タイヤ交換でお預かりした自転車のヘッドの回転がちょっと重い感じがしたので外してみました。

あらら・・・リテーナーが上下(裏表)逆向きに入っていて壊れてしまっています。

歪んでしまいベアリングも外れてしまっています。幸いなことに椀や玉押し(クラウンレース)は無傷でした。

 

リテーナーは形状が二種類有り、形によってセットする向きが異なります。この辺りが間違えて取り付けてしまう原因の一つかもしれません。

写真は上下が種類、左右が裏表です。

 

BB用リテーナーも二種類有ります(済みませんこちらは裏表の写真は有りません)。

リテーナーが内輪タイプ(写真上段)の場合は輪の側をベアリングの椀に向けます。

外輪タイプ(写真下段)の場合は輪を玉押し(軸)に向けます。

 

現物で確認する時。外輪タイプの場合。

グリスを付ける前に椀にリテーナーを入れて見て、手でリテーナーがスムーズに回るかを試してください。及び見た目では写真の左が正規、右は裏返しです。小さくて見辛いですが赤矢印を付けた部分の隙間が違います。

 

内輪タイプの場合はリテーナーをシャフト(又はクラウンレース)に嵌めてスムーズに回るかを確認して下さい(こちらは裏返しの場合は見た目も明らかにおかしいので簡単に判別できます)。

 

リテーナーの組み立ては初心者の方はわかり辛いかも知れません。迷ったらプロに依頼することをお勧めします。