今朝の新聞の1面は各紙今年の税制大綱決定

について報じていました。
税制の改正について個人的に何か思うところが

ある訳ではないのですが、

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「消費税避け帳尻」

「公約固執で迷走」

この見出しが気になりました。


帳尻あわせや、本質的ではないところに

固執した結果として、迷走するケースは

企業経営においても頻繁に見受けられます。

例えば、新卒育成に力を入れているのに、

上層部はほとんどスカウトで採用していたり、
新規事業を社内で育てようとしているのに

一方で買収に力を入れていたり、
企業文化を大切にしているのに、

身の丈以上の企業との統合を試みたり、

家族的経営を前提としてきたのに、

急に実力主義、成果主義にシフトしたり。

このような現象は、経営者が自分で思いついた

というより、他人からの助言、提案、

もしくは批判を浴びて耐え切れなくなって

考えがグラついて実施するケースが多いです。

買収が良いとか、悪いの話しではなくて、
組織は一貫性が大事で、中途半端なのが
一番よくないと私は考えています。

サイバーエージェントは、

採用、育成、活性を重視し、

新卒も中途であっても、中で成長機会を与えて

育成する。上層部をヘッドハンティング

するのではなく、社内から抜擢する。
企業文化を大切にし、
事業は自分たちでゼロから創って伸ばし、
身の丈を超えるような買収や統合はしない。
そのほか、人事制度や福利厚生の考え方、

行っている事業や組織モデルまで、
他社では全く異なる考え方が当然あると

思ってますが、当社においては一貫しています。

かつて、2000年前半の頃に我々も

迷走していた時期があったので、
なお更強く感じるのですが、
一貫性を持てば正しい経営判断は簡単ですが、

一貫性を貫くのは並大抵ではありません。

経営者の迷いや、中途半端な決断は

そのまま組織の迷走につながります。

経営者にとっても政治のリーダーにとっても

信念を貫く覚悟が、何より大切だと思います。