今日は「中島みゆき」の77年6月発表、3rd「あ・り・が・と・う」を聴きました。

僕が持っているのは、90年発売のポニー・キャニオンによる再発盤(オリジナル・マスター)。

中島みゆき3-1
(ジャケット表)

中島みゆき3-2
(ブックレット裏)

中島みゆき3-3
(ブックレット写真)

aiko以前は、中島みゆきのファンでした。2000年代半ばくらいまでのアルバム(CD)は、ほぼ全部揃っています。また、ライヴや夜会にも行ったことがあります。それぞれ1回ずつですが…。
最近は、昔の作品も含めて全く聴くことはなかったのですが、何となく久しぶりに聴きたくなったので、順に聴いています。歴史があるので、まだまだゴールは先ですが…。

実は、通販限定でリマスター盤(8枚組Boxセット)が発売されておりますが、値段が高いので購入していません。
この頃は音数も少ないので、リマスターでもそんなに大きく変わらないかもしれませんね。
このCDも音圧は若干低めですが、割と違和感なく聴けました。
オリジナル盤を忠実に再現した紙ジャケットでも出ない限り、買い直すことはないでしょう。

3作目(オリコン6位)。
このアルバムは、シングルの収録がありません。
1stや2ndは、アーチストより、制作側の意向で一方的にレコーディングが進められたようですが、今作は初めてアレンジャーとの共同作業により制作されたようです。
シングルが収録されていないので地味な存在ですが、まとまりがあって、聴いていると心が安らぎますね。最近と違って、がなり立てない、淡々とした歌い方も影響していると思います。

1曲目「遍路」は、とてもシリアスな歌詞。いきなり「はじめて私に スミレの花束くれた人はサナトリウムに消えて それきり戻っては来なかった」ですからね。
2曲目「店の名はライフ」は、母校の近くにあった同じ名前の店を見かけると、よく思い出した曲。3回ずつ歌詞を繰り返すのが面白いです。
3曲目「まつりばやし」は、亡くなった父との思い出について歌ったと言われる曲。まつりばやしは、祭りの際に演奏される音楽のはずで、歌詞の「まつりばやしを見ていたね」は、使い方が間違っている気がします。
5曲目「朝焼け」は、桜田淳子がカバー。
6曲目「ホームにて」は、後にシングル「わかれうた」のB面に収録されるこの歌は、僕の好きな1曲。情景が目に浮かぶ歌詞ですが、「ふるさとへ向かう最終に 乗れる人は 急ぎなさいと」の「乗れる人」、「やさしい やさしい声の駅長が街なかに叫ぶ」の「街なかに叫ぶ」、「かざり荷物をふり捨てて」の「かざり荷物」など、ちょっと意味が難解ですね。
7曲目「勝手にしやがれ」は、研ナオコがカバー。
8曲目「サーチライト」は、「明るいろうそくを点せば 明るいブルースが点り ちびたろうそくが点せば ちびたブルースが揺れる」と畳み掛けるように歌う部分が好きです。


あ・り・が・と・う/中島みゆき

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