本日、富良野市においても「はたちを祝う会」を開催しています。
はたちを迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。そして、これまで皆様の成長をあたたかく見守り、慈しみ育んでこられましたご家族の皆様に深く敬意を表します。
「はたちを祝う会」では、市議会を代表した激励の言葉として、二つの話しを致しました。
ひとつは、まちの将来に関心を持つことです。
2016年の参議院選挙から「18歳選挙権」が導入され、全国の高校では、「主権者教育」が行われているものの、いまだに若者世代の投票率が低い状態が続いています。
富良野市議会では、昨年10月から11月にかけて地域に出向き14会場で議会報告会を行いましたが、若い世代になるほど参加は少なく、特に30歳台以下の方にはご参加いただけませんでした。
このような結果になったのは、私たちが市議会の関心を惹くための努力不足もあるとは思いますが、若い方にとって大きな問題がないからと言った関心の無さ、暇がないといった要因などがあげられるかと思いますが、こうした流れは、皆様にとってそしてまちの将来にとって決して良いことではありません。
主体的に政治に関わるために必要なことは、ディスカッションを繰り返したうえで1つに決めるというプロセスを実践する力です。若いうちから政治や市政について考え、参加するようになることを期待します。
現在、市議会定例会のようすはYouTubeで配信を行っています。ぜひ議場に足を運んでいただきますこととあわせ、私たち議会と若い皆様との意見交換できる機会を持つことも検討していきたいと思いますので、企画した際には多くの方に参加していただくことをお願いしたく思います。
もうひとつは、安心の先には幸せがあるということです。
新型コロナウイルスの蔓延、異常気象、年が明けてからは能登の震災、航空機事故など、さまざまな災いが、いつ自分の身に起こるか分からない人生、思い通りにならない現実。私たちの日常生活は常に不安との戦いなのかもしれません。
しかし、世の中で起きている全ての事象や物事には必ず表と裏があるように、不安の反対には必ず「安心」が身近なところにあるはずです。
理想とする自分の姿を目標にしつつも、不安な心にとどまらずに、しかしながら、やみくもに背伸びすることなく、ありのままの自分を生きてください。今のありのままの自分、今の現実を受け入れるということに「安心」を見いだすきっかけがあるものと思います。不安だらけの日常生活に不満を抱いているよりも、今なすべきことを迷いなく一生懸命に務めてください。
「安心」の先には「幸せ」があります。与えられたいのちを大切にして、自らの輝きに対して自信を持って人生を歩み、いろいろな考えを持つ人や、様々な国の人とも手をつなぎ合い、笑顔、夢、希望があふれる毎日を過ごせる明るい未来を築くことを、皆様にお願いをしたく思います。
「はたちを祝う会」を終えると、会場の外にはご家族の方が多数いらっしゃいました。知人家族もぽつぽついて、あらためてお祝いのことばを申し上げましたが、皆様やさしい微笑みを返してくれました。幸せをお裾分けしていただいたように思います。本日は誠におめでとうございます。
その後、福瀬餓鬼先生の米寿を祝う会に出席するため旭川にクルマを走らせました。
道中の雪が濃いこともあって、10分ほど遅れて到着することに。既に黒川正三氏のチェロと文子氏のピアノが奏でるアンサンブルコンサートが始まっていました。餓鬼先生の米寿をお祝いするとともに平和への思いを込めた演奏が共振し、参加者の心に響き渡ったようでした。
お祝いのメッセージがあり、祝宴に入ってからもビデオ動画上映そして餓鬼先生による記念の揮毫(きごう)と、久しぶりにお会いした方との会話も楽しみ、150分があっという間に過ぎてしまいました。
餓鬼先生と、またお茶をして釣りの話が聞けることを楽しみにしたいと思います。
本日は誠におめでとうございます。