昨日UPしたナットの錆び付いた自転車をご紹介します。

かなり古いタイプと思われる16インチ車輪の折り畳み車です。

シートチューブ前の縦パイプが二重になっていて、ヒンジとして働きここで180°折り畳みます。

最近の折り畳み車は武骨な蝶番で折り畳むようになっているのが殆どですが、この自転車の構造はとてもスマートな見た目です。

 

折り畳み状態。

サドルと干渉してうまくハンドルが下まで下がりません。

サドルやハンドル位置を色々変えて見ましたがサドルを抜かない限りハンドルを完全に下げる事は出来ませんでした。サドルは外すのが前提なのかもしれません。

 

ヒンジ構造

走行状態形状の位置決めは矢印の斜面とその内側の突起形状の勘合、及び赤丸内のピンに依っています。

 

180°折り曲げ状態の斜面部

下側が前半分フレーム。前後のフレームは上下にもずれる構造。赤丸を付けた突起に嵌まる受け形状が上側の後ろ半分フレームに作られていて、フレームを開いて後ろ半分を上から押さえつけると自然に位置が決まる様に誘い込まれ、ピンがパチッと嵌まる。

 

折り畳み時にハンドルが動かない様にロックも付いています。

 

丸パイプのトラス構造で作られたフレームは雰囲気も良く乗ってみたい自転車だなと思いました。

整備が終わってお返しする際に思わず「乗らなくなったら買い取ります」と言ってしまいました(笑)