講談社から出版されている「セオリー」というMOOKがある。


「予測する力」の特集では、

「マーケティングなんかは役にたたない」という人がいたり、

「常に自分がTOPだから、予測なんかいらない」という人がいたり、

はたまた「欲がない人は自分を活かせない」といった

名言がたくさんこぼれ落ちていておもしろい。


私は、

(以前にも何度も書いたことがあるけれど)

昔、ドラクエの堀井雄二さんに会ったときに、

「あれほどヒットすると思いましたか?」と質問したことがある。

堀井さんは

「ヒットすることはわかっていたけれど、

社会現象になるとは思わなかった」と答えられた。

かれこれ10年くらい前のことだと思う。


「予測する」ということは、

データマイニングとか技術ではなくて、

「見える力」だと、セオリーでも書いてあった。

「見える」か、「見えない」か、

見えない人にはわからないのがなんとも残念。


そして、

「リアル・リッチの世界」では、

富豪とか、セレブとか言われる人たちのライフスタイルなどに触れる特集で、

本田健さんが

「本物のお金持ちはお金のことを話題にしない」

(空気の存在を誰も話題にしないがごとく)というようなことを言っていたりする。


こちらも、

私自身ちっとも富豪ではないけれど、

若いころは、富豪の方が行くようなリゾート地に行ったり、

ゴージャスなホテルに宿泊したり、

ハリウッドのセレブが行くレストランに招かれたりしたことなどもあったが、

じゃあ、それがなんだというと、

別にそんなのはどうでもよいことなのですね。


「欲しいものは何でも買う」と、

フェラーリだのヘリコプターだのに散在する若い事業家が紹介されていたり、

超お金持ちがクレジットカードのポイントを貯めて宇宙飛行に行こうとしているというような話が紹介されていたり、

皇室のやんごとなき方たちもお入りになられている超豪華会員制クラブだの、

オーダーしたらなんでもしてくれる秘密のレストランだの、

数百万円でセレブにお腰入れセッティングするお見合いクラブだの、

さほど羨ましい感じがするものはなかった。


しかし、

お金の苦労をして、

あくせくと借金返済のためだけに働くよりはマシなのかもしれないけれど・・・


というか、

超大金持ちであっても「マシ」程度でしかないっていうのは(笑)


なんてことを考えたりしる、おもしろい本でした。

編集者の視点が偏りなくてよいです。

リアル・リッチの世界〔セオリー〕vol.9 (講談社MOOK セオリー vol. 9)
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予測する力 養成講座〔セオリー〕vol.11 (講談社MOOK セオリー vol. 11)/第一編集局セオリープロジェクト
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