今日は「スティーヴ・ミラー・バンド(Steve Miller Band)」の73年10月発表、8th「ジョーカー(The Joker)」を聴きました。

僕が持っているのは、17年発売の紙ジャケット、17年リマスター。

スティーヴ・ミラー・バンド8-1
(ジャケット表)
米国初回盤LPを再現。日本初回盤LP再現帯付。

スティーヴ・ミラー・バンド8-2
(帯を外したジャケット表)
不気味なジャケット10枚を選んだら、必ずランク・インしそうな気がします(笑)。

スティーヴ・ミラー・バンド8-3
(ジャケット裏)

スティーヴ・ミラー・バンド8-4
(ジャケット内側)

スティーヴ・ミラー・バンドは、66年にサンフランシスコで結成されたブルース・ロック・バンド。
このアルバムは、8作目(全米2位)。
前作「エデンからの旅(Recall the Beginning...A Journey from Eden)」の全米106位から大きくジャンプ・アップした、大ヒット作。
スティーヴのセルフ・プロデュース。
この時点のメンバーは、スティーヴ・ミラー(ボーカル&ギター)、ジェラルド・ジョンソン(ベース)、ディック・トンプソン(キーボード)、ジョン・キング(ドラムス)の4人。
ドラムス以外は、前作と同じ気心が知れたメンバーですが、8曲目はデビュー時のメンバーであるロニー・ターナーがベースを弾いています(次作で再加入)。

1曲目「シュガー・ベイブ(Sugar Babe)」は、アルバムの幕開けに相応しいキャッチーなナンバー。
2曲目「メリー・ルー(Mary Lou)」は、黒人R&B歌手ヤング・ジェシーのカバー。
3曲目「シュ・バ・ダ・ドゥ・マ・マ・マ・マ(Shu Ba Da Du Ma Ma Ma Ma)」は、ベースのソロも入る弾むナンバー。ノリが最高に良いので、好きです。
4曲目「ユア・キャッシュ・エイント・ナッシン・バット・トラッシュ(Your Cash Ain't Nothin' but Trash)」は、全米51位。黒人ドゥー・ワップ・グループ、クローヴァーズのカバー。冒頭に「曲名(テイク1)」や「何をやってもだめな男の唄を歌います」と言う紹介が入ったり、途中でも掛声が入ったりするスタジオ・ライヴ風の曲。
5曲目「ジョーカー(The Joker)」は、全米1位・全英1位。一聴しただけでは、こんなに大ヒットするような曲には到底思えませんが、これが聴き込むにつれてスルメのように味が出て来ます。気だるい雰囲気に派手なスライド・ギターが印象的ですが、自身のことを歌った歌詞も面白いです。
6曲目「ラヴィン・カップ(Lovin' Cup)」は、キンキン鳴るハーモニカも印象的な渋いブルース。
7曲目「カム・オン・イン・マイ・キッチン(Come On in My Kitchen)」は、ロバート・ジョンソンのカバー(ライヴ・テイク)。
8曲目「イーヴル(Evil)」は、4曲目のB面。これも、ボストンにおけるライヴ・テイク。7曲目とは別な会場にもかかわらず、切れ目なく続いて始まります。
9曲目「サムシング・トゥ・ビリーヴ・イン(Something to Believe In)」は、5曲目のB面。極上のラヴ・ソング。

こうして、いきなり大ヒットを飛ばした訳ですが、次作はさらにその上を行く大ヒット作となります。

Youtubeで「ジョーカー(The Joker)」のPV映像とライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。





同じくYoutubeで見つけた「ユア・キャッシュ・エイント・ナッシン・バット・トラッシュ(Your Cash Ain't Nothin' but Trash)」の音源です。



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