「ジェファーソン・スターシップ(Jefferson Starship)」の78年2月発表、4th「地球への愛にあふれて(Earth)」を聴きました。

僕が持っているのは、08年発売の紙ジャケット、08年リマスター。

ジェファーソン・スターシップ4-1
(ジャケット表)
米国初回盤LPジャケットを再現。ジェファーソン・スターシップのジャケット・デザインは、微妙なセンスなものが多いと思いますが、このアルバムはセンスが良いと思います。

ジェファーソン・スターシップ4-2
(ジャケット裏)

ジェファーソン・スターシップ4-3

ジェファーソン・スターシップ4-4
(内袋表裏)

ジェファーソン・スターシップ4-5
(帯表裏)

ジェファーソン・エアプレイン解散後、新たに結成されたジェファーソン・スターシップの4作目(全米5位)。

この時点のメンバーは、前作「スピットファイア(Spitfire)」と同じく、ポール・カントナー(リズム・ギター&ボーカル)、グレイス・スリック(ボーカル&ピアノ)、マーティン・バリン(ボーカル)、クレイグ・チャキーソ(リード・ギター)、ピート・シアーズ(ベース&キーボード)、ディヴィッド・フライバーグ(ボーカル、キーボード&ベース)、ジョン・バーベイタ(ドラムス)の7人。

1曲目「愛にあふれて(Love Too Good)」は、ストリングスを取り入れ、ゆったりした雰囲気の中、力強いスリックのボーカルと各メンバーの手堅い演奏が光る曲。
2曲目「カウント・オン・ミー(Count on Me)」は、全米8位。バリンが歌うソウルフルなバラード。アコースティック・ギターの音色も心地良いです。
3曲目「テイク・ユア・タイム(Take Your Time)」は、シアーズが弾く美しいピアノをバックに、スリックがしっとり歌い、チャキーソのギターと共に徐々に盛り上がって行く曲。
4曲目「クレイジー・フィーリン(Crazy Feelin')」は、全米54位。軽快なキーボードに乗って、バリンのボーカルと何重にもコーラスが飛び交う曲。
5曲目「スケイトボード(Skateboard)」は、巧みなスリックのボーカルとコーラスが光るパワー・ロック。
6曲目「愛の炎(Fire)」は、次作に繋がるアメリカン・プログレ・ハード風の曲。「Fire」「Burnin'」を連呼する、バリンのボーカル・ワークが圧巻です。
7曲目「ショウ・ユアセルフ(Show Yourself)」は、スリックがパワー全開で歌い上げる曲。シアーズのキーボードとチャキーソのブルージーなギター・ソロも印象的です。
8曲目「ランアウェイ(Runaway)」は、全米12位。これまたバリンらしいソウル・ナンバー。テンポ・チェンジする所など、意外と複雑な構成の曲。
9曲目「オール・ナイト・ロング(All Nite Long)」は、チャキーソの軽快なギターに乗って、合唱スタイルで歌われるポップ・ロック。

このアルバム発表後、スリックとバリンが相次いで脱退、バーベイタも怪我のため離脱し、ジェファーソン・スターシップの黄金時代はあっけなく幕を閉じます。
特に、エアプレインの2作目から不動だったスリックの脱退は、誰もが解散を予感したと思いますが、結局メンバーを入れ替えてバンドは存続します。

Youtubeで「カウント・オン・ミー(Count on Me)」のPV映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeの「ランアウェイ(Runaway)」の音源です。



同じくYoutubeの「愛の炎(Fire)」の音源です。



地球への愛にあふれて(紙ジャケット仕様)/ジェファーソン・スターシップ

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