「おしゃれ関係」という番組に、楽天の三木谷さんが出演していた。
「銀座で一晩2000万円使った」という話。
 まあ、そこだけ取り上げるのはフェアじゃないとは思うけれど、私はそこしか聞いてなかった。
「スゴイなあ! ITベンチャー社長になって、私も銀座で豪遊しよう!」と思った人もいたかもしれないけれど、私はちょっと引きました。
 なんだか成金のオヤジみたい。
 社長はそれなりにストレスも溜まり、発散も必要と思うけれど、「銀座で2000万円」・・・ ダサすぎるよなあ。
 ま、人それぞれですから、ご本人がヨシと思っていればいいことだけど、「どういう話題をマスコミでPRすべきか」という広報戦略は社内でしっかりマネジメントすべきだと思う。
 そういえば、昼間、サイバーの藤田さんもテレビ出演されていたけれど、話がいまいち面白くなかった。(マジメすぎるんだよね)
 マスコミでのアピールやPRについては、やはりホリエモンはうまい。ネガティブなニュースや取り上げられ方をされても、しっかり「アンチ」派として取り込んでしまう。
 いずれにせよ、マスコミで見る「社長像」が「本心」とか「本音」だと思ってはいけないし、社長もまた、計算した露出(広報)を行わなくてはいけない。
 広報こそ「戦略」が必要である。

 ところで、「社長になりたい」とか「有名になりたい」と思っている人は、会ってもいない人にアレコレ言われる覚悟もしておいたほうがいい。
 しかも、親しくない人ほど、勝手にイメージを創り上げて、そのイメージについてあれこれ批判したりする。 
 また、「自分は(社長とは)違う(ふつうの一般人だ)」とか思っていても、いつかリーダーになり、社長になったり、独立自営することもあるかもしれない。
 大志を抱く人でありたいと考えるのであれば、どんなときも、くれぐれも人のアラ探しや一方的な批判はすべきではない。

 生きていくうえで「夢」や「目標」と同じくらい、「敵」が必要だという考え方もある。
「競争相手に追いつき、追い越し、自分が一番になってやる」というモチベーションによってのしあがっていく人も少なくないし、もちろん「あいつが銀座で2000万円なら、オレは3000万円使えるようになってやろう!」ということを目標にする人もいるだろう。
 
 ただ、そうした「敵」のつくりかたは移ろいやすく、常にストレスとプレッシャーがつきまとう。
 本来、闘うべき相手は他人ではなく「自分」のなかにある、と、なにかの本で読んだことがある。
 常に自分と闘い、自分自身を高めていくこと。
 
 シュウカツ中に限らず、社員であっても、社長であっても、自分との闘いはエンドレスだ。