「ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)」の68年9月発表、4th「創造の極致(Crown of Creation)」を聴きました。

僕が持っているのは、05年発売の紙ジャケット、03年リマスター、ボートラ4曲付のアップグレイド・ヴァージョン。

ジェファーソン・エアプレイン4-1
(ジャケット表)
米国初回盤LPジャケットを再現。広島に投下された原爆雲の写真を使用。

ジェファーソン・エアプレイン4-2
(ジャケット裏)

ジェファーソン・エアプレイン4-3

ジェファーソン・エアプレイン4-4
(歌詞カード表裏)

ジェファーソン・エアプレイン4-5
(帯表裏)

このアルバムは、4作目(全米6位)。
メンバーは、マーティ・バリン(ボーカル&アコースティック・ギター)、ポール・カントナー(ボーカル&リズム・ギター)、グレイス・スリック(ボーカル&ピアノ)、ヨーマ・コウコネン(リード・ギター&ボーカル)、ジャック・キャサディ(ベース)、スペンサー・ドライデン(ドラムス)の6人。

1曲目「ラザー(Lather)」は、8曲目のシングルB面。スリックが歌うメルヘンチックな曲調に、爆発音を初めとする様々な効果音が重ねられた曲。
2曲目「イン・タイム(In Time)」は、カントナーがリード・ボーカルのラヴ・バラード。
3曲目「三和音(Triad)」は、デヴィッド・クロスビー作のアコースティックな曲(ギターでも参加)。解説書によれば、バーズでボツとされたため、ジェファーソン・エアプレインに持ち込んだとの事。それが、クロスビーのバーズ脱退につながったらしいです。
4曲目「スター・トラック(Star Track)」は、珍しいコウコネンがリード・ボーカルを取る、4曲目にして初めてロック調の曲。コウコネンのギター・ソロも良いです。
5曲目「シェア・ア・リトル・ジョーク(Share a Little Joke)」は、バリンによるソウルフルな歌声が印象的な曲。
6曲目「忠臣蔵(Chushingura)」は、ドライデンによるインスト。映画にインスパイアされたようですが、太鼓の音が討ち入りっぽいかなぁ程度の出来です(笑)。
8曲目「創造の極致(Crown of Creation)」は、全米64位。カントナーによるパワフルなロック。
10曲目「グリージー・ハート(Greasy Heart)」は、全米98位。スリックがリード・ボーカルの、これまたパワフルな曲。
11曲目「プーネイル・コーナーの家(The House at Pooneil Corners)」は、前作「アフター・ベイジング・アット・バクスターズ(After Bathing at Baxter's)」収録の「サイケデリック・プーネイル(The Ballad of You and Me and Pooneil)」の続編。サイケデリックかつヘビーなロック・ナンバー。
ボートラ12曲目「リバンプ・バ・バップ・ダム・ダム(Ribump Ba Bap Dum Dum)」は、アルバムのアウトテイク。インストですが、曲の体裁にはなっていません。
同13曲目「スナックはいかが(Would You Like a Snack?)」も、アルバムのアウトテイクで、フランク・ザッパとスリックの共作。マザーズ・オブ・インヴェンションのメンバーが参加。
同14曲目は、5曲目のモノ・シングル(10曲目のB面)ヴァージョン。
同15曲目「ザ・サガ・オブ・シドニー・スペースピッグ(The Saga of Sydney Spacepig)」は、アルバムのアウトテイク(ジャム・セッション)と、隠しトラック扱いでレヴァランド・ゲイリー・デイビスのカバー。

前半は静かな曲が多く、中盤以降ロック色が濃くなって行きます。

Youtubeで「創造の極致(Crown of Creation)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「グリージー・ハート(Greasy Heart)」のPV映像です。



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