久しぶりに素晴らしい本に出会った。
- 吉村 久夫
- 進化する日本的経営―全員リーダーの時代へ
ある方から頂いた本だけど、たくさん本に折り目をつけながら
読んだ。
サイバーエージェントは日本的経営を引き継いでいると
言われることがある。
終身雇用を掲げ、組織の和を重視し、帰属意識を高めているからだ。
それは意図してやっている訳でも真似している訳でもなく、
自分たちで考えながら組織を創っているうちに自然と
そうなったのだ。
この本では、日本的経営が過去になぜ上手く機能したのか、
そしてなぜ行き詰ったのか、歴史的背景を織り交ぜながら、
判り易く書かれている。
そして、これからの時代は組織で働く全員が、明確な目標と戦略を
持ったリーダーでなければならないと結論付けている。
著者は日経ＢＰ社の元社長だけあって、日本経済の歴史や現状の
分析はさすがだと思った。
歴史に学び、欧米に学び、他社の経営を学ぶ。
それでも、最後は自分たちの頭で考え抜き、もの真似ではなく、
オリジナルの”ザ・サイバーエージェント・ウェイ”を、
創り上げなければならない。
この本を読んで、改めてそう思いました。