先日、三連勝のクロモリロードフレームでシングルスピード車の組み立てをご依頼いただいた際に持ち込まれたブレーキがこれでした。

シマノ 600AX 1980年頃のエアロブームのきっかけになった部品です。

しかし、このブレーキのアーチサイズはロングで、47.5~59.5mmです。三連勝のロードフレームがロングサイズ対応のはずが無く、案の定取り付けできませんでした。

代替ブレーキを手配して取り付けてから、このブレーキは当店で買取させていただきました。お客様はこのブレーキに特に思い入れが有った訳では無く、フリマで購入した際に自転車についてきたとの事。出品した人は取付かない事を知っていたのか、知らなかったのかは分かりませんが、案外良く有るフリマやオークションでの落とし穴です。

 

珍しい部品なので少し紹介します。

横から。この角度の方がエアロを感じます。ブレーキシューが上下しないので、取付けサイズの調整は

フレームへの取付ボルト穴が長穴に成っていてここで上下させます。

 

分解状態

構造はセンタープルブレーキです。

 

通常のセンタープルはアーチワイヤーでアームを動作させますが、これは直接千鳥がアームを押し広げます。

ブレーキを掛けた時の状態。

 

アームと千鳥がスムーズに可動出来る様に、アームの先端のげん骨形状の内側にローラーが入ってます。

 

シューの大きさ

一般的なロード用ブレーキシューと比べてとても小さい物です。効きが凄く悪いと言う話を良く耳にしますが、然もありなんです。

 

さて、変なものを買い取ってしまいましたが(しかも結構高額で)どうしましょう・・・