11月19日は「世界トイレの日」だそうです。

トイレにまつわる私の昔話。いまではもう、改善されているかもしれません。

 

私がはじめて海外旅行をしたのは1979年ころだったと思います。

はじめてのアメリカで、一番驚いたことは、郊外の公衆トイレなど、どこにいってもトイレットペーパーと、手をふく紙があったこと。

当時の日本の公衆トイレでは、手をふく紙どころか、トイレットペーパーもありませんでした。

私は心底「アメリカは豊かな国だ」と思ったものです。

 

一方、野外フェスの仮設トイレは、ベニヤ板に丸い穴がいくつか開いているだけで、便座もなければ仕切りもありませんでした。

トイレの入り口もドアではなくて、仕切り板みたいなものだけなので、横から覗かれてしまう。

そんなトイレもありました。

 

その後に行ったエジプトでは、おしりをふく紙がなくて、ホースみたいなものでお尻を流す仕組み。

冷たい水でお尻がびしょびしょになっても、外に出ると気温が高いし乾燥しているのですぐに乾く。

なるほどなあと思いました。

 

メキシコでは、便器のとなりにバケツがあって、お尻をふいた紙はそこに捨てます。

下水が完備されていないため、紙を流すと詰まってしまうからです。

お尻をふいた紙には当然いろいろなものがついているので、トイレはにおいました。

 

におうといえば、大昔の香港の観光地の公衆トイレは最悪でした。

ちょっとここでは書くわけにはいかないほどにひどい状況でした。

なので、トイレに行きたいときにはホテルに行きますが、

ホテルのトイレには門番のような女性がいて、チップを渡すとトイレットペーパーを渡してくれて、手を洗っているとタオルを渡してくれます。

 

そういえば、80年代くらいのサンフランシスコの観光地などでは、トイレに行くには店で鍵を借りなくてはいけなかったり、

チップが必要だったりしました。

マクドナルドは無料で使えたので、マクドナルドがあるとほっとしたものです。
 

私が社会人になったばかりのころ(たぶん80年代初め?)は、電車のトイレは線路に直接落ちるというものでした。

なので停車駅ではトイレは使用してはいけないことになっていました。

線路の補修の人たちもさぞや迷惑だったことでしょう。

 

日本のトイレはほぼ洋式になっていると思われがちですが、地方に行けばいまだに和式であったり、汲み取り式のところもあります。東日本大震災のときに被災した友人のひとりは、家のトイレが汲み取り式だったためにトイレが使えなくなることがなくて助かったと言っていました。

北国の農村にある屋外トイレは和式で、泡が出る仕組みでした。雪が降る季節に水が凍らないようにできているそうです。

 

我が家も昔は農作業用に屋外にトイレがありました。

汲み取り式の汚物は山の中腹まで運び、発酵させて、肥料にしていました。

それは私が幼少のころのことで、さすがに現在は洋式の水洗トイレです。

 

ほぼ10年くらい前に、農林水産省農業女子プロジェクトがたちあがったときに、農地のトイレ研究がテーマとなりました。

農作業をする際にトイレがないことが女性にとっては大きな問題でもあり、農業の課題でもあります。

当時はレンタルのニッケンという会社が取り組んで、素敵なレンタル仮設トイレができたものの、価格的に実用には至らなかったようです。

 

先日、久々に和式トイレを使う機会がありましたが、足が!!!

どうやってこのトイレを使っていたのだと思うほど、大変な思いをしました。

洋式トイレの普及はありがたいことです。

 

 

 

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