先ほど欧州チャンピオンズリーグの

ミラン×バルセロナを録画で観ました。
試合時間が平日の深夜4時30分からと、

生放送で観るのはとても無理なんですが、

とても良い試合だったという結果を知って
いたので、楽しみにしてました。

しかし、やはり結果を知っていると

全然面白くありません。

前半は点が入らないしな・・とか、

結局0点に抑えられるし・・とか。
生放送でハラハラしながら観てる

面白さの10分の1以下でしょうか。

気持ちが入りきらない試合をぼんやり

眺めながら考えていたのですが、

ネットサービスのプロデュースにおいても

結構こういう単純なところを見逃す機会が
ままあります。


スポーツの試合なら誰でも知っている
ことですが、生放送で試合を観ているのと、

結果を知って観るのでは、全く違います。
しかし、見た目のコンテンツの内容は、

前者と後者、全く同じものです。

それと同じように、ネットサービスを

企画していても、

「同じに見えて、全然違うよ」

ということがよくあるのですが、それを

見落とす人が結構いるのです。

一見正しそうに見えるのですが、

実際には「仏作って魂入れず」の状態です。

そのことを、ちょうど的確に言い表した

ブログを先ほど当社のプロデューサーが

書いてました。
大事なのはワイヤーを上手く書くことではない

ワイヤーとは、ネットサービスの構成図のことです。
構成図が上手く書けても面白いサービスを

作れる訳ではないという趣旨のブログです。

自信がないと、つい技能を手に入れようと

思いがちですが、本当に大事なことは

それではありません。

私が思うところ、

「仏作って魂いれず」というような間違いを

するプロデューサーに共通しているのは、

サービスのコンセプトや、分析はうまい

のですが気持ちが伝わってこないのです。

それを解決するのは簡単です。

自分のサービスを心から素晴らしい

(面白い)と思うこと
自分のサービスに熱狂すること。

もし素晴らしく思えなければ、

素晴らしくなるように直すだろうし、

熱狂できなければ、それがなぜなのかを
突き詰めていくだろうし、

いずれにしても、追求すべきポイントは
的確になってきます。

少なくとも、自分がハマっていれば

同じに見えて、全く違うものの区別は
つくようになると思います。

私は欧州サッカーにかなりハマっている

ので、いま欧州サッカーのサービスを

企画すればそんなに間違えないでしょう。
しかし、それまで自分が興味を持って
なかった分野が仕事になったとしても、
プロならそのレベルまで自分を持って
いけるはずです。

サービスがどんどん伸びている

パシャっとmyペット のプロデューサーは

自分は家でペットを飼えないのに、

まるで飼っているかのように

パシャっとmyペットに夢中になっています。

前述のブログを書いたプロデューサーは、

携帯ゲーム「モグ」を飛躍させた、

何代目かのプロデューサーですが、
「モグ」の原案を私が考えたとも知らず、
「やればやるほど面白さが解るんですよ」
と、このゲームの面白さを私に

とうとうと語っていました。

創る側のそういった姿勢は、
サービスの出来不出来を超えて
ユーザーに伝わっています。


逆の立場(ユーザー側)から言えば、

欧州サッカーが大好きな人が作った

サービスか、そうでないかは、

私なら一発で見抜くと思います。
それと同じように、使う側としては、
心から素晴らしいと思っていない人が
作ったサービスなど使いたいとは

思わないのです。

5年前にAmebaが転換点を迎え、

飛躍したころの社内の共通言語で

「Ameba愛」という言葉がありました。

Amebaを良くしたい、使ってほしいという

我々スタッフの気持ちがユーザーに

伝わってサービスが伸びたのです。

なかなか現状を打開できずにいる人は、

まずは自分のサービスに熱狂する
ところから始めましょう。