「ラッシュ(Rush)」の81年2月発表、8th「ムーヴィング・ピクチャーズ(Moving Pictures)」を聴きました。

僕が持っているのは、09年発売の紙ジャケット、97年リマスター。

ラッシュ8-1
(ジャケット表)
カナダ初回アナログ盤ジャケットを再現。日本盤LP帯付。

ラッシュ8-2
(帯を外したジャケット表)
アルバム・タイトルは、「移動中の絵画」、「心を動かす絵画」、「映画」のトリプル・ミーニングになっており、ジャケット表裏でそれを再現しているようです。

ラッシュ8-3
(ジャケット裏)

ラッシュ8-4

ラッシュ8-5
(内袋表裏)

自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
先日のスレイド「神風シンドローム(The Amazing Kamikaze Syndrome)」に続いて、第125弾はラッシュ。

ラッシュは、カナダのプログレッシブ・ハードロック・バンド。
デビュー当時から現在まで不動のメンバーは、ゲディー・リー(ボーカル・ベース・キーボード)、アレックス・ライフソン(ギター)、ニール・パート(ドラムス)の3人。

このアルバムは、8作目(カナダ1位・全米3位・全英3位)。
プロデューサーは、ラッシュとテリー・ブラウン。
前作「パーマネント・ウェイヴス(Permanent Waves)」と比べると、チャート的にはあまり順位は変わりませんが、売り上げは4倍違う大ヒット作です。

1曲目「トム・ソーヤ(Tom Sawyer)」は、カナダ24位・全米44位。パワー溢れるギター、ゴリゴリのベース、派手なドラミング、華麗なシンセと早くも魅力全開の曲。
2曲目「赤いバーチェッタ(Red Barchetta)」は、ポップでありながら緻密なロック・ナンバー。所々、イエスを彷彿するような曲。
3曲目「YYZ(YYZ)」は、4曲目のシングルB面。各メンバーのテクニックとコンビネーションを披露したインスト曲。個人的には、アルバムの中で一番好きです。
4曲目「ライムライト(Limelight)」は、カナダ18位・全米55位。比較的キャッチーなナンバー。
5曲目「ザ・カメラ・アイ(The Camera Eye)」は、アルバムのテーマ曲とも言える11分に渡る壮大な曲。
6曲目「魔女狩り(Witch Hunt(Part Ⅲ of Fear))」は、1曲目の米盤シングルB面。冒頭に聴衆の歓声が入り、不穏な雰囲気で始まる曲。
7曲目「ヴァイタル・サインズ(Vital Signs)」は、全英41位。レゲエのリズムを取り入れた曲。

今までで一番短くキャッチーな曲を収録したと言われるアルバムですが、どうもメロディが弱く、心に残るようなナンバーが少ない気がします。
相変わらずの圧倒的な演奏力と構成力で迫って来るので、バンドをやっているような玄人には受けると思いますが、万人受けは厳しいかもしれません。
まあ、それでも一番売れたアルバムなんですけど…。

Youtubeで「トム・ソーヤ(Tom Sawyer)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeの「ライムライト(Limelight)」のPV映像です。



同じくYoutubeの「ヴァイタル・サインズ(Vital Signs)」のPV映像です。



同じくYoutubeの「YYZ(YYZ)」のライヴ映像です。