宇野社長がブログで「会社は誰のものか」について書いていた

上場企業の経営者には難しいテーマだ。

はっきり言って、答え辛い。


私もたまに聞かれるが、答えに窮することが多い。


「会社は商法上、株主が所有しているのだけど・・・、」

「今日株を買って明日売ってしまう株主もいるし」

「従業員がいなければ会社は立ち行かないし」


まともに議論を始めると、正論でも堂々巡りになりやすい。



私はサイバーエージェントの最大株主であり、創業者で
代表者で従業員でもある。


しかし、一度たりともサイバーエージェントを
自分の所有物だと考えたことはない。


「会社は生き物みたいなもので、誰のものでもなく、
 その会社のものだと思います」


私は宇野社長のこの意見が一番しっくりくる。


会社はある時期から、「サイバーエージェントくん」
として人格のようなものを持つのだと思う。

「サイバーエージェントくん」は誰のものでもなく、
「サイバーエージェントくん」のものだ。


「サイバーエージェントくん」を広く尊敬され、
人々の生活や社会に強い影響力を持つように
立派に育てていきたい。


そのために、株主、従業員、顧客、取引先、社会、
ステークホルダー(利害関係者)が一丸となれれば
本当に素晴らしい。


そんな会社の理念をきちんと伝えることができるかどうか、
みんなのコンセンサス(同意)を得ることができるかどうか、
やはり経営者の力量が問われるところだ。