今日は「スティーヴ・ミラー・バンド(Steve Miller Band)」の72年3月発表、7th「エデンからの旅(Recall the Beginning...A Journey from Eden)」を聴きました。

僕が持っているのは、17年発売の紙ジャケット、17年リマスター。

スティーヴ・ミラー・バンド7-1
(ジャケット表)
米国初回盤LPを再現。日本初回盤LP再現帯付。

スティーヴ・ミラー・バンド7-2
(帯を外したジャケット表)

スティーヴ・ミラー・バンド7-3
(ジャケット裏)

スティーヴ・ミラー・バンド7-4

スティーヴ・ミラー・バンド7-5
(ジャケット内側表裏)
初回盤の蛇腹式3面見開きジャケットを再現。蛇腹部分を切り離すとポスターになる仕掛け。セカンド・プレスからは通常のシングル・スリーヴでした。

スティーヴ・ミラー・バンドは、66年にサンフランシスコで結成されたブルース・ロック・バンド。
このアルバムは、7作目(全米109位)。日本でCD化されるのは、今回が初めてのようです。
プロデューサーは、ベン・シドラン。
この時点のメンバーは、スティーヴ・ミラー(ボーカル&ギター)、ジェラルド・ジョンソン(ベース)、ディック・トンプソン(キーボード)の3人。
ドラムスは固定できず、前作にも参加していたジャック・キング以外に、ゲイリー・マラバー、ロジャー・アラン・クラーク、ジム・ケルトナーが曲ごとに入れ替わりで担当しています。

1曲目「ウェルカム(Welcome)」は、派手なホーンが入るインスト。
2曲目「エンター・モリス(Enter Maurice)」は、「ハー、フー」気の抜けたコーラスと演説調のボーカルが面白い曲。一度曲が終わりかけて、再び「ハー、フー」が始まります。
4曲目「ヒール・ユア・ハート(Heal Your Heart)」は、ブルージー&ファンキーなロック・ナンバー。ヨーロッパ・ツアーに向かったスティーヴに代わり、ジェシ・エド・デイヴィスのギター・ソロをダビングしています。
6曲目「サムバディ・サムホェア・ヘルプ・ミー(Somebody Somewhere Help Me)」は、ホーンを入れたアップ・テンポなナンバー。
7曲目「恋は謎(Love's Riddle)」は、8曲目のB面。アコースティック・ギターとストリングスが入った静かな曲。
8曲目「ファンダンゴ(Fandango)」は、シングル・カットされるも、チャート・インせず。
9曲目「ナッシング・ラスツ(Nothing Lasts)」は、大胆なストリングスを取り入れたアコースティック・ロック。ちょっとサイケな感じもします。
10曲目「エデンからの旅(Journey from Eden)」は、6分を超える、ちょっと気だるい雰囲気を持つ曲。アコースティック・ギターやストリングスがドラマチックな効果をもたらしています。この曲は好きです。

チャート的には全米109位と大惨敗に終わりました。この後、スティーヴは自動車事故に会い、首を負傷。その療養を経て、レコーディングされた次作で大きな飛躍(何と全米2位!)を遂げます。
このアルバムは、言わば「売れない時代」の最後を飾った作品と言えるでしょう。

Youtubeで「ファンダンゴ(Fandango)」の音源を見つけたので、ご紹介しましょう。



同じくYoutubeで見つけた「ナッシング・ラスツ(Nothing Lasts)」のライヴ映像です。



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