12月17日(月)
午後から石川県内を挨拶回り。
「西郷どん」を観終わって思うことがあります。
それは、あの明治維新というものは、徳川から新政府への単なる政権交代ではなく、わが国を欧米列強に伍していける国に変えるための、根本的な統治機構改革だったということです。
だから、明治新政府は、薩長を中心にしながらも、有能で志のある他の藩出身者や旧幕閣も集め、近代国家建設に邁進できたのです。
やはり大きな変革の時代には、改革マインドを持つ者を結集させていかなければなりません。
このことは、現代にもあてはまるのではないでしょうか。
単に政権が変わることが大事なのではありません。
今の我が国に必要なのは、従前の中央集権型の政治行政のシステムをガラリと変え、地域や民間の底力をもっと引き出せる仕組みを創り上げて、直面する課題を世界に先駆けて解決していくこと。そうすることで、私たち自身が改めて誇りと自信を持ち、世界の国々が憧れる国にしていけるものと確信します。
したがって、それを自分たちの手でどうしても成し遂げならないという強い使命感、また、たとえ困難に直面してもひるまない覚悟を有する者たちを党派を越えて集め直し、改革を前へ前へと推し進める新たな体制こそ構築しなければなりません。
明治維新から150年。
何度も挫折や失敗を繰り返しながらも、最後には新たな時代の幕を開けた西郷隆盛などの思想と行動に、平成の政治家や政治に関わる者たちはもっと真摯に学ぶ必要があるのではないでしょうか。