先週、副社長の日高が「組織の毒薬」という本を出しました。
著者の日高裕介は、1998年にサイバーエージェントを私と二人で始めた創業者です。
会社を始めるとき、役員が当時24歳だった私と23歳だった日高、あと学生バイト1人しかいない時に、
「名刺発注するんだけど専務と常務、どっちがいい?」
「・・じゃ常務」
「専務と常務だと専務の方が偉いんだぞ」
「マジで?」
「もう常務で決まりな!」
(渋谷で働く社長の告白)より
というやりとりがあり、その後10年ほどして功績が認められ日高は専務に昇格しました。
さらに2009年、ゲーム事業をゼロから立ち上げるにあたり、1年後により事業を伸ばした方の専務が副社長に昇進するという「専務対決」を制し、ずいぶん遠回りをして今の副社長という役職についています。
日高は社内でも人気があり、不思議なほどブログやコラムで発する言葉が有り難がられます。なぜ私が不思議がるのかと言うと、(それ俺も前に言ったんだけどな・・)という話もあるからです。
でも今回書籍になって読んでみると、同じ話をするにしても、確かに分かりやすく、妙に説得力があります。
いくつかの頁を抜粋すると、
大きい決断こそ忙しい時にすべき
→篭って熟考していいのは人生経験が豊富な人で、かつ変化が少ない分野のみ
恐縮は無駄
→「低姿勢」をスローガンにしているだけに今うちの社内は気をつけて欲しい。恐縮ばかりしてると小物に見えます
競合に会わない
→業界の人と馴れ合ってる人には可能性を感じませんね
人を褒めてばかりいる人も信用されません
→褒めてばかりいるのと悪口ばかり言ってるのは同じだと
グループ間で名刺交換をして欲しくない理由
→実害は少なそうに見えるけど、本当にやめて欲しい
昔話は無意識のマーキング
→確かに。
ベースが社内の内輪向けなので、非常に赤裸々ですが、その分話が具体的でリアルです。他社で働く人にも共通することが沢山あるのではないでしょうか
日高の本、おすすめです↓