「サザンオールスターズ(Southern All Stars)」の79年4月発表、2nd「10ナンバーズ・からっと」を聴きました。

僕が持っているのは、08年発売のデジパック、08年リマスター。

サザンオールスターズ2-1
(ジャケット表)

サザンオールスターズ2-2
(ジャケット裏)

サザンオールスターズ2-3

サザンオールスターズ2-4
(ジャケット内側、CDレーベル&CDトレイ下)

サザンオールスターズ2-5

サザンオールスターズ2-6
(歌詞カード表裏)

サザンオールスターズ2-7
(帯表裏)

「海のOh, Yeah!!」「海のYeah!!」2枚のベストアルバムを聴いた勢いで、久し振りにサザンのオリジナル・アルバムを順に聴き直しています。

このアルバムは、2作目(オリコン2位)。
以前書いたブログはこちらです。

1曲目「お願いD.J.」は、途中、桑田の物真似による「ウルフマン・ジャック」のDJが流れる曲。
2曲目「奥歯を食いしばれ」は、歌詞カードに「○★♂♀」などの記号しか書かれていない曲。歌詞の完成が締め切りに間に合わなかったためのようですが、ちゃんと歌詞があり、歌われています。
3曲目「ラチエン通りのシスター」の「ラチエン通り」は、茅ヶ崎に実在する通りの名前。
4曲目「思い過ごしも恋のうち」は、このアルバムからシングル・カットされた4thシングル。オリコン7位。シングルとはアレンジが異なるアルバム・ヴァージョン。
5曲目「アブダ・カ・ダブラ(TYPE1)」は、ディキシーランド・スタイルの陽気な曲。エンディングで飛行機の音が流れ、それが6曲目(オリジナルLPでは、B面1曲目)の冒頭に繋がって行きます。
6曲目「アブダ・カ・ダブラ(TYPE2)」は、5曲目と曲調は同じですが、歌詞が異なります。ただし、これも歌詞カードには「○★♂♀」などの記号しか書かれていません。ちなみに、10曲目のシングルB面は、この曲のTYPE3。
7曲目「気分しだいで責めないで」は、2ndシングル。オリコン10位。こちらは、シングルとアレンジが異なるアルバム・ヴァージョン。当時のニューミュージック系は、一発ヒットすると、同傾向のシングルを連続して出して、二匹目のドジョウを狙うパターンが多かったと記憶しております。例えば、甲斐バンドの「HERO」と「感触(タッチ)」などが、その例ですね。この曲もラテン・ロック調ですが、二匹目のドジョウ路線でデビュー曲「勝手にシンドバッド」の印象を引き継いでおります。
8曲目「Let It Boogie」は、スウィング・ナンバー。
9曲目「ブルースへようこそ」は、4曲目のシングルB面。またもや、歌詞カードに「○★♂♀」などの記号しか書かれておりません。この曲はAメロの歌詞が聞き取りにくく、サビの部分になってようやく歌詞が聞き取れ、同性愛を示唆しているのが分かります。この曲に関しては、その歌詞の内容からあえて記号にしている節があります。
10曲目「いとしのエリー」は、3rdシングル。オリコン2位。前述の通り、同一路線のシングルが2曲続いた中で発表された、不朽の名作。

デビュー曲がヒットしたため、当時はTV出演等で相当忙しかったようです。
したがって、前述の歌詞カードの記号の件も含め、何となく手抜きで作られた感じがします。
本人達もそれは分かっており、次作以降TV出演を控え、レコーディングに時間を割くようになります。
そのきっかけとなったのが、アーチストとしての本領を発揮し始めた10曲目だっと思います。