渋谷ではたらく社長のアメブロ-image

午前中に新経済連盟主催、
「アベノミクスフォーラム」がありました。

いつもミクロな視点(最近は超ミクロ)
で仕事をしてるので、マクロな話は
とても勉強になりました。

竹中平蔵先生の発言や著書に

以前から共感している私ですが、

今日のディスカッションで聞いた、
その正反対の主張をしていた

小幡績先生(写真右から2番目)の話も

興味深かったです。

3本目の矢(成長戦略)は、
既得権益を守ってないで、規制緩和して

新規参入を促すべきであるという意見

に対し、

「そもそも国民の大多数は既得権益者である」

「政権も既得権益によって成り立っている」

「だから既得権益を打破することはできない」

「イノベーションは、既得権益を変えるのではなく、

どこか規制産業の外側から生まれれば良い」

「結局、既得権益は変わらないし、衰退する


ある種の諦めのようにも聞こえますが、

あれだけ小泉首相時代に竹中先生も

頑張ったけど、岩盤規制を変えるのは

難しかったじゃないかという話でした。

既得権益を打破して新規参入を

呼び込もうという発想は正しい。

しかし、政治的、戦略に考えれば、

それがあまりに無理なので、

そこに労力をかけるより、別のところに

成長機会を見出すべきという話に

私には聞こえました。

なぜ私がこの話が興味深かったというと、

いみじくも民間企業である当社が
とってきた戦略に似ているからです。

できるだけ既得権益やしがらみが

大きい分野を避け、インターネットの

新しい分野を新しい人たちで切り拓いて
いくことを心がけました。

当社に入社してくる若い人たちは、

そういったところに共感してくれている
ような気もします。
若い人は、変わろうとしない古い体質の
業界や会社に見切りをつけているのです。

それと同様のことが民間企業ではなく

国単位で起これば、若い人たちは
日本を諦めて、海外に出ていって
しまうかもしれません。

そうすればこの国の未来はなくなって
しまいます。

これから成長戦略の実行には、

想像を絶するような厳しい戦いが

待っているのだと思いますが、

諦めず頑張る人たちを陰ながら応援
したいと思いました。