「ザ・バンド(The Band)」の68年7月発表、1st「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク(Music From Big Pink)」を聴きました。

僕が持っているのは、04年発売の紙ジャケット、00年リマスター、ボートラ9曲付。

ザ・バンド1-1
(ジャケット表)
DU特典帯付。

ザ・バンド1-2
(帯を外したジャケット表)
下手くそな絵は、ボブ・ディラン作。

ザ・バンド1-3
(ジャケット裏)

ザ・バンド1-4
(ジャケット内側)

ザ・バンド1-5
(帯表裏)

先日まで聴いたリトル・フィートに続いて、アメリカン・ロック・シリーズ第3弾として、ザ・バンドのアルバムを聴こうと思います。

ザ・バンドは、カントリー、フォーク、R&Bと言ったアメリカン・ルーツ・ミュージックに根差した渋い演奏が売りのロック・バンド。
メンバーは、ロビー・ロバートソン(ギター)、リチャード・マニュエル(キーボード、ボーカル)、リック・ダンコ(ベース、ギター、ボーカル)、ガース・ハドソン(キーボード、アコーディオン、サックス)、リヴォン・ヘルム(ドラムス、ボーカル)の5人組。

このアルバムは、1作目(全米30位)。
プロデューサーは、ジョン・サイモン。
先月、ボブ・クリアマウンテンがリミックスを手掛けた50周年記念盤が発売されましたが、さすがに触手は動きませんでした。
昨年のビートルズ「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)」同様、この手のリミックス再発が流行りみたいで、この先もジョン・レノン「イマジン(Imagine)」やビートルズ「ホワイト・アルバム(The White Album)」なども出るようですが、結局聴くとしたらオリジナルになりそうな気がします。「サージェント」も最初に聴いた時は感動したけど、それ以降聴いていませんしね。
リマスターで音質向上が図られていれば、個人的には十分だと思います。
前回書いたブログは、こちらです。

1曲目「怒りの涙(Tears of Rage)」は、マニュエルのリード・ボーカル。歪んだギター音と共に、ゆったりと重苦しい雰囲気で進む曲。
2曲目「トゥ・キングダム・カム(To Kingdom Come)」は、マニュエルと珍しいロバートソンのリード・ボーカル。
3曲目「イン・ア・ステイション(In a Station)」は、マニュエルのリード・ボーカル。きらびやかなハドソンのキーボードと、途中の「ムムム」と言うマニュエルのハミングがメランコリーな雰囲気を醸し出す曲。
4曲目「カレドニア・ミッション(Caledonia Mission)」は、ダンコのリード・ボーカル。切り込んで来るピアノとコーラスがインパクトのある曲。
5曲目「ザ・ウェイト(The Weight)」は、全米63位・全英21位。ヘルムとダンコのリード・ボーカル。単調な繰り返しの曲ではありますが、それでも独特の味がある代表曲。
6曲目「ウィ・キャン・トーク(We Can Talk)」は、マニュエル、ヘルム、ダンコのリード・ボーカル。ハドソンのメランコリーなキーボード、良く鳴るベース音、多彩なコーラスが印象的なロック・ナンバー。
7曲目「ロング・ブラック・ベール(Long Black Veil)」は、ダンコのリード・ボーカル。
8曲目「チェスト・フィーバー(Chest Fever)」は、マニュエルのリード・ボーカル。冒頭や間奏で、ハドソンの派手なオルガンが炸裂。プログレ的な構成力を持つ曲。
9曲目「悲しきスージー(Lonesome Suzie)」は、マニュエルのリード・ボーカル。バックの演奏は控え目にして、絞り出すように歌うマニュエルのボーカルが堪能できる曲。
10曲目「火の車(This Wheel's on Fire)」は、ダンコのリード・ボーカル。ユニークなハドソンのキーボードに加え、多彩なロバートソンのギターが聴き所の曲。
11曲目「アイ・シャル・ビー・リリースト(I Shall Be Released)」は、ボブ・ディランの曲。これも代表曲。マニュエルのファルセットによるボーカルは、いつ聴いても、胸を締め付けられるような思いになります。ディランも歌っていますが、断然こちらの方が良いですね。
ボートラ12曲目「ヤズー・ストリート・スキャンダル(Yazoo Street Scandal)」は、このアルバムのアウトテイク。ボブ・ディランの「地下室(ザ・ベースメント・テープス)(The Basement Tapes)」にも収録。
同13曲目は、1曲目の別ヴァージョン。
同14曲目「ケイティはいってしまった(Katie's Been Gone)」は、このアルバムのアウトテイク。同じくディランの「地下室(ザ・ベースメント・テープス)(The Basement Tapes)」にも収録。
同15曲目「イフ・アイ・ルーズ(If I Lose)」は、このアルバムのアウトテイク。スタンレー・ブラザーズのカバー。
同16曲目「ロング・ディスタンス・オペレイター(Long Distance Operator)」は、このアルバムのアウトテイク。同じくディランの「地下室(ザ・ベースメント・テープス)(The Basement Tapes)」にも収録。
同17曲目は、リズムやホーンの挿入が異なる、9曲目の別ヴァージョン。こちらも、悪くはありません。
同18曲目「オレンジ・ジュース・ブルース(Orange Juice Blues(Blues for Breakfast))」は、このアルバムのアウトテイク・デモ。マニュエルのボーカル&ピアノとダンコのベースのみで録音。
同19曲目「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ(Key to the Highway)」は、このアルバムのアウトテイク。ブルースのスタンダード・ナンバー。
同20曲目「ファーディナンド・ザ・インポスター(Ferdinand the Imposter)」は、このアルバムのアウトテイク・デモ。

マニュエル、ダンコ、ヘルムと3人も歌えるメンバーがいるのがこのバンドの魅力の一つですね。3人が作り出すハーモニーが素晴らしいです。
それと、予想以上に良いのがハドソンのキーボード。多彩な演奏が楽曲の魅力を高めています。

Youtubeで「ザ・ウェイト(The Weight)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「アイ・シャル・ビー・リリースト(I Shall Be Released)」のライヴ映像です。