なギター・ソロは、このアルバムの時だけ加入していたヘンリー・マカロック。
3曲目「ゲット・オン・ザ・ライト・シング(Get On The Right Thing)」は、ポール&リンダのアルバム「ラム(Ram)」に収録予定だった曲のリメイク。「君の心の思うままにするのさ」とリンダの煽るようなコーラスが印象的な曲。
4曲目「ワン・モア・キッス(One More Kiss)」は、カントリー・ソング。
5曲目「リトル・ラム・ドラゴンフライ(Little Lamb Dragonfly)」も、3曲目同様「ラム」の没曲のリメイク。ゆったりとしたアコースティック・ナンバー。デニー・レインのボーカルで始まり、途中でポールにバトンタッチ。
6曲目「シングル・ピジョン(Single Pigeon)」は、「Me Too」と歌うコーラスが可愛いピアノ弾き語り。終盤ホーンが加わります。
7曲目「ホエン・ザ・ナイト(When The Night)」は、何となくビートルズの「オー!ダーリン(Oh! Darling)」辺りを思い出す、レイドバックした雰囲気の曲。
8曲目「ループ(Loup(1st Indian On The Moon))」は、暗い雰囲気のインスト。
9曲目「メドレー:a)ホールド・ミー・タイト b)レイジー・ダイナマイト c)ハンズ・オブ・ラヴ d)パワー・カット(Medley:a)Hold Me Tight b)Lazy Dynamite c)Hands of Love d)Power Cut)」は、11分を超えるポールお得意のメドレー。コード進行が同じなので、a)とb)は曲が一体化しています。c)は曲調が変わって、ポールとリンダのデュエットによる陽気な雰囲気のアコースティックな曲。d)は「うんちゃうんちゃ」鳴るピアノに引っ張られる可愛らしい曲。チェレスタやメロトロンと言った珍しい楽器も独特の雰囲気作りに貢献しています。最後は各曲のメロディーを奏でるギター・ソロが重なって、大団円を迎えます。                  

Disc2
1曲目「メアリーの子羊(Mary Had a Little Lamb)」は、全英9位・全米28位。二人の娘のコーラスが入った牧歌的な曲。
2曲目「リトル・ウーマン・ラヴ(Little Woman Love)」は、1曲目のシングルB面。転がるピアノに軽快なアコースティック・ギターのダンス・ナンバー。
3曲目「ハイ・ハイ・ハイ(Hi, Hi, Hi)」は、4曲目と両A面シングル(全英5位・全米10位)。終盤に向けてテンポアップする、シャッフルのロックン・ロール。
4曲目「C・ムーン(C Moon)」は、3曲目と両A面シングル(全英5位・全米10位)。レゲエ。中盤以降のディレイを掛けたホーンが印象的な曲。
5曲目「ザ・メス(ライヴ・アット・ザ・ハーグ)(The Mess)」は、Disc1・2曲目のシングルB面。クレジット通りのライヴ・ヴァージョンですが、途中で手拍子が入らないと最後になるまでライヴと気付かないかもしれません。
6曲目「007/死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」は、全英7位・全米2位。同名映画の主題歌。バラード調の歌い出しから、スペクトラムな曲展開に切り替わるドラマチックな曲。007映画の主題歌に相応しい曲調ですね。
7曲目「アイ・ライ・アラウンド(I Lie Around)」は、6曲目のシングルB面。デニー・レインのリード・ボーカル。冒頭に田舎の情景のような効果音が入ったスワンプ系のロック。

以下、8曲目から14曲目は、当初企画されていた2枚組アルバムに収録予定だった曲。

8曲目「ナイト・アウト(Night Out)」は、未発表のロック・ナンバー。冒頭からブルージーなギターと共に、タイトルを連呼するパワー・ロック。
9曲目「カントリー・ドリーマー(Country Dreamer)」は、シングル「愛しのヘレン(Helen Wheels)」のB面。
10曲目「シーサイド・ウーマン(Seaside Woman)」は、リンダが歌うジャマイカン・ビートの曲。後にリンダの遺作となったソロ・アルバムにも収録されましたが、こちらは未発表のオリジナル・ミックス。
11曲目「ベスト・フレンド(ライヴ・イン・アントワープ)(Best Friend(Live In Antwerp))」は、72年8月の未発表曲のライヴ・ヴァージョン。
12曲目「ママズ・リトル・ガール(Mama's Little Girl)」は、90年のポールのソロ・シングル「プット・イット・ゼア(Put It There)」のカップリングに収録された曲の未発表のオリジナル・ミックス。可愛い感じのアコースティック・ナンバー。
13曲目「アイ・ウッド・オンリー・スマイル( Would Only Smile)」は、デニー・レインのリード・ボーカル。後に自身のソロ・アルバムで発表された曲。
14曲目「トラジェディ(Tragedy)」は、トーマス・ウェイン&ザ・デロンズのカバー未発表曲。ほんわかした雰囲気のアコースティック・ナンバー。
15曲目「サンキュー・ダーリン(Thank You Darling)」は、ポール&リンダのデュエットによる未発表曲。コミカルで楽しそうな曲。
16曲目「1882(ライヴ・イン・ベルリン)(1882(Live In Berlin))」は、72年8月の未発表曲のライヴ・ヴァージョン。6分を超える、聴き応えのあるロック・ナンバー。
17曲目「ジャズ・ストリート(Jazz Street)」は、未発表のインスト曲。
18曲目「007/死ぬのは奴らだ(グループ・オンリー、テイク10)(Live and Let Die(Group Only, Take 10))」は、オーケストラが入らない未発表のアウトテイク。これはデモっぽい感じです。

Youtubeで「マイ・ラヴ(My Love)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「メアリーの子羊(Mary Had a Little Lamb)」のPV映像です。



同じくYoutubeで見つけた「ハイ・ハイ・ハイ(Hi, Hi, Hi)」のライヴ映像です。



同じくYoutubeで見つけた「C・ムーン(C Moon)」のPV映像です。



同じくYoutubeで見つけた「007/死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」のTVライヴ映像です。



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