例年ゴールデンウィークは割合暇です。と言う事で溜まっているホイール組をしています。その際に気が付いた事が有ります。

星工業製のバテッドスポークですが最近形状が変わりました。

 

今年から?バテッド部の長さが変わりました。

上から、2024年製、2022年頃、1990年頃の製品。

2024年製はバテッド部が55mm位と長く成っています。対して過去品は二本とも35mmで30年間変化は無かったようです。

 

ネジ側

上から、2024年製、2022年頃、1990年頃

こちらはバテッド部が短く成っています。今年品は15mm位、過去品は35mm位有ります。2024年製を最初に見た時はとても違和感が有りました。製造コストダウンの為にネジを切っていないブランクを用意しておいて、注文が来たら長さを切ってネジ立てしているのでスポーク長によってはネジ側のバテッド部が短くなってしまってるのでは?と思いました。しかし、4種類くらいの長さを取り寄せましたがネジ側の長さはどれも15mmでした。

と言う事は意図的にネジ側を15mmと短く、対してハブ側を長くしています。

 

考えて見ればスポーク折れは圧倒的にハブフランジ側で起こります。ニップル側で折れる事は稀なので今年品の形状は合理的だと思います。

ハブ側を長くしたのはこれ位太い部分が長い方がスポークの首(折れ曲がっている部分)の変位が小さくなって金属疲労が溜まり難いのだと思います。重量的にはバテッド部が20mm長く・短く変化しているので同じだと思います。

 

この変化は競輪からの要望でしょうか?一般スポーツ車の手組スポークホイールは絶滅危惧種的な出荷量だと思うので、もし星工業が一般車向けで工程変更してスポーク折れ対策をしてくれたとしたらとても有り難い話です。