金曜日、私が担当役員を兼務するアメーバ事業部で、 
3つの大事な話をした。


アメーバ事業部とは?

もちろんこのブログを運営している部署です。





聞きそびれた人や、他部署の人にも伝えたいので、

今回のブログは社内向け連絡事項です。


1つめから、3回に分けて書きます。







(1)最高もしくは最速しかない。



まず最初に我々が現在置かれている競争ルール
改めて理解しなければならない。


インターネット上のメディアのサービス(検索機能、ブログ機能など)、
コンテンツ(ニュース、映像など)における競争ルールです。



インターネット上は相対評価での戦いである


(↑この相対というのが重要


ユーザーは1クリックで最高のサービスを提供している

サイトへ移動できる。




検索やオークションなど、既にネット上に存在するサービスで

あれば、一番優れているものを使うのは必然。


よほどの初心者でリテラシーの低い人でない限り。


ユーザーとしての自分を振り返ってみれ解ると思います。




つまり最高のものでなければ中途半端なものをやることは

何の価値も無いということ。


検索であれば、現時点ではgooleとyahoo!の能力は突出

している。

いまさら、それに見劣りする検索をスタートするのは意味が無い。


ブログ機能にしても、当社をはじめ、いろんな会社が
提供しているサービスよりも劣るものを始めても、

誰も使わないだろう。



もし後発でスタートするとしたら、

相対的に最高のサービス、コンテンツを提供しなければならない。

そうでなければ、もっといいものが他にあるのに、ユーザーに

とって使う理由がない。


むしろユーザーを失望させるくらいならやらないほうがいい。





ただし、現時点ではネット上に存在しない、
全く新しいサービスだったとしたら?


最高品質に仕上げる前に、スピードを最優先し、
誰よりも早くスタート
してしまったほうが良い



世の中に、他にサービスが無いのだから、多少程度の低いものでも

ユーザーはとりあえずは我慢して使ってくれる。


その後、運営しながらユーザーの意見を聞きながら、
日々改良に改良を重ねていけば良いのだ。

細かい改良の積み重ねとノウハウの蓄積は、後発が真似を

したところで、そう簡単には追いつけない参入障壁となっていく。



つい最近のサービスで例をあげると、2~3年前にスタートした
ソーシャルネットワーク。

現在トップのmixiも、スタート時点ではそんなに優れたサービス
ではなかった。

ところが改良の積み重ね、先行メリットを活かした会員増により

後発はそう簡単に追いつけることは無くなった。


ちょっとした出遅れは命取り。






願わくば世界初のサービス。少なくとも日本初のサービス

最速で投下しなければならない。



繰り返すと、



現時点のネット上で最高のサービス。

or

もしくは世界初、日本初のサービス。



これしかない。




当社の社内特有の事情により、これまでと競争ルールが
変わったかのように感じる人もいるかも知れない。



特有の事情とは、


・当社はこれまでプッシュ型のメール関連メディアがメインで

あったために、相対評価を気にする必要性が薄かった。
(しかし、現在はWEBサービスが軸足を移している)


・これまでのネット黎明期では、全てのサービスが真新しく、
未成熟で、程度の低いサービスを投下してもユーザーが
我慢して使ってくれた。
(しかし、他社のサービスもユーザーも進化している)




いま当社にとって新しい競争ルールを理解し、当然のごとく対応する

ことが非常に重要。



なので、一番社内の人が見ていると思われる私のブログに書きました。


このようなパブリックなブログに戦略的なことを書いても平気と
考えているのは、スピードで他社に負けない
自負しているから。


ところが(!)



そのスピードを遅らせる現象が起きはじめています。

それを、その2以降で書きます。



つづく。