ドラマ放映中から見たかったのですが、DVDの発売を待っていた

「官僚たちの夏」を全部観ました。



戦後、敗戦国の日本を経済一流国にしたいと使命に
燃える官僚の物語です。

毎回毎回、涙なしには見られなかった。
期待以上に面白かったです。

意見の相違でぶつかってとしても、登場人物それぞれから
清清しさを感じるのは、皆が皆、その先の「希望」を持って
仕事をしているからだと思います。

洗濯機や冷蔵庫を家庭で初めて入手し、
夢だったテレビや自動車が現実に変わっていく時代、
アメリカの背中を追いかけるという分かり易い目標もあって、
成果を実感できる、希望を持てる時代だったのだと思います。


以前、

「ネット業界の人たちは畦道の時代を知らなくて、
いきなり高速道路を走っているようなもの」

と評されたことがありますが、まさしくこういった人たちの
血と汗と努力の結晶によって今の経済大国があることを、
私たちの世代も知っておく必要があると思います。



しかし、このドラマの中で描かれている時代背景で機能した
保護政策、行政指導は、これから時代の経済政策に
適用するのは、
例えそのほうが産業の育成、発展のために有効だとしても、
極めて困難だと思いました


国の中央に情報が集中していて、それを知る術が無かった
時代から、ほかの企業、他の国がどんな商売をしていて、
何がいくらで売られているのか、国民(顧客)が瞬時に知り、
コミュニケーションできる世の中に急速に変わったからです。



最近、過去の名作ドラマをよく観るのですが、
「101回目のプロポーズ」、「高校教師」・・
(例外なく大流行したドラマは面白いです)

舞台は20年足らず前のトレンディドラマでも、
恋人への連絡手段は公衆電話から電話をかけ、
繋がらなかったら家の前で何時間でも待ってます

その後わずか10数年、現在に至るまで、インターネットが普及し、
携帯電話が普及し、携帯でもネットができるようになり、
ブログやSNSが生まれ、twitterまで、まだまだ発展しそうですが、
国民が入手できる情報の量は膨大になり、
コミュニケーションの手段は多種多様になりました。

昔はどこに居るか分からなかった恋人も、今やPCの前で
検索エンジンやSNSとブログかtwitter検索を駆使すれば、
手がかりくらいは掴めるかも知れません。


この15年くらいの間に
あまりに劇的な変化を遂げている時代の最中に、
自分たちが身を置いている
ことを改めて痛感します。

畦道の時代を知らない自分たちの世代も、
経済大国に発展させてくれた先人の努力に畏敬の念を持ち、
これからの日本経済に「希望」がもてるよう、
民間の一企業として、我々も尽力していきたいと思います。