小林製薬の紅麹サプリで健康被害がついに海外の利用者にも広がっているようで、なにやら大変。
なんと小林製薬は紅麹を自分のところだけではなく、50社以上に供給しており、
その50社がさらにほかの利用者に供給している場合もあるとか。
私は昨年度、特許庁の仕事に関わっており「知財」関連のアドバイザーをしていたので、
「知財」としての「紅麹」を調べてみると(というほど大げさのことではないですが)
そもそもはグンゼが特許申請をしているんですね。
データでは2009年のものが出てきましたが、2000年のものもありました。
「知財のすみっこ」というブログではもっと詳しく書いてありますが、
とにかく、最初はグンゼが特許を申請して、小林製薬が事業を継承したということのようです。
ところで、私は約10年ほど前に、悪性リンパ腫という血液のがんが発覚して、
そのときにたまたま知り合った薬科大学の先生(といっても薬学が担当ではなかったような?)に
ある地方で開発された「とても体によい」というものを紹介されたことがあります。
それが紅麹を使ったもので、(詳しく書くといろいろ支障がありそうなのでさっくりと書きますが)
かなりお高いものでありました。
その先生に少し頂戴して、義理もあって1瓶買った、ような気がするのですが、
ちょっと、なんとなく、うさんくさい(申し訳ありません。失礼ながら)のと面倒なので
そのままずっと飲まずに放置して、忘れておりました。
(おかげさまで病気のほうは化学療法をして、完治はしておりませんが、ほとんどまったく元気です。)
今回の小林製薬の事件でふと思い出して検索したところ、
そちらの会社もまだご健在で、手広くビジネスを広げていらっしゃるようでした。
昨日だったか、朝のテレビのワイドショーで、医師でもないコメンテーターの方が、
「紅麹でも効果があった人もいただろうし、たまたま体質に合わなかったのかもしれない」というような
無責任な発言をしていらっしゃいましたが、あながち外れてはいないのかもしれず。
今回、原因はまだわからずということですが、
菌にはいい菌もあれば悪い菌もあり、なかなか奥が深い。
私は公益社団法人フードスペシャリスト協会の理事でもあり、農水省のフード・コミュニケーション・プロジェクトなどで勉強させていただいている仲間に菌のエキスパートもいるので、菌には関心があります。
関心があるけれど、やみくもに「おにぎりや発酵食品は手の常在菌がいい」などという手作り信仰ではありませんが、田舎で暮らしていると往々にして手作りの機会が多く、それはそれで大切な菌活かなとも思います。
しかし、食品衛生の視点での菌は、難しすぎて手におえません。