只見は携帯電話もほとんど通じない山奥で、ただでさえ深夜になると重いアメーバにアクセスするのはちょっと大変だった。よって、昨日はみなさんの日記を読めませんでした。ごめんなさい。でも、コメントいただいたり、感謝、感謝です。

 さて、魅力的な「たもかく 本の街」もさておき、「東北電力・源流の森」にも触れておかなくてはいけない。たもかぶの全国に類のない「本と森の交換システム」(「古本と森の交換システム」は、福島県只見町において、「たもかく株式会社」と「只見木材加工協同組合」が共同で、平成6年より展開しているもので、古本などを定価の10%で評価し、1,670円で只見の森1坪と交換するシステム)にタイアップしたのが、平成13年に創立50周年を迎えた東北電力で、社員14,000人から集まった約18万冊の古本と1万2千枚ほどの音楽CDを「たもかく」に譲り渡し、「たもかく」は“東北電力の森”を只見町の一角に設定し、ここを「源流の森」と名づけた。
(昨晩、私は「たもかぶ」と書いたが、「たもかぶ」は「たかもく株式会社」総本山を指していうらしい。また、「たもかく」とは「只見木材加工協同組合の略」らしい。ともかく、「たもかく」も「たもかぶ」も社長は同じ。ただ「たかもく」ではないので注意)

 只見川水域は東北電力最大の水力発電地帯となっており、只見町はその源に位置する町である。昭和26年当時は只見川の電源開発が東北電力の最大課題であったが、現在においても、只見川には合計で7個所87万kW程度の当社発電所が運転を継続しており、東北地方の電源の重要な部分を支えている。

 この森では子どもたちを対象にしたいろいろなイベントを行っているが、今回は「自然に親しもう」というテーマで、福島県下の小学校5、6年生20名限定で募集したのだという。
 参加した子どもたちはなぜか全員女の子ということは昨日も書いたが、「なんで来たの?」と聞いても活気がある返答がなく「ほとんどの子は来たがらなかった」とのこと。
 この節の子どもをわくわくさせるということがいかに大変かと思った。
「バーベキューや木工は楽しかった」と言っていたが、案外、カメムシの襲来に大騒ぎとなったコテージでの宿泊もいい思い出ではないかと思う。
 エンディングは、天然ゴムの風船を飛ばして終わり。
 はるかかなたまで飛んでいく風船を目で追って、「きれい!」「すごいね!」と感動しているのはオトナばかり。
 風船を飛ばし終えた子どもたちはクールに去るのみ。
 もうちょっと感動してくれっ!
「源流の森」は、冬には雪が3メートルも積もり、春はカタクリの花が一面に咲くそう。春夏秋冬の森のよさがいろいろな形で伝わるといいのだけれど。

 その後私たち一行は、只見唯一の「水の神社」で湧水をいただき、只見ダムを見学して帰路に。 
 大賑わいのダム見学者もまた、見事なばかりのシニアばかり。
 晴天にも恵まれたツーリング日和だったこともあり、全身皮スーツのハーレー・ダビッドソンおやじ族も大勢いた。
 覇気がない子どもとは対照的に、元気をもてあましているシニアたちがいるんだなあと、改めて感じた。
(「源流の森」の仕掛け人も、考えてみればオヤジ族だ!)

 ところで、源流の森ではきのこをたくさん採取した。
 が、全滅。毒キノコばかり(涙) 見かけは食べられそうなのになあ。
「きのこ狩り」というからには、もっとあちこちにわらわらと生えていると思いきや、毒キノコばかりとは… 
 改めて「自然の達人」たちはすごいなあと思った。

 最後に参考までに。
 天然きのこには、ほとんどの場合虫が入っているそう。
 そこで、塩水に赤唐辛子を数本入れた水に30分ほど浸して除虫し、その後流水にさらしながら歯ブラシや筆などで全体をなでるようにさっと洗ってゴミを取り除くといいそうです。